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Channel: ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~
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賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第290話『霹靂』感想 ~暴君 遠藤浩次~

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実家に帰省、そしてこちらを購入。

wkwkが止まらない・・・!(ノ゚ο゚)ノ
これでVRを除けば、PS系で発売された福本作品ソフトは全て揃いました。
そのうち昨年のPSカイジ、PS2アカギ同様にプレイ動画も上げる予定です。
 
 
それでは以下、カイジ感想です。
 
逃げるカイジと追う遠藤、二人が新たな目的地へと急ぐ中・・・
その騒動を露ほども知らない坂崎は、公園で愛犬のチロと戯れていました。

 

晴れ渡る空を見上げていると、ふとカイジの顔が浮かびます。

 

思えば、二人の出会いはまったくの偶然。

沼での死闘を乗り越えた後は、ニート生活に手を焼いたり、些細ないざこざもありました。

 

しかし、その縁は坂崎に家族との復縁と、1億800万円の大金をもたらしました。

 

今のご時世では、感謝を行動で示せる若者はそう多くありません。

そのなかでカイジは恩義に報いる男。

私利私欲に捕らわれない、確かな美徳を持った男でした。

坊主頭のカイジ(^_^;)
頬の傷が無ければ誰だか分からないw
 
カイジへの感謝が募る坂崎ですが、妻と美心が買い物に出払っているため、早めに帰宅することにしました。

 

なにしろ受け取ったのは億を超える大金ですから、あまり家を空にしたくありませんね。
 
本来なら銀行に預けたいところですが、急な億の預金を税務署に怪しまれては困ります。
あいにく貸金庫にも空きが無い状況らしく、しばらくは手元で保管する他にありません。
 
 
しかし・・・自宅の前では、遠藤がその帰りを待ち構えていました。
 
坂崎は突然の再会に唖然とするばかりですが・・・
昔の仲間でもお構いなし。
問答無用で事務所へ連行されてしまいました・・・!
 
さらっちゃえ・・・!ってか。(°д°;)
前回も然り、言動がなかなか暴力的。
これは破戒録までの遠藤というよりは、トネガワで登場する遠藤に近い。
性格だけスピンオフから逆輸入した格好かな。
 
こうして・・・帝愛に確保された坂崎は、遠藤や黒服に囲まれながら取り調べを受けることとなりました。
 
もちろん、その容疑はカイジへのクルマの手配。
マイカーやレンタカーを貸した形跡はありませんが、代理で中古車を買い与えた可能性は残されています。
 
坂崎はカイジを居候させたことは明かしましたが、数日前に叩き出した後は会っていないと主張。
翌朝に再会した事実を語れば、受け取った1億800万円は間違いなく没収されてしまうことでしょう。
 
つまりカイジへの恩義を抜きにしても、あの朝の出来事は包み隠したいところ。
なるほど・・・二人の利害関係は一致していたのですね。

 

あの時カイジは布施と話していましたが、ここに来て坂崎に義理を通したことが多大なプラスに働きました。
本当にこの脱出編は一挙手一投足が後々の展開を左右しますね。
 
坂崎は徹頭徹尾、シラを切り通す覚悟を固めました。
 
 
それならばと黒服の一人は家探しを提案しますが・・・
遠藤の見立てでは、自動車売買の契約書はカイジの手中。
証拠となるような代物は、すでに坂崎の元から離れているはずでした。
 
しかし、実際は言い逃れのできない大金が坂崎家に眠っています。
玄人発想が仇となった形ですが、遠藤には証拠がなくともクロと確信する理由がありました。
 
 
それは・・・数多の債務者と相対してきた、金貸しとしての勘。
経験の上に成り立つ嗅覚でした。
 
たとえば借金を踏み倒そうとする輩の中には、自己破産を盾とする者がいます。
しかし、それは往々にして虎の子の金を失いたくないがゆえの口実。
 
一見もっともらしい言葉を並べていても、そういったタヌキには特有の態度や挙動があるのです。
 
遠藤は誰よりもその特徴を熟知していますから、今の坂崎からも何か隠し事をしているらしい臭いを嗅ぎ取っていたようですね。
 
 
確かに・・・坂崎はカイジにクルマを買ってはいませんが、現金の受け取りについては包み隠そうとしています。
 
隠し事のあるタヌキという点では的中しているため、その気配を誤解されてしまったようです。
・・・これはややこしい事になったな(´□`。)
 
その後も坂崎は怪しい話から卒業したことを説明しますが、必死になればなるほど、その姿は遠藤が思うタヌキそのもの。
いくら否定されても確信が揺らぐことはありません。
 
しかし坂崎としても本当に身に覚えのない容疑ですから、追及は平行線を辿るばかり・・・。
 
嘘発見器!
信憑性は乏しいとはいえ、この埒の明かない状況では仕方ないか。
周りは全員敵ですから、気休めでもなんでも潔白の証拠を示したいところ。
 
坂崎は喜んで同意しますが・・・!
・・・・えええ!!!(@Д@;
 
嘘だろ・・・それ・・・
まさかの血マニ・・・!(((( ;°Д°))))
 
嘘発見器でも何でもないよ・・・ただの拷問具じゃないですか!
マジっすか遠藤さん・・・・
さすがにドン引きですよ・・・(O_O)
 
確かに他でもない帝愛からの命令ですし、遠藤は逆らった場合の処遇をよく知っています。
ですからなりふり構わず実力行使に出るのは分かりますけど・・・
 
ただ、やり口が・・・知性の欠片もない。
暴力をチラつかせて吐かせるなんて、もはや他の安いヤクザと一緒じゃないですか・・・

 

この遠藤ならカイジをエスポワールに誘うにも、手の込んだ電話の罠など使わず、直接的な暴力や拷問で強いていたでしょう。
 
 
悪徳金融でありながらガツガツせずに余裕をまとった佇まい、しかしどこか脆さも見える、それでいてモノの道理を通す人としてランクの高い男・・・
私が思っていた魅力は幻想だったのか・・・?
もう泣けてきたよ・・・
 
いっそ私の知る遠藤さんは勇次、再登場した遠藤は浩次、もう誤植を利用して別人と捉えることにしてもいいかな?
しばらくは逃避でもしないとショック過ぎて受け入れられない。
 
坂崎の身も心配ですし・・・精神的にキツい展開だな・・・。
 

 

そして坂崎を頼らずに移動しているらしいカイジたちが取った作戦とは何なのか・・・。

あるいは和也の現状、勝ちを認めない理由は会長の指図によるのか・・・まだ描かれていない裏設定も関わってきそうですね。

 

・週刊ヤングマガジン№36/37(2018/03/20・27日合併号)より。

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