※年表&ワン・ポーカー戦歴
http://ameblo.jp/fake-or-bluff/entry-12293133639.html
前回、ワン・ポーカー最終戦について、チャンは3での先行レイズという戦略の謎を語りだしました。
一見して定石にそぐわない選択でしたが、それでもカイジには確固たる根拠があったようで、∴穴についても言及。
しかし、やはり開けるには至らず、万事休すと言っても過言ではありませんでした。
24回戦開始時、二人の陣容は↓の通り。
カイジ/和也 []=隠しBOXカード
U・D U・D
A・3 A・5 LIFE(5+3・7)
[A・A・8] [A・8・4]
正規ライフの数では2つ劣るものの、隠しBOXに残るAの数はカイジが上回る状況。
二人の戦力は拮抗していました。
ただ・・・それは∴穴に気付くまでの認識。
和也だけが有する第2の矢、更なるBOXの発覚により状況は一変。実は計り知れない大差が開いていたのです。
もしも∴穴に気が付かなかったなら、カイジは入れ替えたAを素直に提出していたことでしょう。
どうせ相手もA、それなら僅かな2の可能性に臆してはいられない・・・降りられない・・・
下手をすれば命まで注ぎ込み、結果
和也が援軍を得たことで、カードのぶつかり合いでは勝機がないと分かっただけです。

その証拠が2つ目のBOXの存在ですね。
そして和也の気配は、カイジの隠しBOX使用を受けて弛緩しました・・・。
並ばれたという焦りが見えないのは、つまりある程度それを望んでいたからに他なりません。
∴穴による隠しBOXが絶対的であり、如何なる場合にも対応できるという証拠ですね。
カイジが最強布陣を考えると、まず必要なのは・・・もちろんA。
そしてKやQも必要です。
これは一つ目の隠しBOXに続いてのA連打ではあまりに味気なく、出来る限り真剣勝負の体を保ちたい為。
ただ、真剣勝負の為のK・Qなら、もう一つ理由は考えられそう。
24回戦での隠しBOXを含めた二人の所持するAは5枚ですが、それまでの23戦で5枚が提出済み。Aは都合10枚見えています。
設定上の最大許容枚数は12枚なので、Aばかりを隠し持っているとその後の引き次第では13枚を越えてしまいます。
20回戦までのボードは消去済みなので、対戦相手が記憶しているかにも依りますが、これはバレてしまえば明らかなイカサマ。
もっとも、既にお互いにイカサマをしているのは承知の上ですが、あくまでも相手にはイカサマしていない体で戦っている訳ですから、言及されれば言い逃れが出来ません。
かといって全ての審判はマザー・ソフィー頼みですから、不正が露呈してもペナルティは望めません。
とはいえ和也はあくまでも真剣勝負を望んでいますし、そういったいざこざ自体を避けたいでしょう。
せっかくのAが提出できない紙屑と化す可能性もあるので、K・Qは保険としての備蓄なのかも。
まあ長々と書いておきながら、大したことではありませんけれど・・・。
そして最も重要なのが、カイジが開けた一つ目の隠しBOX対策。
和也の受けて立った態度からしても、その存在は明らかです。
つまり、隠しAを殺す2!
この切り札を仕込んでいる事でしょう。
Aを食うための2が3枚ほどかな・・・推測していましたが、完全に想像を超えていた。
問題は、この隠しBOXの要である2の出しどころ。
チャンは当然、カイジが隠しBOXを開けてA3枚を入手した24回戦だと気付きました。
実際に和也は出したのでそれで正解ですが、逆に言えばタイミングが明白だからこそ、逆にAで来る可能性もありました。
私としても散々危惧していた部分です。
ただ、フィフティーフィフティーでも勝機が見えたのは事実。
カイジは二つ目の隠しBOXが使えなかった訳なので、蹂躙されるだけではないと気付いただけでも僥倖ですよね。
・週刊ヤングマガジン№49より