前回、チャンは廃屋到達の為の道しるべとなる白木家探しを開始。
しかしカイジたちはチャンが6億円を喪失したと断定し、明日には廃屋を出ることを決意しました。
そして、カイジの口から出たのはまさかの免許取得。
自由な移動手段を得るためとはいえ、それは人目に付かぬよう忍んできたこれまでの方針とは一貫しません。
マリオはもう暫く待機し続けることを提案しますが、カイジは拒否。
実は、マリオの知らないところで事件が発生していました。
カイジは余計な不安を与えないように隠して黙っていたようですが・・・それは昨日の深夜の出来事。
追加の食料を買出しに行った際、何とその帰りの姿を隣人に目撃されてしまったのです。
この深刻な状況でボケてる場合か!w
カイジのすっ転び方も完全にギャグのノリだし( ゚ ▽ ゚ ;)
そうではなく、窓を開けたのは隣人の方から。
無人であるはずの廃屋からの門の開閉音や足音を不審に思われたのですね。
そして目が合い、固まった二人・・・
普通なら通報案件ですが、丸一日経過してもその気配はありません。
そこにはカイジの必死の懇願がありました。
これは怪しすぎるだろ・・・!(O_O)
夜中に風呂の窓を開けたら、そこに見知らぬ男が立ってるんですよ・・・?
しかも不法侵入を告白した上でペラッペラと御託を並べて・・・怖いよりも気味が悪い。
結果的には見過ごしてくれたようですが、そんな口約束は絶対に信じちゃダメでしょ。
私なら刺激しないように了解した風は装いますけど、間違いなく即刻通報してた。
そしてカイジは明日にはビジネスホテルに移る計画を話しましたが、それなら廃屋にはホテルに移る旨のメモだけを残して、期限を待たずに離れるべきだと思うな。
今無事なのは単なる幸運に過ぎないよ。
しかし・・・ホテルに身を潜めるには大金の荷物が目立ちすぎる。
それはこの脱出編序盤でカイジから言い出したことでした。
逃走の開始当初から閃いていれば、廃屋で待機する必要もなく、チャンもホテル名さえ覚えればいいので帰還で迷走することも無かった。
後手後手に回っていて苦しい・・・。
まさに切迫、二人は現状を変えざるを得ない状況にまで追い込まれました。
しかし・・・一方のチャンもまさに泥沼。
夜通し「白木」を求めて奔走し続けていましたが・・・それもついに最後の一件となりました。

→こんな個性的な家じゃなかった
結局、調べ上げた18件の白木家は全て空振り。
電話帳には載っていない家か、それとも記憶違いか・・・チャンは途方に暮れますが、座していても局面は打開されません。

総勢24名!
いや着眼点は合ってるけど・・・問題は「木」の方じゃないよ!?
何で「白」は確定で話を進めてんの(°д°;)
また、前回では志野市の周りに6つの市があると表記されていましたが、この説明を読む限りでは志野市を含めた数のようですね。
カエルポスターの中原市はやはり幻だったのでしょうか・・・。
チャンは再びタクシーに乗り込みましたが、このままではまた同じ時間の浪費が繰り返されてしまう。
事実、目的の家はきちんと電話帳に載っていました。
しかしそれは白木ではなく、向かっている白本や白水でもなく、やはりあの苗字。

まあ実際、これは絵に描いてあるわけですけどね・・・。
・・・カイジもチャンも要領を得ないな(´д`lll)
もはや自分から窮地に突き進んでいるような、どこか共感できない行動の連続。
カイジは1日位我慢すればいいものを普通に買出しに行ったり、ホテルに泊まろうとしたり、免許を取ろうと言い出したり・・・
身を隠す概念が吹き飛んでしまったのでしょうか。
それなら通報のリスクを背負いながら廃屋に留まるよりも、普通にアパートの部屋でも借りて堂々と新生活を始めればいい。
方針に一貫性が失われた以上、無意味な石橋叩きはやめて結論を急ぐべきだと思う。
言うなら、現状は福本先生の大嫌いな保留の精神の塊。
チャンもこの際、単刀直入に廃屋の特徴を伝えて運転手が知っているかどうか聞けばいい。
どうせ廃屋に着いたらすぐに3人で乗り込むわけですし、ここまで付き合ってくれた運転手なら多少の怪しさは汲み取ってくれるかもしれない。
少なくとも不毛に終わるとほぼ知っていながら無為に奔走するよりはよほど建設的。
あるいは、チャンマリは今すぐ金をモノに変えたり軽く変装する準備を整えて、さっさと空港やフェリー乗り場に向かってサクッと帰国してしまえばいい。
それが本来の目的ですし、いずれは通らねばならない道。
この後無事に3人が再会したとしても、レンタカーを借りて地方に逃げた後は、しばらくほとぼりが冷めるまで待機するだけ。
現状から時と場を少しずらすだけで、今すぐ新生活へ向けて動き出すことと本質的なリスクは変わらない。
むしろ動けば動くほど、新たなリスクが増えるばかり。
和也側の動向は分かりませんが、あまりに回りくどい。
本質から脱線している印象が拭えません。
最終的にはその全てが功を奏するハッピーエンドかもしれませんが、現段階ではただただ3人の狂態を見せられているだけなので気分が乗らないな・・・。
不毛に思えた回り道が全て繋がる快晴の日が訪れることを願っています。
・週刊ヤングマガジン№29(2018/07/02号)より。