今回の1日外出は再び沼川との二人行動!
ちなみに解放の公園名は明かされず。まあローテはそれほど大した問題でもないのでいいか。
いつもは漫画を読んだり毛玉を取ったり、この公園で半日潰してしまう班長ですが・・・今回ばかりは焦っている様子。
一服し始めた沼川に釘を刺し、即座に街へと繰り出しました・・・!
なぜなら、今回の外出の目的は仕入れ。
そう・・・地下で行っている物販用の商品を数か月分買うためであり、羽を伸ばすためではありません。
ビールやポテチ、しょぼい柿ピー、チーちく・・・基本のラインナップは固定ですが、購買意欲を突きさせないためにも、その吟味は必要です!
まだ終わりじゃない・・!
普段は仕入れて終わり、一息つくところですが・・・班長には今回の外出にもう一つ目的がありました。
それは、新商品の開発!
これまでに班長が行っている商売は、仕入れた物をそのまま売っているだけ。いわば横流しです。
競争相手がいないため、それでも十分な需要があったのですが・・・
ワシは見た・・・!↓
何と他班でも物販が解禁され、ライバルが出現。
E班の客足も、少なからず奪われてしまっているらしいのです。
カイジでは数少ない聖人の小田切さんじゃないですか!(地下に堕ちている時点でそれもどうか、とも思いますけど)
最初は班長側で繋がっていると思い込んでいたので、本編でカイジが素直に456賽を渡した時は揉み消されないか・・・とヒヤヒヤしたものです。
それはそうとして、大槻よりも班員への気遣いには長けていそうなイメージがありますし、これは強敵かもしれないね。ホッピーにカレーせんというチョイスもセンスがある。
物販はチンチロと並ぶ大槻の貴重な収入源。1日外出の種銭ですし、人気の維持は死活問題ですね。
さっそく二人はドン・キホーテへ直行し、アイディアを探すことに。
沼川は美味しそうに並ぶホクホクの焼き芋に注目しましたが、今は夏場へ向かっていく時期。地下は熱気で充満されるため、手が伸びるかは微妙。
さらに、地下の食堂では時々サツマイモ入りの味噌汁も提供されるようで、贅沢感に欠けるのも事実。あえなく却下されてしまいました。
その後も沼川は目についた商品を片っ端に提案しますが、なかなか班長が納得するほどの名案とは行きません。
就寝・・・!格安ビジネスホテル・・・!
女子高生かよw なに大の大人二人ではしゃいじゃってるの。
楽しそうなのは結構だけど、今回も石和は仲間はずれなのね・・・。
翌日も妙案の浮かばぬまま、気が付けば残された滞在時間は1時間。
さすがの班長も諦めかけた・・・その時!
目に入ったのは、喫茶店・・・の横の携帯電話販売店!
班長はほくそ笑みながら、天啓が降りたと何かを閃いたようです。
翌日、地下へ戻った班長はいつものように物販を展開。
お・・・!1日外出の翌日が描かれるのは初めてですね。
待ち望んでいた班員から注文が飛びますが、班長はその前に新たなサービスを開始することを明言。
呆気に取られる者たちを無視し、さっそく説明に入りました・・・!
柿放題・・・! 本日よりスタート!
柿ピー版の掛けホーダイか(^▽^;) 上手い。
携帯会社を参考にしたからってネーミングまでパクらなくても・・・w
一同は騒然としますが、よく考えると柿ピーは通常1000ペリカ。10袋では10000ペリカですから、このプランなら実質半額!
慢性的に金欠のメンバーは食いつきましたが、得は得でも10袋まで。柿「放題」ではないと、すぐに不満の声が噴出しました。
注目させた割にはしょぼい内容ですが、これは今回のサービスの入り口にすぎませんでした。
追って説明されたのは・・・正真正銘、柿ピーが無制限で食べられる別プラン!月々の金額は柿放題と一緒、6か月分の契約で加入することが可能です。
柿ピーを飲むように食べることも・・・!
もう完全に携帯会社のやり口じゃないか・・・w
無駄にカッコいいネーミングなのに柿ピーってのがギャップがあっていいね。なぜロゴマークがAmazonを模しているのかはよく分からんけど。
圧倒的な割安に衝撃を受け、この日のうちにほとんどの班員がプランに加入!他班の者にも噂は流れ、大好評となりました。
とはいえ、文字通り飲むように柿ピーを消費してゆく班員たちが多く、心配性の沼川としては赤字が気になるところ。
班長に不安を話しますが・・・大槻は早晩に限界が訪れることを読み切っていました!
そしてKp Unlimited開始から10日後、想定通り同じ味に飽きた班員が出現。
この調子で半年はキツイと、班長に解約を申し出ますが・・・、
半年後じゃないと解約料・・・
30000ペリカになるけどいい?
ひえええええ!!!(((( ;°Д°))))
確かに携帯会社あるあるだけどw
あくどい部分まで似せていたのか・・・!
抜け目ない大槻らしい計画だ・・・。
まあ読まなかった方が悪いのは事実ですが、携帯会社のチラシ下部にある但し書きって本当に極小だよね・・・これは上手い皮肉。
6か月満了しても30000ペリカ、解約しても30000ペリカ、しかし得ている契約は生かしたいと考えるのが人間なもので・・・、
TKGみたいに言うなw
柿の種を砕いてから湿らせ、団子状にこねたものにピーナッツをふりかけたアイディア作らしいのですが・・・これは3日でブームが終了。
どのメニューも所詮は柿ピーには変わらず、1か月後には全員が食傷してしまいました。
おつまみとして数日おきにちびちび食べるならともかく、5000ペリカも払った以上は元を取ろうと無理をして食べてしまったのが仇となりましたね。
赤字覚悟の大出血サービスのはずが、結果的には大儲け。班長の作戦が見事に成功する形になりました・・・!
そしてある日、E班の者たちは皆結託。
そう、Kp Unlimited契約から半年後・・・待ち望んだ契約解除の日が来ました!
プランはこの日に解約を忘れれば、自動更新される仕組み。
労働を終えると互いに声を掛け合い、この機を逃すまいと大槻を探します・・・!
ひっでえええぇぇぇwヽ(;´ω`)ノ
もう、清々しいね・・・!この銭ゲバ魂は。
当然、批判覚悟で行っているのですから見事だ。
しかし、地獄の地下で柿ピーに踊らされる亡者・・・字面だけでもこれだけ哀しいことは無いな。・・・もう柿ピーなんて見たくもないだろうね。
下手したら亀田製菓を恨むレベル。とんだとばっちりだけど。
今回は、以前少し指摘した外出当日と、地下へ戻った後の内容が初めて描かれましたね。物販の裏側という原作にも絡むネタですし、それでいて一連の柿ピー契約はオリジナリティーがある上に班長の人柄もよく表れていました。ワードセンスも見事ですし、何度も思ってきたことではありますが・・・萩原さんの展開力は凄いですねヽ(゚◇゚ )ノ
単純なグルメ漫画という枠に捉われない切り口が多く、右肩上がりに面白さが増している印象。班長というキャラも利根川ほど掘り下げられてはいない自由なキャラなので、今後の物語の広がりにも期待できますね。
次回も楽しみしです・・・!