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Channel: ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~
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お久しぶり

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お久しぶり&かなり遅めのあけおめです(;・∀・)

 

先月は月間更新ゼロ。

質問箱でも応援を頂き、再開を宣言していたにも関わらず、裏切る形となり申し訳ありませんでした。

年も明けまして、心機一転挽回します。

 

 

感想更新の前に、まずは事前にお伝えしていました三泊四日の映画エキストラ体験について。

 

ちなみに、このブログでコメントを頂くうおさん、mochiさん等、連絡の取れるカイジファンの方をお誘いしましたが、残念ながらスケジュールの都合が付かないとの事でした。

エキストラは勿論、単騎での東京も初でしたが、私にとっては体調不良で参加できなかったリアルカイジGPの埋め合わせという気持ちもありました。

 

 

そして無事、11月28,29日に調布撮影所で行われた撮影に参加。

本当にカイジであったのかどうかも含めて、今は目撃した内容を語ることは出来ませんが、結果としてはおおよそのシナリオを把握できました。

 

ただ…現状では、出演者はおろかタイトルすら未公表。

エキストラ参加の証である記念品にもネタバレ要素があるので、何も載せることが出来ません。

せめて撮影所前の写真だけでも撮ってくるべきでしたね・・・。

 

私が参加した二日間では計24時間の撮影が行われましたが、実際に本編で使用されるのは恐らく計20分あるかどうか。

ワンカット毎に20回近くのtakeを重ねる事もあり、カメラ位置や画角を調整しながら進めていました。

常に緊張感とテンションを保ち、演じ続ける姿はやはりプロですね。

 

ちなみに私は当然ながらモブなので、ほぼ背景としての役割。スクリーンに映る可能性は低いです。

 

詳細を語りたい所ですが、内容が推測される文章も載せられないので、今回はここまで。

 

記憶できた範囲でメモは残しているので、情報解禁の度に随時裏話などを載せることにします。

昨年末にクランクアップ済みなので、そろそろ第一報が入るはず。

 

 

※エキストラ終了翌日の11月30日、1年半ぶりにうおさんとお会いすることが出来ました(^-^)

帰りの電車が出るまでの1時間強、うおさんおススメの食堂にて再び福本作品談義に熱中。あっという間の楽しいひと時でした。

次にお会いするのは映画公開の際となりそうです。

 

 

それでは2019年も宜しくお願い致します(^^♪

 

 


ざわカウント更新 (アカギ、トネガワ、ハンチョウ、新黒沢)

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更新を再開します。
もはや虚言癖かな・・・今度こそ、ペースを取り戻します。
 
取り急ぎ、まずは溜めていたアカギ最終36巻、トネガワ7,8巻、新黒沢14,15巻、ハンチョウ4,5巻についてざわカウント追加。

 

 

まずはアカギから。これが最後のカウント追加となりますね。

最終巻は二点リーダーの明朝体「ざわ・・」が9個。

計910個で完結となりました。

 

ちなみに最後のざわは、最終306話のこちら。

赤木でも鷲巣でもなく、矢代組の組員によるものでした・・・(;'∀')

 

なお、赤木の笑いカウントについても更新。

今巻では、17巻ぶりに2桁回数の笑いを記録しました。

 

※文字が同一であればリーダー数は考慮せず、同種としてカウントしています。

また、表の通り新たな笑い方を記録。

 

こちらも最終306話に登場しました。

最終話限定の笑い方、「ハハ」。
これはコアなトリビアとして使えそう。
 
また、最終巻で鷲巣が笑ったのは最終話の一度だけ。

種別の最多回数を記録している「ククク」でした。

 
アカギについては、フォント別のざわカウント、天における赤木との笑い方の比較も追って調査予定です。
 
 
次に、トネガワではざわ史上に残る出来事がありました。
 
※1巻8話・4巻9話は描き下ろし回、2巻6話は単行本のみ収録のおまけ回、2巻9話・5巻8話・6巻8話・7巻8、9話は番外編。
また、2巻収録の1日外出録ハンチョウの読み切り回はハンチョウの作品として、5巻収録のトネガワVS.ハンチョウは単体の作品として別ページにまとめています。
注目したいのは、トネガワでは初めて記録された明朝体のざわ。
 
それだけでもメモリアルですが・・・何と、このざわ・・

2点リーダーであるにも関わらず、明朝体なのです・・・!
 
というのも、
2点リーダーのざわは丸ゴシック体、3点リーダーのざわは明朝体
これは、ざわ界での絶対的法則。
 
それが・・・遂に覆された!(;'∀')
佐衛門と利根川よりも私が「ざわ・・」ですよ。
 
トネガワでは一貫して三点リーダーのざわが登場していませんから、恐らくそちらの法則が優先されたという事でしょうか。
二つ目のトリビアを手に入れてしまったようです。
ちなみに、後述するようにハンチョウでは法則が守られています。
という事は・・・この特異的なざわを生み出したのは共通して原作担当である萩原さんではなく、トネガワのみ作画を担当している三好さんか橋本さんの意向かな。
 
 
次はハンチョウ。
 
※読切=トネガワ2巻に収録されている連載前の読み切り回、1巻8話は1日個室録ヌマカワ
シリーズを通じて最多のざわ数を記録。
明朝体のざわ割合が増加傾向ですね。
 
 
最後に新黒沢です。
 
14,15巻の特徴は、何と言っても亜種ざわの出現です。
※「わわ・・」は「ざわ」が含まれておらずカウント外です。
一点リーダーのざわ、ざわわについては、少数ながらカイジやアカギで存在します。
ただ、109話に出現した「ざわわわ」は史上初のざわ種。レア中のレアざわですね。
 
 
今回はアカギの完結ざわ、レア笑い、トネガワのざわについての法則、そしてレアざわと、収穫の多いざわカウントとなりました。
 
平成から新時代へ遷ろうとも、ざわは変わらず出現し、作品を盛り上げるエッセンスで在り続けることでしょうね。
 
 

※これまでのざわの総数は、

 

カイジ(24億脱出編2巻まで)=1819個

アカギ=全910個

天=全548個

黒沢=全392個

新黒沢(15巻まで)=332個

銀と金=全331個

零=全248個

トネガワ(8巻まで)=254個

涯=全188個

零 ギャン鬼編=全120個

ハンチョウ(5巻まで)=54個

銀ヤンマ=全24個

仲根=全15個

 

読切系=計24個

(ヌマカワ、カイジ・マカオ編、トネガワVS.ハンチョウ、遠藤、ガン辰)

 

現在、計5259個確認済み。

 

※今後は作品ごとにページを作り、より一覧しやすくする予定です。

 

福本先生、待望の新連載始動…!? ~闇麻のマミヤ~

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ミステリー小説家として著名な綾辻行人さんのツイートより。
マジですか!?

今月号の次号予告には一言も告知されていなかったのに…( ; ゚Д゚)

「闇麻のマミヤ」

ヤミマノマミヤ…回文ですね。
令話初日にかけて第零話という事ですから、つまり導入部の顔見せ程度かもしれません。

各種ニュースでも全く取り上げられていない事からも、本格的なスタートは次号の第1話からという事か。

福本先生が近麻で闇の麻雀、これはアカギを意識せざるを得ない。
アカギ完結から1年3ヶ月、一度は読み切り版の構想が語られましたが、近麻7月号内のインタビューにて事実上消滅したことが判明。

福本先生が麻雀漫画家として戻ってくる未来は幻と消えたかと思われました…
が、ここへ来てスピンオフでもなくご自身の筆による新連載とは(゜゜;)
全くの予想外でした。

続編、スピンオフではない完全新作は2007年の零以来12年ぶり。
還暦を迎えた福本先生ですが、まだまだ創作意欲は衰えを見せませんね。

現時点では内容は闇の中。発売を待ちます。

リスタート

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あなたの平成ラストにやり残したことは?


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Amebaの公式テーマで綴るのは初ですが、平成ラストにやり残したこと、

このブログで言えば…一にも二にも更新でしょうね。

 

目標を決めてラストスパートするなら、これは残り三日で最新話まで感想を綴ることでしょう。

福本先生の新連載も決定した様ですし、私ももう一度福本作品ファンとしてのネジを巻き直そうかな。

現実的には二日で約半年分を更新するのは難しいですが、取り敢えずカイジについてだけでも限界を尽くします。

このままでは、平成の最後の瞬間まで福本作品ファンであったと言い切れる自信がありませんから、一種の禊。またの名を自己満足。

 

この後開始しますが、それはさておき、平成もあと2日ですね。

放置する事2か月ですから、何を綴るにも古い話題となってしまいますが・・・

私も生前退位のニュースがあった頃から新元号を予想していました。

光ある世の中が永遠に続くように、という意味を込めた「光永」が第一候補。両方が平易な文字かつ末広がり、頭文字もKなので明治以降と被りません。

それだけに、「令和」は本当に予想外でした。

頭文字がR、しかも直近の昭和の和が再利用されるとは。

 

第一印象としては、「令」の文字にやはり命令を意識してしまうので、やや冷淡な印象を持ちましたが、出典元の令月、あるいは令嬢、令息のように美しく立派という意味が込められていますね。

それに加えて「和」といえば、和を以て貴しとなす、協調と温かみがある日本を表す象徴的な一文字。

約1か月経った今では既に何の違和感もありませんし、非常に素晴らしい元号に決定したと思います。

 

 

最後に報告とtwitterでは載せた小ネタを貼っておきます。

 

先月のYahoo!ジオシティーズのサービス終了に伴い、昨年公開しました「チーム利根川・黒服神経衰弱」のページを移転しました。

 

http://fakeorbluff.g3.xrea.com/

 

一発ネタなのでもはや需要は低いかもしれませんが、せっかく制作した物が消滅するのは悲しいですからね・・・。

PCで表示されるブログパーツからのリンクも修正済みです。

 

こちらは、イチロー選手の現役引退に伴い作成した、MLBでの安打数と福本作品のざわ数との比較表です。

想像以上に均衡していました。

なお・・・日本のプロ野球時代を含めた比較では、ざわ数が1000以上の差で上回っています。

何の勝負だよという話ですが、単なる一発ネタでした。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第296話『盲点』感想 ~己の証明~

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それではカイジ感想です。

現行の最新は316話ですから、21話分ありますね・・・

需要は分かりません、誰の為かと言えば、自分の為と言う他にありません。

早速書きます。

 

 

前回まで、カイジたちはキャンピングカーに続いて携帯電話を入手しました。

 

移動と連絡の手段が整ったことで、ようやく一安心。
これから全国の銀行を巡り、獲得金を数千万円ずつを預貯金する事となりました。
 
通帳の形に変われば隠すことも容易ですから、以前のように警察の職質に怯えることもありませんね。

尤もな見解ですが、マルサの査察なんて言葉をどこで覚えたのか・・・(;'∀')

若干メタですけど、チャンマリの語彙力にはしばしば驚かされます。

初登場時の回想ではまだ片言だった訳ですから、光山さんの日本語指導が相当上手だったのかもしれません。

 

そもそも、現金を国外に持ち出せるのは最大100万円まで。
それ以上の場合は税関への申告が必要です。
マリオは、入手経路の説明が出来ない以上、警察が介入して全て没収される最悪のケースを想像しました。
 
カイジとチャンもその予想に同調しましたが、実際は税関で幾らを申告しても警察沙汰とはなりません。
とはいえ当然ながら税務署の把握する所となりますから、納税の義務が発生します。
違法性を取り繕うにはカイジからの贈与と言い張るしかありませんが、その場合は贈与税として約5割、3億円もの大金が浚われる事になります。
命を張った代償が阿漕な形で消えて納得できるはずもありません。
 
それ以前に、チャンは中国で無国籍。
手配師から偽造パスポートを受け取って入国していますが、当然税関での申告には提示が必要です。
 
一見して裕福には見えないチャンですから、億を軽く超える日本円を持ち出そうという時点で警戒されるはず。
当然、単なる出国とも違いますからパスポートも念入りにチェックされます。
何度往復する事になるかは不明ですが、背に腹は代えられませんね。
チャンの場合は中国にも支店を持つ銀行を中心に、少し偏らせて預金した方が効率的かな。
 
いずれにせよ、生身の現金のまま保管するメリットは皆無に等しい。
改めて3人は預金の旅へ向かう事を確認し合いました。
 
ただ、このまま銀行に直行すれば解決という訳でもなく・・・
予め片付けておく問題が2つありました。
まずはチャンマリの判子。
 
2人は既に作っていましたが、その在処は光山と共同生活をしていた例のアパート内。パスポートを取りに戻った際に一緒に回収するべきでしたね。
現在は帝愛に張られている可能性が高いですから、改めて作成する必要があります。
 
とはいえチャンマリは一度経験しているので、街のハンコ屋で外国人登録証を見せれば小一時間で済むとのこと。心配には及ばないようです。
 
ただ、問題はもう一方。
カイジの苗字は伊藤ですから、判子自体は作るまでもなくその辺りの文具屋で手に入るでしょう。
 
ただ、チャンマリの外国人登録証にあたる身分証明書を持っていない為、このままでは口座を開設できないのです。
思えば地下を出た時点で手持ちは全くのゼロ。それから坂崎の家に居候していただけですからね・・・。
 
運転免許も取っていないカイジにとって、唯一の身分証明書は国民健康保険証。
しかし現在のカイジは1998年の設定ですから、まだ保険証が一世帯にひとつ。
現在のように一人一枚ずつカード化されて携帯するようになったのは2001年からでした。
 
つまり、カイジの保険証があるのは実家。
チャンマリは早速向かおうと持ち掛けますが、カイジはどうしても気乗りしません。
何故なら、最後にカイジが母親に会ったのはまだ借金も帝愛との関わりも無かった頃にまで遡ります。
 
これから再会したとして、これまでの音信不通、そして左指や耳、頬に生々しく残る傷をどう説明すれば良いのでしょうか。
 
さらに、懸念されるのは在りし日の記憶。
黙示録冒頭で、遠藤がエスポワールへいざなった際に発していた言葉が引っ掛かります。
つまり、とっくの昔に帝愛はカイジの身辺を調査済み。
当然実家の住所も把握されていますから、何の策を打たずに近寄れる状況ではありませんね・・・。
 
しかし11億円もの大金は一度電子化しなければ身動きが取れませんから、リスキーとはいえ向かわざるを得ません。
マリオは、母親へ電話を掛けて外へ呼び出し、バスやエレベーターで監視を撒いてもらった後に合流する作戦を発案。
 
お・・・今回のマリオは冴えていますね。
チャンも妙案としますが、カイジには最悪のケースが過ります。
 
実家の電話も危ない
「帝愛」が
確かに・・・読者は遠藤が追っている事を知っていますが、3人としては口には出さねど帝愛が動いておらず、これまでの遠回りが実は全て徒労だったことも頭の片隅に抱えながらの行動であるはず。
 
それだけにチャンマリの反応もよく理解できますが、実家に見張りがいる前提で話している訳ですから、万全を期したいのはこれも当然。
しかも下手を踏めば母親にも危害が及ぶ可能性すらあります。
カイジにとって数少ない肉親ですから、その辺りも危惧しているのかもしれませんね。
 
では次回に続きます。
 
週刊ヤングマガジン№45(2018/10/22号)より。
 

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第297話『実家』感想 ~ただ一つの選択肢~

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前回、3人は預金通帳を作るための見通しを話し合いました。

すると・・・障壁となったのはカイジの身分証明書。

 

唯一の在処である実家には、帝愛の手が及んでいる可能性もあります。

連絡を取ろうにも、既に盗聴器が仕掛けられているかもしれません。

 

しかし留守を見計らって仕掛けるとしても、住人に出入りを目撃されればアウト。

チャンとしては見張りはまだしも、帝愛が警察沙汰となるリスクを負ってまで盗聴に踏み切るとは思えないようです。

 

ところが、カイジの見立ては逆。

確かに・・・張り続ける行為を想像してみれば分かります。

 

カイジの実家は団地の3階。

階段へ続く昇降口を注視することとなりますが、その前で突っ立っていては露骨ですから、少し離れた場所から見張る事でしょう。

それも・・・目立ちにくさや負担を鑑みれば、車内から見張る刑事ドラマでよく見るスタイルに落ち着くはずです。

(※1コマ目のカイジの頬に傷がありませんね。
稀によくあるミスですが、単行本で修正する前に編集が気付いてほしいところ・・・。)
 
交代制を敷いているとしても、既に3人が倉庫から逃げて6日が過ぎています。
いつ訪れるか知れない、それどころか訪れないかもしれない。
努力が全て無為に終わる可能性も十二分にあります。
 
すべき事といえば、狭い車内で昇降口を見つめる甲斐の無い任務だけ。
そんな期限すらない無間地獄を続ける黒服たち、その心境は察して余りあるものでしょう・・・。

更に、カイジの団地は棟ごとにコミュニティが形成されており、通常のアパートと比較して連帯感が強固となっています。
もしも昼夜を問わずに停まっている不審車があれば、大した時間を掛けずして問題となるはず。
 
仮に車種や人を変えても、昇降口を見通せる範囲には限界があります。
既に5日半以上継続されているとなれば、そろそろ有志による苦情か警察への通報が成される事でしょう。
そうなれば面倒を避けたい帝愛としては最悪の事態。
 
確かに・・・想像する程に張り続けることの難儀さが分かりますね。
 

一方、盗聴は仕掛けてしまえばそれまで。

際限なく人目を気にする必要もありません。

住居の入り口
ドアの前は外からは死角だ
 
団地はセコムなどのセキュリティーにも入っていませんし、伊藤家の鍵は攻略が至難とされるディンプルではなく、普通のギザギザ型。
その手の者に掛かれば侵入は容易いでしょう。
 
あとは電話機やコンセントに盗聴を仕掛けるだけ。二人いればほんの数分で済む作業です。
恐らくは再びピッキングで施錠、退出するまでに要する時間は20分程度。リスクの面でも張り続けるより上かもしれませんね。
 
以上の事から、カイジは帝愛の仕掛けた本線は盗聴だと予想。
もしもマリオが提案したように母親に連絡して撒いてもらったとしても、結局の合流地点が筒抜けならその現場を狩られて終わり。
これまでの全ての営為が無に帰します。
 
実家への電話は最悪手。
・・・しかし、となると保険証はいかにして手に入れるのか。
 
帝愛が見張りを行っている可能性も完全に払拭された訳ではありませんし、盗聴とのダブルという見立てもできます。
 
チャンマリはお手上げですが、カイジが盗聴について言及したのは、実はその両方を破る作戦があったが故でした。
 
それはいわば地の利。
カイジは実家が一軒家ではない事が付け入る隙を生み、ひと工夫すれば掻い潜れると自信ありげに語りました。
ここに至り、対面が気まずいなどは寝言同然。
カイジは肚を括りました。
 
いざ・・・母親の待つ実家へ!
物語は新たな舞台へ移る事となります。

 

週刊ヤングマガジン№46(2018/10/29号)より。

 

 

 

 

 

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第298話『団地』感想 ~ヤバい時ほど堂々と・・・!~

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前回、カイジは保険証を確保するために実家行きを決意しました。
 
それから・・・3日が経過。
つまりカイジたちが逃亡を始めて9日目、夜の帳が下りた街には、一台のクルマが停まっていました。
 
遠藤の指示により、ここ滝川西団地に駐車すること8日目。
その31号棟の302号室こそ、他でもないカイジの実家です。
つまり、帝愛はリスクを承知で張り込みを継続していました。カイジの読みは半ば外れた形ですね。
 
ところで・・・滝川という地名は恐らくはカイジの出身地という事になりますが、現実の市では北海道、町では愛知や三重、京都にも存在します。
あくまで架空の地名という設定の可能性も強いですが、即しているとするならカイジには関西圏のイメージは無いので北海道が有力でしょうか。

 

ただ赤木も然り、生い立ちは謎に包まれている方が想像の余地があるので漫画的に魅力が増しますね。

ここでも不透明としたのは個人的には正解だと思います。

 

それはさておき・・・帝愛側としては流石に張り続けて丸8日、その間に全くトラブルが無かったわけではありません。

人とクルマを変えていたとはいえ、一度は住人からの用事伺いがありました。

 

その際は興信所の調査と偽って切り抜けたものの、逆に居座る免罪符を手に入れたことで、切り上げるきっかけを失ってもいる状況。

まさにエンドレスな苦行の真っただ中にありました。

これがもし単独の任務なら精神を病みかねないよね・・・。
 
この日の二人も、もはやモチベーションなど皆無。惰性に惰性を重ねてただその場にいるだけの状態でした。
さらに追い打ちを掛けるのが、カイジの語っていた地の利。
 
つまり団地では堂々と昇降口前に停められない以上、少し離れた道路上から見渡す格好となります。
となれば・・・住民たちの動線は31号棟の横に走っている主要道路が中心であることにも自ずと気付きます。
カイジの実家へ続く昇降口は素通り
 
それもその筈、31号棟だけでも昇降口は4か所、さらに奥には32,33号棟が隣接しています。
つまり1/4×1/3=1/12の確率ですから、注視してもほぼほぼハズレ。
 
この徒労感が甚だしい行為を続けていては、次第に警戒が弛緩し、不審者へのセンサーも鈍り始めるのも仕方ない。
そもそも交代制の彼らが把握しているのは、与えられたカイジとその母親の写真のみ。
この住人の住居はこの昇降口の先、という判断すら付かないのです。
 
もはや、見張りというより殆ど傍観者。
 
となれば必然、この怪しげな人物が現れても・・・
おいおい露骨かつ堂々とやって来たぞ・・・!( ̄▽ ̄;)
 
ただ、二人としては角を曲がっても、まだ確率は1/12。
警戒するには足りません。
 
彼らがようやく本気で注視するのは、問題の昇降口へ向かった瞬間。
青ざめる二人ですが、こうなれば踊り場から見える情報に頼るほかにありません。
 
1階と2階の踊り場での姿は確認。
問題は、302号室へと向かう3階の踊り場に現れるかどうか・・・?
いや、冷静に考えたらカイジは公式で178cm設定。
これが北斗の拳なら、ケンシロウにおまえのような婆さんがいるかと言われかねないレベルでギリギリの仮装ですよ。
 
ただ、彼らにとっては見逃した場合の責任を取りたくないのが実情であるはず。半ば怪しいと知りつつも、ミスを犯していない可能性に自然と縋ってしまうのかもしれません。
ですから、決して絶対とは言えないその判断材料にも盲信してしまう。
 
つまり、このチェックを潜り抜けるのは簡単。
ここさえ通過してしまえば、後は全てが外から死角。
 
必然、目的の部屋へはあっさりと到着することに・・・!
カイジが高校を出て3年、プラス作中で描かれた2年、合わせて5年ぶりの帰郷。
遂に母親と再会する時が来ました・・・!
 
それにしても自信満々に見えたカイジの作戦は予想以上に大胆、というより粗いものでしたね(;'∀')
見張り役の注意力次第、あるいはこの棟全員の資料が渡っていた場合でも一瞬で破綻していた。
 
とはいえ見張りが弛緩するに至る構造的・精神的なロジックは説得力のある物でしたね。
他に気の利いた方法も思い付きませんし、結果的に成功したのでこれ以上突っつく必要も無い。
 
次回からは福本先生が得意とする閉鎖空間での攻防に突入します。
 
週刊ヤングマガジン№47(2018/11/05号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第299話『帰省』感想 ~火事場の親子共演~

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前回、カイジは見張りの目を掻い潜り、実家の部屋まで辿り着くことに成功。
いよいよ母親との再会となりました・・・!
 
ノックに応えたのは確かに母親の声。
しかし・・・盗聴器が仕掛けられている場合に備え、ここからは無言を貫かねばなりません。
 
当然、それはカイジだけではなく・・・

成し遂げなければならない!
 
これがカイジの母親の初登場!
掲載当時は驚きました・・・。
福本先生も登場させるか悩んだかもしれませんが、目と輪郭が似ていますよね。
 
カイジはドアが開いたと同時に特攻。
乱暴ではありますが、話し声が漏れた時点でアウトですから仕方ない・・・。
すぐにサングラスを外し、顔を確認させると・・・
・・・え?w(;'∀')
 
いや5年ぶり、特にここ数年は音信不通だった息子が帰省したのに、いきなりそれは飲み込めないでしょ・・・
と思いきや、カイジ母は目を輝かせて乗り気モード。
 
さすがに母親の性格を熟知した上での作戦ということですね。
かわいいお母さんだな(;^_^A
間違いなく天然ですね。
逆に言えば軽すぎて何かしでかしそうな雰囲気もありますが、この状況ですんなりと従ってくれる性格で助かった・・・。
なるほど、時折見せるカイジの抜けた一面は完全に母親譲りだったのですね。
 
それにしても・・・カイジが長く戻らなかった理由の追及すらしないのですね。
この描写を見ている限りではだいぶ親馬鹿に見えますし、真っ先に気になると思いますが・・・まあ久しぶりに会っていきなり固い話をするのもおかしいか。
取りあえずはカイジに従って、落ち着いてからが普通か。
 
カイジは浮足立つ母を制し、粛々と盗聴器のチェックを開始しました。
すると・・・!
盗聴の懸念は現実のものでした。
 
そして、これはカイジが帝愛からの追手が存在し、迫っていることを認識した初めての瞬間でもある。
 
影を恐れて不要に奔走しているかもしれないと半信半疑で行動するか、その影には実体がありこれまでの営為には意味があると知って行動するか、その差が生むメンタルへの影響は計り知れない。
 
逃げるべき対象が確認できた事実は、脱出編全体から見ても非常に大きいですね。
 
その後・・・カイジは電波計を取り出してコンセント周りも調べてみると、居間と寝室で盗聴電波を検知。
そしてトイレと風呂場では反応していない事も確認しました。
 
一体いつ、どのように仕掛けられたのか・・・
カイジは母親を盗聴されていない風呂場へ連れて行くと、誰か他人を家へ入れなかったか尋ねました。
 
すると、数日前に盗聴Gメンなる男が訪れ、この部屋に反応があるから・・・と上がり込んで念入りに調べて帰ったとのこと。
怖っ!というか、そもそもそんな怪しい話に乗っちゃ駄目だよ・・・。
これが詐欺師や悪質セールスなら家に上げた時点で勝ち目がない。だいぶ不用心ですね(・・;)
 
とはいえ・・・まだ盗聴器のみで助かりましたね。
これが母親の目を盗んで小型カメラでも仕掛けられていた日には、この時点で全てが露呈していた。
 
ともかく、本題はここから。
カイジはひとまず居間から通じるふすまとドア2つを閉じ、三重の防音を施しました。
これで小声で話している限りは、まず盗聴で拾われる危険は無くなりました。
 
カイジはさっそく風呂場で話を切り出そうとしますが・・・
振り返ると、脱衣所で母親が徐に上着を脱いでいました・・・(;^_^A
 
おまえが一緒にお風呂入ろう・・・
っていうから
ホカ・・ホカ・・w 
今さら擬音で爆笑させられるとは思わなかった(;^ω^)
 
いや、カイジの表情が全てですけどねw
前途多難な滑り出しですが、親子だと思って見ると普通に微笑ましい。
 
次回からは迷エピソード?と言える、言葉遊びにも似た掛け合いが始まりますね。
 
・週刊ヤングマガジン№49(2018/11/19号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第300話『浴室』感想 ~転職の軌跡?~

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夜が明けようとしていますね・・・今日は完徹で書き続けます。
ペース的には令和までに追い付くのは厳しいですが、それも仕方のない事。ベストは尽くそう。
 
今回は、和也編から通算して300話目の節目でした。
とはいえヤンマガ誌面では何がある訳でもなく、いつも通りの構成。私からも特に語ることはありません・・・汗
 
今回から、親子水入らず・・・と言っても傍にお湯はありますが()、向き合っての風呂トークが始まりました。
 
カイジはひとまず、固定電話と居間、寝室に盗聴器が仕掛けられていたことを報告。
これは生活に影響する事ですし、無闇に取り外しても逆に疑われる事なので伝える必要がありますね。
 
すると、

いや風体だけで決め付けられて可哀想に・・・w
終いには異常性欲者とまで断言しますが、勿論無関係。
というか母親の口から異常性欲者なんてワードは聞きたくないよね(^^;)
 
カイジは狙われているのが自分の方だと明かしました。
んー・・・ここで明かしたのはどうなんだ・・・。
必然的に経緯の説明が発生しますから、そうなればカイジは窮する。
悪手だったような気がするな。
 
本来の目的はただ保険証を貰うだけですから、それをまず告げた上で、ついでに何が狙いかは分からないが、そういった盗聴の犯罪が横行しているから心配で見に来た・・・くらいで済ませて良かったのでは。
 
あとの募る話は携帯電話も持っている事ですし、番号を教えて公衆電話から掛けてもらえば盗聴の心配もない。
 
バイトが休めないのですぐに帰らなければいけない、とか理由を付けた後、パパっと変装のパターンを変えて脱出するべきだと思う。
今の変装にすら何も質問されていない位ですし、残っている昔の服を取りに来たとでも説明すれば、それを着て帰るのも不思議ではないでしょう。
とにかく無為に長居する必要はないよね・・・。
 
ただ、カイジは経緯を説明する道を選びました。
 
エスポワールから始まった凄惨な帝愛との因縁。
その修羅場を話す訳にはいかないですが、喋りながら考えるような全くの嘘八百では信憑性が無さすぎて泥沼に嵌りかねません。
 
カイジは、この5年間の体験を踏まえながら、健全に聞こえるよう脚色して話すことに決めました。
 
オレ
東京へ出てしばらく
嘘をついて喜ばせるのは胸が痛むよ・・・。
ただ、この反応はお母さんの方もカイジは就職できないと思っていたという事ですよね・・・それはそれで辛いな(;'∀')
 
この就職の元は地下での労働。
確かに規律正しく働いていたのは事実ですね。
 
カイジは、そこが人を人と思わないブラック企業であり、住み込みで働きながら薄給に苦しんでいたと話しました。
・・・まあ、間違ってはいないね(^^;
 
しかし、お母さんとしてはせっかくカイジを雇ってもられた会社。
不平不満を言わずに最低3年は我慢すべきと諭しました。
直後はパチンコで生計を立てていた(=沼)ことを明かすと、どうやらカイジは高校の頃から入り浸っていたらしく、これにはお母さんも納得。
 
パチンカーではなく、せめてパチンコライターで食っていくように勧めますが、沼は既に過ぎ去った話。
 
その後はブラック企業を一緒に辞めた仲間とともに起業したとの事ですが・・・起業は無理がないか?w
そういうことにはならないだろ(;''∀'')
むしろ社長は相手の方だしw
いうなら・・・
通信することで利益を生むっていうか
 
いや役にも立たないサインを通してだけw
通信も何もモロ博奕そのものじゃないですか・・・(;・∀・)
 
ただ・・・お母さんの方は勝手にIT系と誤解。
そらこんな言い回しをされたらそう捉えざるを得ないよね。
え、これ何よw
確かに話の運びとしては斬新で面白いですけど、この手の技巧的なギャグテイストはトネガワの専門でしょう。
 
ワンポイントで挟むならまだしも、まだこの後数話に渡って続きます。
今はカイジの生きるか死ぬかの瀬戸際でもある訳で、シリアス路線での技巧的な展開を望みたかったところ。
 
まとめて読む分には気の利いた会話劇として楽しめますが、連載で読んでいた当時は引き延ばしを感じてしまいました・・・。
 
この流れのまま次回に続きます。
 
・週刊ヤングマガジン№50(2018/11/26号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第301話『倒産』感想 ~渾身の言い訳タイム~

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前回、カイジは盗聴されている経緯をオブラートに包むため、過去の体験を脚色して語り始めました。
 
お母さんは簡単に創った会社は簡単に潰れる、世の中は甘くないと落胆しましたが、仲間の裏切りによって倒産しかけたその事業(=17歩)は、窮地で再生。

ここまでの話の流れで言えば、融資した和也は最初に就職したブラック企業の御曹司ですね。
 
お母さんはつまり、退職したカイジを上司たちが気に掛けていた証拠だと喜びました。
あるわけないでしょ!そんなこと・・・!
 
まあね・・・これは双方の主張が正しいw 上手い齟齬ですね(^^;
通常の場合では、幾ら御曹司といえど融資には会社の決済が必要。
元会社のお金が動いたことになります。
 
和也の金の出所は、元々で言えば兵藤会長。
そのブラック企業のトップである事を考えれば、大きく間違ってはいないのか。
まあそれ以前に会話の趣旨が根本的に違いますけどね・・・w
 
お母さんは、それほどの便宜を図って頂いた会社に対してカイジが罵詈雑言を浴びせたことを許せない様子。
大恩を仇で返すことだけはしてはなりませんから、真摯に謝って筋を通すように言いました。
 
・・・帝愛に謝る・・・?( ゚д゚)
同志を殺され、指も切り落とされ、何度も一方的に煮え湯を飲まされ続けた帝愛に・・・謝る道理など天地がひっくり返ってもありませんね。
 
いや おふくろ
もはやアンジャッシュめいてきたけど・・・w
まさかそれが目的だったの?(;・∀・) 分からんw
 
人道に反するというのは無思慮な誤解ですが、詳細を明かすには時期尚早。
取り敢えず今の事態を落ち着けてから話すことを伝えました。
 
御曹司による融資の甲斐もあり、組織としては瓦解したものの仕事自体は多大な報酬を得て勝利。
翌日です
 
流石に話に無理が生じてきてるよ・・・(;^_^A
あまりの展開の早さに、お母さんも俄かには信じられないようで・・・
あのカイジが!
 
あたかも動きながら、走りながら先を考えるベンチャー企業の社長のような生き様ですね。
 
ところで・・・このお母さんによる回想ですが、個人的なカイジのイメージとは少し違ったな。
クルマへのイタズラやコンビニバイトでの馴染めない心境等から察するに、カイジのクズっぷりというのは陰陽で分ければ陰ですよね。
 
この回想でのカイジというのは、塞ぎ込む反動というよりは単純に調子に乗ったが故の失敗。
遅刻したことを気にも留めず、それを周囲に弄られて笑っているというのはカイジらしくないな・・・と思ってしまった。
とはいえ描かれた内容こそが最も正しいことは間違いありません。
ただ私の感覚的には、カイジはこの手の反応を見せる人達とはつるまずに距離を置くタイプじゃないかな・・・。
 
成人に近づいて心理的な変化が生まれた可能性もありますが、何だか違和感があるコマでした。いちゃもんを付けてスミマセン。
 
そして・・・お母さんは今度の起業内容を尋ねましたが、なかなかカイジはワン・ポーカーを上手く例える方法だけが思い付きません。
いや煽り文よw
「渾身の言い訳」は褒めてるのか皮肉ってるのか分からないな(;'∀')
 
漫画的な都合を排除して見てしまえば、そもそも一から全部流れを追わずとも、今盗聴されている理由だけを想像すればそれで済む話。
現実とリンクさせてリアリティを出したいという狙いでしたが、もはや99%が作り話ですから大差無いのでは。
 
となれば久々の母親との再会で饒舌になっている・・・というハートフルな方向で納得するのも一つの手かもしれません。
幸いにも監視は機能していませんから、ここまで喋ったなら最後まで走り抜いてほしい気持ちも生まれました(^^;
 
・週刊ヤングマガジン№51(2018/12/03号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第302話『狂言』感想 ~レールの先にあった死闘~

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カイジの狂言、ギャンブルを言い換える作り話もいよいよ佳境。
最後はワン・ポーカーの激闘を説明することとなりました。
 
既に実家に着いてから1時間が経過。長話になってきましたね。
 
ワン・ポーカーで奪い合っていたのは2億円のライフですが、その行為は他に形容しづらい。
悩むカイジの脳裏に浮かんだのは、もっと俯瞰した光景。

つまり、いわばワン・ポーカーは線路を通す仕事。
 
その土地の権利を獲得するディベロッパーが主な任務だったと説明しました。
謎のノリツッコミ発動w いきなりどうしたよ(;゚Д゚)
 
改めて、日本語では宅地造成業者だと説明しますが・・・今度はタクシー造成業と勘違いされてしまう始末(^^;
とうとう狙ってボケ出したぞ・・・。
仮にそうなら線路も関係無いですし、話の前後がメチャクチャでしょw
 
それと気付けば随分大声での会話になってきてるけど、まさか盗聴されている現状を忘れたりしてないよね・・・
 
仕事内容は、簡単に言えば線路を通すことで駅や住宅街が並ぶ環境を整えること。
その為には・・・
痺れる押し引きを繰り返すことで、じわじわと土地の権利を獲得するのです。
その土地に住まうのは、生涯賃金2億円の人々。人数が増えるごとにカイジが優勢となり、利益も増えていくわけですね。
 
・・・なるほど、確かにこれまでの例えの中では一番しっくり来るかも。
 
オレとは真逆の人生を歩んできた人達のために
いや総菜でもなければ土地でも無いがな・・・w
親子漫才ですかこれ?(;^_^A
 
お母さんは取りあえず、世の為人の為、カイジが人道に復帰したことを喜んだ様ですが・・・
考えてみれば、この線路の方向を争ったのは前事業で融資してくれた御曹司にあたります。
 
そう捉えたなら正当な競争とはいえ、不義理と言えば不義理。
お母さんは話し合いでの解決を勧めますが、カイジと和也はいわば殺し合ったとも言える間柄。
特に、チャンマリとカイジの命をイカサマで弄ぼうとした事実は消すことが出来ません。どちらかが退く展開だけは有り得ませんでしたね。
 
あるいは競争から手を引く選択肢もありますが、それはつまり17歩の4億円勝ちで撤収するということ。
確かにそれは賢明な判断だったのかもしれませんが、既にその先の競争が決着がしている以上、思い返しても甲斐の無いことです。
まあ大元は外国人ですけど、カイジはそれを知らないよね。
 
それだけにどちらの企画が優秀かを判断するコンピューターと例えたことは間違いではありませんが・・・
益々混乱させるだけだよね・・・w
しかし退くタイミングはとうに逸していますし、責任を持って物語を完結させるしかないね。
 
そして安定の煽り文・・・(;^_^A
遂に編集の網膜が腐ってしまったw
 
まあ・・・他の誰も真似できない方法を使って、この短期間で11億円を稼いだのですから起業家と呼べなくもない・・・か?
私自身も色々と毒されてきたようですね汗
 
・週刊ヤングマガジン№1(2019/01/01号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第303話『瀬踏』感想 ~急転のワンコール~

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カイジのギャンブル三昧に埋もれた日々を上手く説明する編、遂にラストとなります。
 
ワン・ポーカー=土地権利争いのプレゼンをソフィーの判断によって勝利した事としたカイジ。
 
お母さんは機械の上司にピンと来ないようですが、考えてみればベルトコンベアの流れ作業も人が機械のペースに合わせますし、不良品を作れば機械が弾く。
むしろ贔屓をしない分、いつでもフラットな目線で一定の評価を下してくれるならやり易いかもしれません。
 
お母さんはカイジが納得しているなら十分だとして、ソフィーの元での仕事を応援しますが・・・勿論、それもついこの前に過ぎ去った話。
 
ここからがようやく核心となるすり替えポイントですね。
ソフィーと袂を分けた理由は、他でもない競争相手であった御曹司の和也。

うん・・・正確ですね。
比喩でもなく起こった事実をそのまま話しています。
 
結果的にはクッションのような所に落ちたため、大事には至らなかったものの・・・向こう側からすると起こってはならない事態。
しかも線路事業で負けた事実に加え、それまでの御曹司の投資は丸々損金となったわけですから、これ以上の屈辱はありません。
オレに復讐しに来てる!
 
これもほぼ本心のままのセリフ。
長い助走を経て、無理なく摺り寄せられるようになって来ましたね。
前回までの若干の茶番じみた会話も無駄ではなかったという事か。
 
お母さんは正当なプレゼンによる結果に対して復讐などお門違いだと苦言しますが、つまりそれが会社側・・・帝愛の本性。
当たり前の理屈が通る相手ではないという事ですね。
 
目的はカイジの稼いだ金の没収、そして身柄の拉致。
行き先は最初のブラック企業、つまり地下。
 
無職のカイジが送られるとしても、それは最初に話した通り常軌を逸した人権無視の場です。
常軌を逸してるね!
 
おお・・・!遂にお母さんの懐柔に成功した(^^)!
ギャンブルの気配を一切消した形で、間接的に帝愛の非道さを伝える・・・至難でしたがこれはよく成し遂げましたね。
 
これで盗聴器が仕掛けられた経緯の説明も解決。
 
あとは穏便に事を済ませるのみとなった・・・
まさにその瞬間!
 
居間で盗聴器の付いた電話が鳴り響きました・・・!
 
お母さんとしては、せっかくの親子水入らずの時間ですから放置したいところですが・・・電話が鳴って出ないのは変ですから、盗聴班に不審がられるかもしれません。
 
カイジもそっと後に続いて見守りますが・・・
何とその電話先は・・・!
 
オレだよ! オレ!
は!?・・・こんなタイミングでオレオレ詐欺?(;゚Д゚)
 
98年でカイジがその名称を知っているのはやや違和感がありますけど、これは明らかに帝愛の仕業。
詐欺を装った探りに他なりません。
 
しかし・・・何故このピンポイントな時間で仕掛けられたのでしょう。
あれだけの時間、居間でも寝室にも生活音を拾っていないにもかかわらず、TVだけは付けっ放し。
 
会話は聞き取れないにしろ、風呂の方から気配は聞こえたかもしれません。風呂に入っているなら当然TVは消していきますから、これは不自然ですね。
あるいは入浴の音との区別も付いていた場合はさらに疑惑が深まります。
 
そしてカイジの予想は的中。
この電話は奇異を敏感に受け取った傍受班の仕業でした。
帝愛としては傍受班をこの作戦のメインに据えているようで、居眠りする見張り班とは違い、こちらは一切の抜かりが無い態勢が敷かれていました。
 
というのも、もしカイジが実家を訪れるなら一本アポを取ってから向かうはず。
その固定観念が見張り班の緊張感を解いてしまったのです。
 
ただ、お母さんとしては盗聴と詐欺は別口と思っているようで・・・
孤軍奮闘の傍受班と真っ向勝負に出ました。
今替わるから!
 
・・・え?w 唐突にキラーパスが飛んできたぞ(◎_◎;)
盗聴の対象にされて狙われていると、あれだけ丁寧に一から説明したばかりなのに・・・どういう事よこれはΣ(゚Д゚;
 
頭きちゃって
二回言いなさんなよw 編集まで・・・汗
これには流石のカイジも硬直するばかり。
 
ここでスルーしても、今の発言を責められれば取り繕うにも厳しい。
カイジは直接対応できませんから、お母さんの力で切り抜けてもらう他にありませんね。
 
信じ難い凡ミスにより、局面は今夜最大のピンチへと急転してしまいました・・・!(;'∀')
 
・週刊ヤングマガジン№2・3(2019/01/05・08合併号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第304話『憑依』感想 ~迫真の母親劇場開幕~

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前回・・・これまでの事情を上手く包み隠して伝えきったカイジですが、今度は帝愛からの探りのオレオレ詐欺が降りかかりました。

 

そこでお母さんが取った行動は、まさかの傍にカイジが居るという宣言!w

息子を騙っての詐欺に腹が立ったとはいえ、盗聴を丸々忘れてしまうのは天然の域を越えているよ・・・(・・;)

 

カイジも流石に呆れるばかりですが、ともかく電話を替わる訳にはいかない。

これ以上こじれる前に、いち早く家を出ることに決めました。

 

あれ、まだ肝心の保険証を貰っていませんよね。ここまで来て一度撤退したら再訪問はかなり難しくなるのでは・・・。

というより第一目的がそれなのですから、最初に要件として伝えて確保しておくべきでしょうに。

これは脱出編全体を通して言えることですが、基本的に全員が悠長に構えすぎですね・・・。

 

カイジは玄関へ急ぎますが、その一方でお母さんは・・・!

演技が下手すぎたっ・・・!(;''∀'')
これも天然なのか動転からなのか、最早似せているのかすら分からないクオリティw
 
この状態では任せて退散できるはずもなく、カイジは一旦様子を見守ることに。
おいらも 誘惑に打ち克ってんだぞ!
1年に1回くらい故郷(くに)に帰れーっ!
 
それはカイジへの本音でしょw
物理的に帰れない事情があったにせよ、ごもっとも。ここまで態度には見せていませんが、長らく息子が音信不通となれば当然親は心配ですよ。
 
お母さんは一通りまくし立てると、更に追い打ちを掛けようとしますが・・・
向こうから切った・・・!?
取りあえず、傍にカイジが居ることはバレずに済んだと見て良いですよね。
 
遡って状況を整理すると・・・
傍受班が探りの電話を入れたのは、居間に気配が無いにも関わらずTVが付けっ放しだった違和感が原因。
 
その状況で風呂からの気配があるのを感じていたなら、まず考えるのは盗聴が察知された可能性。
わざわざ風呂場の方に行って会話しているとするなら、把握していない相手が上がり込んでいる事になります。
 
よって詐欺電話は、その人物がカイジであるかの確認を取るためでした。ここまでは間違いのない考察です。
 
その電話に対し、一主婦であるカイジの母親はガチ説教。
傍受班はそれ以上の探りを入れることなく、ただ苛立って反射的に切ったように思えます。
あの場面で苛立つ演技をする必要性はありませんから、思考が雑になった証。
 
帝愛に関わり、詐欺を仕掛けるような男は、基本的に高圧的で自意識過剰。そうでなければ務まらない立ち位置でもあります。
市井のおばさんは普段から無意識に見下しているでしょうから、機転といっても所詮は自分たちの想定する範囲内に収まると思っているはず。

ですから・・・オレオレ詐欺を見抜いて息子のふりをするのはまだしも、そこに本人がいると宣言した上でこちらの感情を逆撫でしてくるとはまったくの想像外。
それもグダグダな声色からの感情に任せた暴走でしたから、まさかここまで酷く振り切った対応が演技とは逆に見破れない。
結果的にそれが、息子が本当にそこにいるから敢えて行ったトラップとして機能するとは夢にも思わない事でしょう。
 
実際にカイジも一度は凍り付いたわけですから、天然の底力といった所でしょうか。彼らの考える道理からは完全に外れていたことが功を奏しました。
 
とはいえ、完全に見過ごされたという保障もありません。
念のため、お母さんに見張り班の状況を確認してもらうと・・・
これはつまり、特別に注意喚起する必要は無いと判断されたという事・・・!( ^^)
僅かでもカイジの存在を疑っているなら、確実に報告が飛んでいるはずです。
お母さん、大手柄ですね・・・!
ひとまずの危機が去り、二人は胸を撫で下ろしました。
 
その頃、痛恨を犯したとも知らない傍受班は呑気に夜食中。
帝愛の精鋭という意識が、いつの間にか自己を肥大化させていたのかもしれません。しかし彼らはここぞで油断する程度の器。
本当の賢人は予断を遠ざけるために常に謙虚なのです。
 
見張り班も含め、今夜の担当は残念ながら全員その資質に欠けていました。
カイジとしてはこのツキを活かし、無事に脱出しなければなりませんね。まだ本当の敵が現れるのはこれからなのですから・・・。
 
・週刊ヤングマガジン№4・5(2019/01/13・15合併号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第305話『共闘』感想 ~ピンチは任務遂行の先に~

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探りのオレオレ詐欺をかわしたカイジは、改めて風呂場でお母さんと話し合うことに。
 
今回は居間のTVも消してあります。一度確認も取らせたわけなので、今日は踏み込んでくる事は無いでしょうね。
 
騒動をやり過ごしたことで、ここに至りお母さんも帝愛の異常ぶりを実感。

ついに共通の認識に辿り着きましたね。
見張りに盗聴、そして探りのオレオレ詐欺。
この常軌を逸した執拗さを目の当たりにしては、誰でも受け入れざるを得ないよね・・・。
 
ただ、お母さんとしては一番ショックだったのは電話口でババアと叫ばれた事。いまだに声は20代の自信があるとのことです(;'∀')
まあ・・・自己申告されれば中々否定できませんが、ともかくカイジへの処遇も含めた帝愛への恨みが募ったようで、
是非なし・・の方向で
 
恐らくは想像している争いの次元が違いますからね・・・(;・∀・)
気持ちは有難い限りですが、ここは慌てず騒がずこのままの生活を普通に送ってもらうのが一番
何も知らないことをアピールするためにも、盗聴器は放置する方向で話が付きました。
 
確かに最善ですね。
ただ・・・少し脇道に逸れますが、カイジの父親は既にいません。
亡くなっているのか、あるいは離婚、行方不明・・・いずれの場合にしろ、お母さんはカイジが上京してから5年間一人暮らしを続けている訳です。
 
明るく社交的な性格とはいえ、ふとした時に寂しさが募ることもあるはず。カイジには闘いがひと段落したなら、この実家に戻るか、豪勢な住宅でも用意して親孝行してほしいな。
 
これで今後についての話題は終了し、あとは当初の目的を果たすのみ。カイジはようやく保険証が欲しいことを伝えました。
そしてもう一つ、カイジは携帯番号を書いたメモを渡し、こちらでも携帯を作れば盗聴を気にせずに連絡が取れると話しました。
直接会う事は難しくても、声だけでも確認できれば安心というものですね。
 
カイジは保険証を受け取ると、さっそく撤収。
お母さんとしてはせっかくの機会に何か手料理を振る舞いたいようですが、この家が敵にマークされた火薬庫であることは共通認識です。
 
渋々ながら、一度はその背を見送ることを受け入れましたが・・・
徐に立ち上がると、カイジを風呂場へ誘導。
 
その目的は・・・
他意は何もなく、ただ顔を見たいだけ。
ですが・・・カイジは渋り続けるため、顔に入れ墨でも入れたのかと疑いの目を向け始めました。
 
頬の絆創膏の下は大きな切り傷。
まだそれは単なる怪我で押し通せるかもしれませんが、カツラに隠れた左耳の切断痕は堅気の仕業でないのが明白です。
それがバレてしまえば、連鎖的に軍手も疑われて指の切断まで露呈してしまうかも・・・(;´Д`)
 
そうなれば最悪。今すぐすんなりと家を後にすることは難しくなります。
話がこじれてしまえば盗聴にも拾われかねませんね。
 
しかし、親に顔を見せられない理由など考え付きようもありません・・・
カイジが苦肉の策で発したのは、
苦しすぎる言い訳w
男なら仮に三十路でも理由にならないと思うけど(;'∀')
 
最後の最後で予想外な追い込まれ方。
次回は金以上に大事であろう家族関係が掛かった選択が描かれる事となりますね。
 
・週刊ヤングマガジン№7(2019/01/29号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第306話『披露』感想 ~マーブル越しに立つ死神~

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前回、カイジは保険証も無事に受け取り、全ての用事が済みました。
 
しかし、退出間際で捕まったのは・・・
5年ぶりの帰省としては至極もっともな要求。
 
仮装を外したカイジの顔が見たい・・・ただそれだけではありますが、カイジとしてはジャンキーの証拠が露呈する一大事。
 
とはいえ黙して拒否するのも無理がありますから、早く済ませるしかない。
親と正面から相対するのはこっぱずかしいとして、顔見せは3秒で勘弁して欲しいと頼みました。

この幼少期のカイジはあまり面影が無いな。まだ顔が丸くて短髪だからですかね。
 
ともかく、一瞬であれば詮索もされずに誤魔化しきれると判断。
3秒を念押ししてカツラを脱ぎ捨てると・・・

何とかバレずに押し切りました。
一番見られてはならないのは怪我では説明のつかない傷がある耳ですから、そこは厳重にガードする態勢でしたね。
 
とはいえお母さんとしては至近距離過ぎたため、上手く確認できず。
不満を漏らしますが、約束した以上は仕方が無い。
 
そもそも親子関係を良好に保つなら、過度に干渉しないことが大切。
母親のかける期待や理想、願望といったものは往々にして裏切られるもの。
息子が裏で隠れて何をしているのか、真実の姿は詮索しない方がお互いの為です。
 
人の抱える心配事は、その9割は問題であると意識せずに過ごしていれば自然と雲散霧消するもの。
逆に言えば必死に考えた所で解決するのは全体の1割。知らぬが幸いなのです・・・。
 
カイジは言葉を繋ぎ、何とか顔見せの話題を終わらせに掛かりますが・・・その姿は必死すぎて逆に露骨。
 
痺れを切らしたお母さんは、唐突にカイジの左耳を引っ張りました・・・!(;゚Д゚)
 
耳あった~っ! ついてた~っ!
「へたしたら今ので取れてたわ!」って・・・!(;''∀'')
サラッと流してますがとんでもない発言だなw
ブラックジョークとも言い難いし怖いなぁ・・・
 
すぐに引っ張る手を払い除けたので助かりましたが、じっくり見たり触られていれば繋ぎ目に気付かれていたでしょうね・・・危ないところだった。
 
妙な疑いも晴れたところで、カイジは再び眼鏡を掛けて玄関先へ。
ん・・・帰りも同じ割烹着のおばさん仮装なのか。

ただでさえ大柄なのに、夜間だけで出入りするおばさんは相当目立ちそうだけど。

 

確かに・・・そのおばさんが何週間経過しても出てこないとなれば不自然ではありますが、その場合でもある程度の時間稼ぎにはなる。
どちらが安全かは分かりませんが、警戒が解かれている内にさっさと逃げたいという事かもしれません。
 
カイジは、そっと棚の上に100万円の入った封筒を載せました。
あまり一度に額が多すぎても余計な心配をかけますし、必ずまた戻ってくるという決意の表れでもあります。
 
小声で別れの挨拶をしながら振り返ると・・・
なぜかお母さんは床にマーブルチョコを並べていました(・・?
 
マーブルチョコはカイジの好物。幼少期の頃はこうして並べておくと、順に食べながらお母さんのところまで来てくれたのです。
久しぶり、かつ束の間の再会。本人を目の前にすると、忘れかけていた色々な記憶が甦るのでしょうね。
 
とはいえ、今のカイジが付き合うはずもなく・・・
もちろん、カイジも親不孝であることは分かっている。
マーブルの件も本当は無碍にしたくはない、去りたくないのが実情だからこその涙。
 
しかしカイジはまだ道半ば。ここを出た瞬間から、切り替えて断ち切ることが必要です。
心置きなく親子団欒の日々を過ごす為にも、今は目の前のミッションをこなすしかありません。
 
カイジは決意を新たにしますが・・・その時、4階から降りてくる足音が接近。
時刻は21時、住人にせよ来客にせよ、鉢合わせは避けたいところ。
 
取りあえずドアスコープを覗いてみると・・・!
思わず腰を抜かすカイジ・・・!(;゚Д゚)
 
お母さんはマーブル効果だと喜びますが、もはや小ネタの回収をしている場合ではありません。
 
ドアの向こうには・・・
あろうことか、この男が立っていました!
何でよ・・・!?(;´Д`)
 
少しでも退出が早ければ、つまりマーブルチョコの件が無ければバッタリでしたね・・・危なすぎる。
お母さんがまたもカイジを救いましたが、これで手詰まり。
まさに袋のネズミと化してしまいました。
 
一体何を手掛かりに駆け付けたのか・・・という答えは次回に回されますが、遠藤の嗅覚は流石と言えますね。
ただ、この絶望感を煽る演出的にも完全に敵対関係となってしまったのが辛いな( ノД`)
 
また遠藤といえば、289話で「遠藤浩次」と名前が誤植されていましたが、今回は無事に修正されていますね。何よりです。
 
・週刊ヤングマガジン№8(2019/02/04号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第307話『猟犬』感想 ~紡ぎゆく嗅覚~

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ありがとう、平成。
こんにちは、令和。
令和時代も宜しくお願い致します。
 
時代は変わりましたが・・・このブログはもう暫く、平成の内容を綴ることとなりそうです。
 
そして・・・こんにちは、遠藤。

前回、カイジは念願の保険証を確保したため、あとは退出するのみ。
しかし・・・ドア一枚を挟んだ先には、死神が立ち塞がっていました(;´Д`)
 
如何にして遠藤はカイジの存在を察したのか。
 
その発端は遡ること20分前・・・
お母さんが傍受班の探りをかわし、カーテンの隙間から見張り班が寝ぼけている姿を確認。
母子で安全を喜んでいた時の事でした。
 
1台のクルマが、静かにこの31号棟へ接近。
そこから姿を見せた人物こそ、見張り班への慰労と視察のためにやってきた遠藤でした。
 
このタイミングで赴いたことは、単なる気紛れであり偶然。
長年債務者を追い続けてきたゆえに身に付けた、猟犬としての狩り運とでも言うべきでしょうか。
 
夜間で張り続ける二人へ軽い差し入れを渡すと、状況を確認。
特に変わった様子もなく、対象の昇降口を上った者もおばさん一人だと報告を受けました。
曖昧な憶測でものを語る二人。
その予断ぶりに、遠藤には嫌な予感が走りました。
 
あらゆる失態は、元を辿れば僅かな綻びが起因しているものです。
これが猟犬の嗅覚。
 
早速、二人に見張りの担当回数を尋ねると・・・
つまりそのおばさんは、5回張っていて初顔。
うち3回は人通りの多い9時~17時迄の昼番でした。
1回当たりの見張りは8時間ですから、40時間の網に掛かっていなかった訳です。
 
とはいえ連続して張り続けてはいませんから、時間外の出入りならそれまで。住人ではない決め手とはなりませんね。
 
ただ、一つの可能性が生まれたのは事実。
次に、遠藤は傍受班へ連絡すると・・・特に母親に変化はないものの、珍しくTVを付けっ放しで風呂に入ったらしいと報告を受けました。
なぜ そう言い切れる・・?
 
遠藤はきつく釘を差すと、
見張りと傍受班・・・双方の担当が楽観的予断な性格であることを確信。
そして、決定的となり得る違和感を見逃している可能性を確認しました。
 
そして再び見張り班に向き直ると、そのおばさんがカイジでない根拠を要求。
二人は3階の踊り場にその姿を見せなかったためと説明しますが・・・
それを聞いた遠藤は団地へ直行・・・!
 
遠藤のようなヤクザが目撃されれば、見張っている二人が興信所の関係ということも疑わしくなります。
二人は上司の暴走に呆れ果てると、自分の目しか信じない古いタイプの人間だと毒づきました。
あら・・・意外と遠藤さんは部下の人望が無いんだね・・・(;・∀・)
 
少ししてから、二人に遠藤からの電話が入りました。
車内から居場所を当てるように告げられたため、2階の踊り場にその姿を見せていない以上、1階の入り口付近だと答えますが・・・
う・・・見事に看破されてしまった(;゚Д゚)
 
これで予断がちな見張りの確認など、とどのつまりはザルと証明されてしまいました。
そして、先ほどの口ぶりからして傍受班の確認にも隙が生まれていた恐れがあります。
 
2つのフィルターで同時に発生した疑わしい事象。
 
謎のおばさんの出現、
付けっ放しのテレビ、
長時間風呂で騒ぐ気配、
 
単体では取るに足らない違和感ですが、それが3つ重なったとなれば・・・臭わざるを得ません。
 
例えば、零の喜十郎編。
監禁の犯人が息子である貴光社長と分かった手掛かりは、差し入れる嗜好品が悉く喜十郎のツボを外したものであったこと。
それはつまり、逆に誰よりも嗜好を把握している証。
 
1つ2つなら偶然、しかしそれが重なれば自明の理という訳です。
今 このドアの向こうに!
 
この状況に居合わせた天運、そして根拠の無い違和感から嗅ぎつけた天性の猟犬資質。
このドアの前に立つのは、遠藤以外には不可能だった事でしょうね。
 
カイジとは因縁浅からぬ男が、今にも牙を剥こうとしています・・・!
 
・週刊ヤングマガジン№9(2019/02/11号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第308話『窮鼠』感想 ~前門の帝愛、後門の死神~

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前回まで、遠藤は流石の嗅覚と考察により、カイジの元へ辿り着きました。
 
しかし・・・軽々に踏み込むことは出来ません。
何故なら今ノックをしたとして、出てくるのは母親の方。
カイジを隠しているかは、表情や反応で推察するしかありません。
 
とはいえ夜間にいかにも怪しげな男が尋ねれば、動揺するのは当然。
すぐにシャットアウトされてしまう事でしょう。
その拒絶が単なる警戒心か、カイジを匿うためなのかは判別不可能。
 
そもそも、遠藤には母親が相当な天然という報告も入っていました。
見張りを入れたこの8日間だけでも、それを遺憾なく発揮していたらしく・・・

そのまま自転車を置いて歩き出す!
 
大丈夫かそれは・・・w
好意的に捉えるなら、エピソードトークには事欠かさない人生でしょうね(;'∀')
 
遠藤曰く、まさに天下一品の粗忽者。
こういった人間は、一度パニックに陥ると正常な判断を失いがち。
遠藤を風体だけで判断し、話も聞かずに即通報という可能性もあります。
 
そうなれば今後の見張りを継続するのは困難となりますから、カイジが居なかった場合は痛恨の失策ですね・・・。
 
そもそも、今カイジが居るのであれば既に袋のネズミ状態。
主導権は取っている訳ですから、リスクの高い勇み足に賭けることもない。
 
今すべきことは、その袋の強化。
作戦はその後にゆっくり考えれば良いのです。
 
遠藤は表へ出ると、見張り班の二人に自分も加わることを告げました。
一分の隙も与えない為には、裏のベランダ側も見張る必要があります。恐れているのは、その5階から伸びる排水管の存在。
こうして、31号棟には両側からの見張りが付く事となりました。
 
その動向はカイジも把握。
カイジはお母さんへ、遠藤は昔の知り合いであり、恐らく今は自分を捕獲するプロジェクトのリーダーに抜擢されていると説明。
 
つまり隊長自らが現場入りしたという事は、完全にロックオンされた証だと話しました。
しかし踏み込みに来ていない以上、疑念は100%には届いていないはず。
よって、少なくとも盗聴での致命的なボロは出していない事になります。
 
となれば・・・この敵が躊躇している間を逃してはならない。
このマンションには彼らの知らない第3の脱出口があったのです。
それは、最上階の天井部にある屋上点検用のハッチ。
 
そこから屋上へ上り、死角である向こう側の道路へ降りれば気付かれることはありません。
ええ・・・何だったのよこの話はw
自分のマンションの構造くらい把握しておいて欲しかった(;・∀・)
 
とはいえ遠藤が釘を差した後ですし、昇降口もベランダも、監視の目が強まっているはず。
もはや素直な脱出には打つ手無し・・・。
 
「あれ」を決行する他にありません。
んー・・・泥沼化しそうなフラグが立っていますが、この状況では仕方無いか・・・。
 
チャンの遠征と同様、どうも帰り道が鬼門ですね。
チャンマリの心配を汲み取って焦る必要はありませんが、自由に動くことも儘ならない状況から如何に抜け出すのか。
次回以降のカイジの閃きに期待しましょう。

・週刊ヤングマガジン№11(2019/02/24号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第309話『籠城』感想 ~来訪者の真実~

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前回、カイジは帝愛側のマークが強化されたことで、無駄な動きを止めた籠城を決意しました。

籠城!
 
出オチかよ!w
回を追うごとにお母さんの天然具合と頻度が増している気がする・・・(^^;
 
遠藤たちが踏み込んでこないのは、盗聴で決定的なヒントを得ていない部分が大きい。
となれば・・・その過信を逆手に取るのが得策。
カイジが気配を消し、1週間ほど無音の暮らしをすれば警戒は薄まるはずです。
 
クルマの動向を把握しながら、監視体制が緩んだ隙にしれっと正面から退出してしまえば済みます。
 
1週間気配を消すのは難しいミッションですが、カイジがむしろ懸念するのはお母さんの態度。
もう暫くカイジと生活できると知ってから、どうも落ち着きがありません。
 
例えば食材を2人前買ってきたり、普段は買わない豪勢な刺盛りや肉を買ったり、そういったカイジ想いの行動が一番危険なのです。
 
さらには警戒が強まっている以上、ここからはお母さんの方にも見張りが付くかもしれません。
パートを終えてウキウキしたり、マンションに近付いて早歩きになったり、如何にも家で誰かが待っていそうな雰囲気や態度を出すだけでも、敵には大きなヒントとなってしまいます。

なんか今 とてつもなくわざとらしい感じした!
 
これは不安だ・・・不安が過ぎる(;^_^A
 
しかし見張りの存在を意識する事すら許されない訳ですよね。
誰であろうと1週間、全くボロを出さずに過ごすのは難しいかもしれない。
 
二人が今後の見立てを話し合うと、風呂場で食事を摂りました。
互いに打開の決め手を欠く、千日手のような状況ですね。
 
しかし翌日の午前1時・・・静まり返った団地にはさらに一台のクルマが接近。
見張り班は8時間ずつの交替制ですから、昼班は9~17時、現在の夜班は17~翌1時、深夜班は1~9時。
 
遠藤はこの深夜班の到着を待ち望んでいました。
夜班の一人を監視の空いたベランダ側へ回すと、情報の摺り合わせを開始。
すると・・・深夜班の二人は昼にも3回担当していたものの、当然ながらそのおばさんは見ていない事が判明。
 
つまり夜班の二人と合わせて6回。
被りも無さそうなので、8日中6日、昼に張っていたにも関わらず誰も見かけていませんでした。
 
もし住人であるなら、一度は網に掛かって然るべき。
少なくとも来訪者である可能性が強まりました。
しかも、そのおばさんは来訪者でありながら深夜になっても出て来ていない。
 
それは即ち・・・
確かに・・・これは非常に論理的な推理ですね。
 
とはいえ、確定させるには見張りに関わった全員を呼び寄せるしかない訳で、現状では紛れのある推測に過ぎません。
グレーが限りなくクロと変わるまで、突入は控える事となりました。
 
益々緩まぬ包囲網、そしてにじり寄る謎の来訪者の真相。
もはや状況は完全に帝愛有利。
覚醒した遠藤を相手に、単なる籠城作戦でかわし切れるとは思えませんね。
 
カイジの次なる一手が気になりますが、ここから暫くは遠藤側のパートが続く事となります。
 
・週刊ヤングマガジン№12(2019/03/04号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第310話『総覧』感想 ~それぞれのキーパーソン~

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前回、カイジは籠城作戦を開始させますが、遠藤にはさらなる援軍が到着しました。
 
帝愛側は、見張りの深夜班を加えて5名。
遠藤はカイジの籠城を想定し、打開策に動きます。
 
となれば・・・前回行ったような謎のおばさんに限ったマークでは不十分。
ボールペンとレポート用紙を用意させると、カイジの実家へ続く昇降口を使った居住者を描きだすように促しました。
 
風体や印象を紙に落とし込むことで、全員のイメージを明確化させることが出来ます。
 
そして完成したイラストリストは・・・

!・・・数回見かけただけなのに凄い記憶力だな(゚Д゚;)
 
カイジが扮したおばさんに至っては、しっかり注視したのはほぼ後ろ姿だけなのに・・・カバンの柄まで完璧じゃないですか。
 
最初から覚えようと思って張り込んだとしても、普通はここまで鮮明には思い出せない。少なくとも私は絶対に無理だ。
 
遠藤はヘタクソな絵だと評しましたが、いやいや特徴も捉えていますし十二分に上手いでしょう。イラストや似顔絵を描き慣れているタッチですね。
 
カイジとしても、まさかこれほどの記憶力と画力を持った見張りがいたとは想定外の誤算だろうな。
 
そしてベランダ側に残した一人にも確認させたところ、この13人以外は心当たりが無いとのこと。
これで、遠藤による作戦の準備が整いました。
 
もしカイジが潜んでいて、こちらの張り込みに感付いていた場合に取るであろう作戦は2つ。
このイラストはそのうちの1つ、A案を潰すことに役立ちます。
 
それは、カイジが朝の通勤通学ラッシュに紛れて脱出を企てるケース。
多分 別の変装じゃないかな?
 
つまりその際にリストから外れた変装男がいれば、それは唐突に降って湧いた居住者。
カイジである可能性が非常に高いことになります。
 
勿論・・・リストにある人物たちがいつも同じ服装で外出する訳ではありませんが、背格好やおおよその顔立ちを叩き込んでおけば判別が付くでしょうね。なるほど・・・一理あります。
 
見張り班の男たちも感心、この住人あぶり出し作戦に同意した・・・その時、
この深夜1時半に帰宅してくる者がいました・・・!(゜゜)
 
バイクを降りたその男は、フルフェイスを被ったまま棟の中へ。
彼は、イラストにも描かれているファミレスの店長。
 
見張り班によると、彼の出勤時刻はさほど定まっていないものの、帰宅は常にこの時間帯。
朝早くに出ることもあり、恐らくはバイトの都合に合わせて急遽穴埋めに出ているのだと見解を語りました。
 
遠藤はカタギはカタギで厳しいとこぼしましたが、特に気には留めなかった様子。すぐにイラストのコピーを取ってくるよう指示しました。
 
 
そして息を潜めるカイジの元にも、階段を上がってくる男の足音が響きます。
 
毎日の事ですから、お母さんはそれが誰なのか知っています。
カイジも、向かいの部屋のドアが閉まる音で思い出しました。
実家住まいのまま地元で就職したのですね。
別に珍しくも無い話ですが、保君はファミレス店長でありながら、休みの日も両親とともにファミレスに行くとのこと。
そっちは珍しいな(;・∀・)
 
根っからのファミレス好きなのか、向上精神や研究意欲に溢れているのか・・・やはりカイジの周りの人物は一癖ありますね。
 
 
共に金縛りが続く状況は変わりませんが、だからこそ遠藤の疑念は強まって行く。
もはや理屈ではなく、長年の経験が生んだ直感がカイジの潜伏を知らせています。
 
遠藤が確保への執念に鬼火を燃やしていると・・・
夜班の担当だった二人がやって来ました。
・・・え。
二人は勝手に深夜班にベランダ側の見張りを代わってもらうと、この場を立ち去ろうとしました・・・。
レポート用紙に特徴を残したとはいえ、それはあくまで不確かな記憶を元にしたイラスト。
これは・・・人数分コピーさせた意味を理解しなければいけない。
彼らはこの場に残らねばならないのです。
 
何故なら、実際におばさんを目撃したのはこの二人だけ。
変装して出てきた場合、その気配を察せられるのは元の姿を知っている者だけです。
 
ですから少なくとも、通勤ラッシュが終わる9時までは居てもらう必要があります。
二人は16時間ぶっ続けでの見張りなどやっていられない様ですが・・・遠藤にそんな働き方改革が通用するはずもありません。
 
あらゆる物事には山場があり、その時は誰しもが限界を気にせずに集中するもの。
今夜はまさにその山場。
急遽降って湧いたカイジ確保のチャンスです。
 
ですから肝心の目撃者が消えるなど言語道断。
遠藤は寝言を言う部下を蹴り飛ばしました・・・!(;゚Д゚)
怖いよ・・・マジで遠藤の性格は変わりましたよね・・・。
本当なら「遠藤さん」と書き進めたいのですが、脱出編の遠藤に「さん」付けは似合わない。
 
しかし、カイジ確保への並々ならぬ執念はビリビリと伝わってきますね。
良くも悪くも、帝愛の中間管理職としての一般的なイメージそのままのキャラクター描写ではあります。
 
鬼気迫る遠藤に隙は無いのでしょうか・・・
いや、その抜け道は、カイジのすぐ近くに居るのかもしれません・・・。
 
・週刊ヤングマガジン№13(2019/03/11号)より。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第311話『志願』感想 ~時代の移り目~

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今のカイジは籠城漫画というジャンルなのか・・・w
そういえば、年が明けてからチャンマリの姿を見ていませんね。
 
本編は前回から引き続き、遠藤は見張り班が帰ろうとしたことに激怒していました。
おや、ちらりと利根川先生登場。
やはり事務所を構える前は直属の部下だったようですね。
 
ここでカイジを捕まえれば、いつ終わるとも知れない24時間体制の見張りからは解放。
自分たちの自由も掛かっている局面にも関わらず、まるで他人事のように帰ろうなどと言う神経は理解できません。
 
しかし二人は、ここまで言っても煮え切らない表情を浮かべたまま。
遠藤はまさか、何も起こらない団地の景色を見続けることが好きなマニアなのかと嘲笑います。
すると、二人は漸く帰ろうとした事の重大さに気付いた様子。
 
カイジ確保のために、そして自分の為にも見張り続けることを申し出ました。
朝まで特別に・・・
根性を叩き直したことで少し溜飲を下げたかと思われましたが、
二人は寒いから・・・とすぐさまクルマの中へ。
 
上司である遠藤が先ほどから外で立っているのに・・・遠慮というものがありません。
とどのつまり、彼らの意識にはこの仕事への熱意は皆無。
先ほどの小さな克己も、ただ自分がこの苦役から解放されたいというだけ。
 
これでは犬が鎖に繋がれて、漫然と景色を眺めるのと違わない。
居るのではない、ただそこに在るだけ。
もっとも、案山子も看板も在るだけで効果を為すもの。
 
事実カーネルサンダースは、その姿を見るだけでチキンが食べたくなる。
・・・時刻は午前2時頃、夜食が欲しくなる時間帯です。
 
遠藤は、先ほどの二人にケンタッキーでチキンを買ってくるように頼みました。
 
すると・・・暫くして戻ってきた二人の手には、何故かおでん。
ケンタッキーは閉まっていたためコンビニに立ち寄ったとのことですが・・・コンビニにもチキンはあるはず。
 
遠藤が困惑していると・・・
冬はやっぱり
あらら・・・これは酷いね!( ゚Д゚)
 
既にチキンを食べる口になっているのに、大根や練り物では求める食感も油分もカロリーも全く違う。
極端に言えば弁当を買ってこいと言われてグミを買ってくるようなものだろ。
 
食べ物の恨みは恐ろしいよ・・・これは怒って当然。
ぶち切れないだけ遠藤は偉い。
 
何とか怒りを噛み殺していると、もう一つ差し入れがありました。
いやビールこそ問題なのでは・・・w
皆で酔っ払って張り込みなんて聞いたことが無いよ(;・∀・)
 
僅かでも判断能力を下げるような行為は慎むべきかと思いますが、その道のプロである遠藤が許容するなら良いのか。
 
不本意が募りながらも、少なからず可愛げもあるようで。
ベランダ側の一人だけを残し、4人でおでんを囲むと、しばしの和睦を深めるのでした・・・( ^^)
 
 
なるほど・・・平成が令和へ変わったように、社会人のスタンダードも変わり行くのかもしれない。
ただ、環境は変われど目標へ向かう意識・・・モチベーションの概念は普遍的なもの。
遠藤は時代遅れと知りつつも、それを体現して見せたかったのでしょうね。
 
そういった意味では見どころのある回でしたが・・・とはいえこれはトネガワの描くべき内容。
今回の遠藤を利根川に、見張り班を佐衛門や中田たちに置き換えれば、それで違和感なく成立してしまう。
 
カイジで見せる必然性はありませんし、前回までの流れを断ち切ってまで挿し込むべきなのかは微妙。
まあ箸休め回という認識で間違いないですね。
 
次回は夜が明け・・・勝負の時間帯に突入することとなります。
 
・週刊ヤングマガジン№15(2019/03/25号)より。
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