それでは2か月半ぶりのカイジ感想です。
最新話は301話なので7話前ですか・・・我ながら酷いな。
もちろんヤンマガは買っていたので、来週中には追い付きたい所です。
前回は、カイジたちがキャンピングカーショップでレンタルに漕ぎつけた話でした。
店長の有馬さんは、3人の怪しげな思惑を察知しながらも、レンタルした事実を隠匿することも含めて承諾。
そこには自らの浮かばれない人生と重ねて、新たな旅路の成功を願う純粋な気持ちがありました。
配慮有る人々の厚意が無ければ、3人の逃走計画は既に破綻していた事でしょうね。
免許を持つチャンがレンタルの申請を行っている間、カイジは改めて今後の展望を想像していました。
現在手にした12億円は、数多の鉄火場を潜り抜けた証。
求めている安息の地、楽園に向けて、楽を実現するだけの金は得ました。
あとは園、その環境を手に入れるだけ。
しかし3人は同条件ではありません。
何故ならチャンマリは母国に帰ればそれを成すことが出来ますが、カイジが生きるのは日本。
現状のままでは大金を得ても、常に追われる身の生活は変わらない。
まさに呪いとも言うべき、金と帝愛に縛られた人生。
そこから脱却しない限りは本当の楽園は見つけられません。
しかし、その構図を根本から覆すには、とどのつまり帝愛そのものを叩き潰す必要があります。
黙示録ラストでのカイジの発言から、成否はどうあれカイジという作品のゴールはその勝負となるはず。
しかし現状では全くの絵空事。
少なくとも今のカイジ単独では、向こうから持ち掛けてでもこない限り同じ土俵に立つことも出来ないでしょう。
大勝負を終えて間もないこともあり、カイジ自身にもその意欲は見えません。
現実的に考えると、やはり暫くは日本から離れて身を隠すことになります。
カイジは勝ち金の大半を隠し、2,3億円を持って海外へ高飛びする事を決めました。
そうこうする間にチャンが契約完了。
有馬店長は警察からの問い合わせには正直に応じるつもりと明かしますが、3人としても職質に遭った場合を考えると、貸し出しの事実は明確に証明しなければなりません。
とにかく帝愛に足跡を隠したいだけですからね。

自分の人生の主役は、間違いなく自分自身。
若き日の有馬さんにも、人生のど真ん中を歩むために身を投げ打った経験がありました。

孤独な旅の相棒となったのが、このキャンピングカー。
飛び出した結果は後悔だったのかもしれません。
しかし、今ここに同じ目的を同じ手段で果たそうとするカイジの姿に、自分の出来る全てを託したくなったのでしょう。

自らの失敗を鑑みた上で、他者の同じ挑戦を僻みなく後押しできる人間。優しい、いや優しすぎるおじさんだ。
偏屈者と人徳者は両立可能であることを体現している。
ともかく無事に車をGET!
しかも半永久的に所持できるお墨付きまで頂いてしまった。
奇跡的な巡り合わせにシンパシーが通じたおかげですが、3人としては手こずった末に最高の移動手段を手に入れましたね。
いよいよ逃避行は新たなるステージへ。
渡る綱は細くとも、天は走破の味方をしているようです。
渡る綱は細くとも、天は走破の味方をしているようです。
※週刊ヤングマガジン№42(2018/10/01号)より。
※前回更新にて取り上げました、カイジ3と思われる映画について・・・先日エキストラに応募した結果、28,29日分で当選しました。
恐らく一日中カイジの空間に浸れるまたとない機会ですから、一生の思い出となるだろうな。
なお・・・当然、内容には箝口令が敷かれるので、具体的なレポートは2年後の公開後ですかね。メモを残しておきます。