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Channel: ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~
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ざわ度占い

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アカギ公式HPにて、ざわ度を占ってみました。
 
「ざわ」については
アカギもカイジもまとめたばかり。
 
ざわマニアとして、これは自信あるぞ。

 

 

 

 

 

( °∀° )・・・・・

 

 

 

(   ∀   )

 


賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第264話『勝機』感想 ~強いられた迷彩~

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TBSで放送される年末のカイジバラエティについて、出演権は既に応募者の約4000名から50名に絞られたとの情報があるようです。
 
TBS本社にてオーディションが行われたのは確かなので、未だに何の連絡も受け取っていない私は外れたという事ですね。
勝手にEカードの戦略を練ったりして、万が一・・・なんて想像していた自分をはり倒したいな。
 
 
やはり賞金を得る理由のある債務者の方や、ギャンブルに精通した元プロ雀士の方などが選ばれている様子。
借金0、スキル0、ざわ度0の一ファンでは弱かったようです。

 

まあ仕方ない。応募しただけ後悔は無いな。

当初の通り、放送日まで首を長くして待つのみですね。

 

もし観覧募集等が掛かった場合は、また応募したいです。

 

 

以下今週のカイジ感想・・・

 

※カイジ年表&ワン・ポーカー戦歴

http://ameblo.jp/fake-or-bluff/entry-12293133639.html

 

ワン・ポーカー最終戦の解説が続きます。
 
前回、カイジは・穴BOXの使用を察したらしい和也の反応から、∴穴BOXの真相は2やAを含んだ絶対的布陣と読んでいたことを明かしました。
 
それは∴穴BOXを使えないカイジにとって、ジリ貧必至を示すもの。
 
つまり勝ちうるとすれば短期決戦ですが、この24回戦については双方がAをすり替えているので2の出し所なのは明白。
怪我の功名か、カイジにとっては勝負を掛けられる千載一遇の機が訪れていました。

 
じわじわと押される前に一戦必勝のレイズ合戦に持ち込み、一気の大逆転を狙う他にありません。
 
一度大差を付けてしまえば、和也に十全なカードが揃っていようと、カイジにもAが3枚あります。
その後2を引き入れる可能性も考慮すれば、勝負の行方は再び霧の中。
ひとまず、蹂躙されるだけの恐怖を払拭できますね。

 

よって好む好まざるに拘わらず、ここは3を出してのレイズ・・・和也のカードが2であることに賭けるしかない状況だったのです。

結果・・・その蛮勇を奮ったトラップは奏功し、和也はレイズ。
カイジのカードをAと決めつけ、オープン勝負にも対応できる2で圧力をかけてきました。
 
まさにカイジのシナリオ通りに事は運んでいたわけですが、それは勿論・・・当時としてはあくまで一つの可能性に過ぎません。
 
和也のレイズはA提出によるドロップ狙いとも限らず、カイジとしてはその疑念が晴れぬまま、身を焦がし続けていました。
 
 
では何故・・・その煩悶の中で全ライフ張りを果たせたのか。
 
それには、和也のカードがAではないと確信するに至った分岐点がありました。
 
※確かに・・・該当の241話(↓)で、カイジは赤張りに向かう和也を制止し、さらに突然の勝利宣言をしています。

 

ただでさえ、カイジの表示ランプはUP・DOWN。∴穴が使用できずとも、元々2を引き入れていた可能性はありました。

 

つまり和也が命を張ろうという瞬間、もしも提出カードがAであったなら・・・心を掠めないはずがありません。

24回戦が絶好の2の出しどころであるのは確認済み。
カイジが所持していた場合は、まず間違いなく切り出された事でしょう。
 
その状況で、文字通り命懸けの赤ライフレイズ・・・
イカサマを重ねて盤石を築いたにも拘わらず、敢えてその一か八かのリスクに身を投じる必要があったのでしょうか。
なるほどね・・・。
 
 
先に断らせて頂きます。
今回の考察については、やや悩み過ぎてドツボにハマった結果、どこかで矛盾した理論、文章となっているかもしれません。
・・・その場合は申し訳ないです。
 
 
今回のカイジの解説は尤もですし、筋は通っていると思います。
 
・・・が、それはあくまで勝者となった立場だからこそ言えること。
 
これはワン・ポーカー編を通して言えることですが、勝因が後出しと言いますか、根拠が気休めとしか思えない部分が多い。
 
今回も結果的にカイジの読みがハマっていたのでドヤ顔で解説していますが、その内容は一方的な断定、願望に過ぎないのではないでしょうか。
 
そもそも2が無いのでAだった場合の裏は取れません。
出せるのはAか3、Aでは引き分けか∴穴BOXの2による敗北しか想定できないので、∴穴の考察も含めて3を出すしかない・・・という前提がまずあります。
それは推測とはいえ確からしく、勝敗へ直結するので必要な考察でした。
 
ただ、赤を張ろうとした和也を見て2を確信した・・・と言いますが、それは勝敗には干渉しないこと。
 
その時点で既に7ライフ賭けなので、降りてもジリ貧必至ならカイジにドロップは有り得ません。
和也が赤を張らずに残して降りた場合でも、正規のライフは全てカイジが獲得するのでゲーム終了。
 
ゆえにカイジは、和也がAならドロップしてくる、2なら全ライフ賭けしてくると想定していた事になります。
Aで勝負してくる可能性を見ていなかったので、その範疇であればどう転んでも勝利していたはず。
 
つまり勝率を高めるわけでもない、今回の考察は必要だったのだろうか。
 
ハナから気休めとして働いた幸運について語っているのであればいいのですが、
それより先に確かな根拠を解説するべきじゃないか。
 
現時点では、いまだに3を出すしかないから3を出した、そのシンプルすぎる域を出ない。
 
根拠は無く、∴穴に2があれば出しやすい状況という事実が、自分の都合のいいように転んでほしい・・・という願望があるだけ。
 
 
ただ・・・これが純粋なガチ勝負であれば、必勝策なども存在しないので心理の濃い薄いを計るしかないのは当然です。
 
∴穴の推察にすがる他になかったとしても仕方ありませんし、2を示す明確な証拠を語れという方が理不尽。
 
例えば・・・Eカードで利根川の性格を読み、すり替えもどき戦略に全てを賭けたのも、一見して不確実でリスキーです。
しかしあの時は利根川のイカサマを封じたことで、裏ルールが無くなり互いが完全に同条件。
自ら動くことでその均衡を破り、不確実でもロジックの取っ掛かりを作り出すしかない。必勝は作り得ない状況でした。
 
ワン・ポーカーについても、当初は同様。
ライフ数を除けば常に公平な戦いでした。
 
しかし、この24回戦は互いに認知しあったイカサマ合戦。
 
是非はともかく、それまでのルールを破壊して裏ルールを大量投入させた理由は、二人に認識の差を作るため。
つまりそれまでの定石戦略には不可能だった、想定外のロジックを伴った裏の読み合いに発展させるためだったはず。
 
さらに和也が処刑の解除ボタンを押したことを忘れたり、∴穴にカイジが気付き、内容を推測される可能性すら考慮していなかったり、大チョンボを連発させて格を落としたのも、そうでもしなければ必然のロジックへ繋がらないから。そう思いました。
 
一方を下げることで相対的に他方を上に見せる、ただでさえ苦しい手段ですが、このままでは和也が下がっただけ。
それによって閃きや戦略は生まれていないので、カイジは上がっていない。ただただ無為の失態なんて、嘘だよね。
 
 
これほど場を荒らして、ゲームの質を変えても尚、最終決着は勝ったらいいな・・・で上手い事行きました、では通らないんじゃないのか。
 
だから・・・
結局、そもそものプロットへの不満に行き着いてしまうので、これ以上は突き詰めても自己嫌悪が増すだけ

 

しかし何か一つでも、和也の2提出の確たる証拠となる気付き、閃きが語られることを待ちます・・・。

それだけでもだいぶ、カタルシスへの光が差し込むはず・・・

 
 
・週刊ヤングマガジン№50より

 

黒服バイト募集開始…!

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例のカイジバラエティについて、新たな動きがありました・・・!

 

 
!?(°д°;)
 
何、利根川の部下になれる・・・?
 
 
はい、速攻で申し込みました。

 

ただでさえ9年間温め続けたビッグプロジェクト。

如何なる形であれ、現場の空気を味わってみたい。

 

当然、黒服の立場では感情を表に出せませんが・・・感動するだろうな。

もしも元帝愛の黒服という肩書きを得られれば、福本作品ファンとして一生の誇りになりますね。

 

また、勤務内容には

利根川への報告文書作成、とあるので・・・まさか利根川に会えるかも?

 

 
募集は最大5名ということですが…滑り込め!
 

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第265話『絶対』感想 ~確証無きこそ博奕~

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先日、22度目の誕生日だったこともあり父親から2冊の本が贈られてきました。

 

IMG_20171121_012842271.jpg

このシリーズは気になりつつもスルーしたままだったので有難い・・・!

 

いつの間に、文庫版も発売されていたのですね。

トネガワ然り後回しにしている物が多いので、行けたら行く程度の可能性ですが、気が向けば感想を載せようかな。

 

正直なところ、ヒットの切っ掛けとなった第1弾の「お金の話」、あるいは第2弾の「働き方の話」から読み始めたいところですが、敢えてなのか3弾と4弾というチョイスが父親らしい。

 

余談ですが・・・実家住まいだった頃は、私の影響で父親もたまに福本作品を読んでいました。

気に入っていたのはアカギと黒沢。部分的なところではカイジの班長と船井のキャラクター、そして涯の序盤だったかな。

 

ただ、零には厳しめの評価で早々に切ったようですし、多分天は読んでいない。銀と金についても、細かいプロットが昔の映画や小説に既視感があったようで、絶賛はしていなかった。

 

アニメは家族で観ていましたが、母親は原作の画が受け付けないようで・・・試しに読んだのは堕天録1巻の冒頭だけらしい。

恐らく例の「おまた」とか、本当にあの部分だけなので、内容を誤解しているかもしれないな・・・(;^_^A

 

 

以下、今週のカイジ感想です。

 

※カイジ年表&ワン・ポーカー戦歴

http://ameblo.jp/fake-or-bluff/entry-12293133639.html

 

前回、カイジはあり得ぬ和也の命張りによって、裏を取られうるAが提出された可能性を捨て切ったと解説しました。

 

マリオは常軌を逸した勝負なので勢いで張ることもあり得る・・・と話しますが、それまで繰り返していたカイジたちが麻痺していただけ。

普通は命張りなど考慮にすら入れられません。

 

それもUP・DOWNだったカイジに2が入っている可能性を否定しきれない以上、Aでの命張りは偶然死んでもいいという事。

 

幾ら激していようと、そんな純粋な紛れで命を落としては堪りませんね。

 

何故なら・・・和也は人間不信による生きがいとは無縁の人生を過ごしてきましたが、それでも死にたがってはいませんでした。

自己中心的な甘い考えとはいえ、生への希求は明らか。
 
だからこそ、万が一をも恐れて隠しBOXを仕込み、救命装置や落下解除をプログラム。幾重にも保険を掛けています。

 

つまり能力の証明には真剣勝負しかないと熟知の上で、しかし至上命題はあくまで生存というのが和也という人間。
 
何故なら真剣勝負でも死ねば無能の証明。
生存せねば、今度こそ真剣勝負を仕掛けて能力を証明するチャンスを失います。
 
勝とうと思えばどんな手段でも使える和也が、真剣勝負の為に真剣を捨てるのは当然なのかもしれません。

 

 

よって真剣に半身である和也が、命を張るには偶然では不可能。

紛れない「絶対」が必要なのです。

 

しかし逃げ道があるからこそ、それを断ち切ってまで賭ける絶対はもはや疑えない、託すしかない、信じるしかない・・・つまり盲信の対象。

この瞬間、和也の中で他の可能性を論じる事は不可能となりました。

 

それはカイジによる初っ端のレイズと赤ライフ張りにより導き出されたこと、

引き分け!
 
絶対の理屈、絶対の読み、絶対・・・大丈夫という盲信。
 
しかしギャンブルに・・・
和也が陥った必勝という盲目。
 
しかしそれは、憶測から策を紡ぐしかないカイジには決して持ち得ない物でした。
それこそが結果を左右した、認識の差なのかもしれません。

対するカイジは確証無し。

語った第2の隠しBOXの中身は憶測、当然そこからの推理も憶測にすぎません。

 

しかし、どこまで行っても五里霧中・・・確かな光が射すことは無い、見えないモノに張るしかない。

それこそがギャンブル。

ギャンブルの勝敗に結果論は当然・・・いや必然。
 
その必然を捻じ曲げようと躍起になった和也と、受け入れて真摯であったカイジ。
その結果の明暗も、やはり必然に帰したのかもしれません。
 
何だろう、最後のカイジの言葉に救われました。
 
幾ら御託を並べようと、ギャンブルは不確定。その根幹は崩せません。
今回のみ、ただ今回のみ生き延びただけ。
 
前回、ワン・ポーカー編は全体を通して理が後出し、根拠が薄いなど、色々と書き連ねましたが・・・それが狙いだったのかな。
つまり、裏を返せば一貫していたわけです。

 

特にこの最終戦は、イカサマ合戦なので勝利への理屈は後出しで作れる。和也の不可解なチョンボも起こっていますし、多少の無理も通せたはず。
それなのに、またもギャンブルの本質という壁は崩せなかった。
 
結局、ギャンブルの前に人間は無力。
和也がルールそのものを操っても、カイジがそれを察しようと、勝敗は不明の領域。
 

幾らでも作為的なカタルシスへ持っていける状況だからこそ、逆説的に、その強力な摂理が映える。

カオスな展開へ持ち込もうが、ギャンブルという概念は揺らがない。

 

カイジはそれを全て認めているからこそ、結果からしか語らない。ギャンブルに正対している。

過程を詰めに詰め、必然を求めてギャンブルに盲目になった和也に比べれば、よほど潔い姿勢。

 

これまで抱いていたプロット上の不満が、つまり全て福本先生の狙いだった・・・と考えると納得できるかもしれない。

 

本来、争点となるのは人と人、策と策の衝突まで。

ギャンブル自体は勝負の場を提供する道具であり、策が実るか否か、最後の一片の運気を計るものでした。

しかし、今回の綾はそれらを超越したギャンブルそのものが持つ本質。確証など存在しないという絶対的真実。

 

それはおよそ漫画的ではありませんが、だからこそ、ここまでギャンブルを描き続けた福本先生にしか表せない表現法とも言える。

 
 
細部の不自然さはありますが、今回は触れません。
前回コメントでご指摘いただいたことですが、私がそこを追求しようとするとどこかで矛盾を語ってしまうようです。
あらぬ事で不当に批評してしまい、本当に申し訳ありません。

 

しかし・・・欠陥や矛盾があろうが、ギャンブル自体は揺るがないという見方なので、もはや追求の必要も無いか。

 

多面的な解釈ができるのか、感想の方向性も右往左往していますが・・・これで正しいのか、大きく間違っているかも分からない。

内容が深すぎて理解が及ばないのか、浅すぎるために筋が通る理を見つけようとして、勝手に難しく考えているのか。

 

どちらにせよ、どちらでもないにせよ、次週は休載・・・悩まずに軽く構えておこう。

 

・週刊ヤングマガジン№51より。

 

中間管理録トネガワ 第39話『愛玩』&40話『暴走』感想 ~暴君まさやんを制止せよ~

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久々のトネガワ感想・・・の前に、プッチンプリン、adobe、ダビスタに次ぐ新たなコラボ企画が発表されました。
http://natalie.mu/comic/news/257458


今回は何と・・・焼きそばUFO!

トネガワ仕様のパッケージで11月下旬より発売!
・・・既に11月下旬な訳で、こまめにコンビニ等を回って探してみよう。
 
カイジですらここまでのメジャー商品とのコラボは実現していないのに、スピンオフでこれは凄いね。相当な宣伝効果にもなります。
いつの間にか超A級漫画に成長してしまったな。

 

味は普段通りですが、商品のふたにアクセスコードが記されており、特設サイト
に入力すると特別描き下ろしエピソードが閲覧できるそうです。付加価値があるとは太っ腹ですね。
 
カップ焼きそばはペヤング派でしたが、今から乗り換えます。

 

UFOが通ったので、作中に登場したタニタやかつ丼かつや等とのコラボにも期待したいですね・・・。

 
 
それでは、溜めすぎていた感想です。
既に単行本にも収録されている回ですが、まずは9月号分から。

 

 

この日、山崎は涙を浮かべていました・・・。

というのも、突如として大阪出張が入り、十数日の間まさやんから離れることとなったのです。

 

仕方なく世話を利根川に委託しますが、まさやんをここまで変貌させたのは山崎。制御できるのも山崎しかいません。

 

これは波乱の予感ですね・・・。

まさやんはチーム外の黒服には接していませんし、放っておけば本物の会長にバッタリ遭遇する危険もあります。
 
確かに利根川の監視下に置くしかないのか・・・。
10数日続くと思うと、厄介が多そうですし気が滅入るな・・・w

 

とはいえ利根川は何も知らないので、山崎から受け取ったメモを頼ることに。

 

そこには・・・夕食のステーキは毎食ごとに部位のローテを組むこと、

健康のためにおかわりには取り合わないこと、

毎日100回の制裁の素振りを欠かさないこと、等細かい取り扱い法・・・というよりもはや飼育法が記されていました。

 

どこまでも犬扱いなのか・・・

利根川が呆れていると・・・

危ないよもう・・・w
やっぱり存在を持て余してるよな・・・。
 
早く洗脳を解いてやって、本当に影武者が必要となった時にだけ、連絡して来てもらえばいいのでは。
その方がまさやん、利根川の双方にメリットがあると思うけど。
 
やはり正気に戻って口外されれば一大事なので、隠匿しておくしかないのかな。

 

少し目を離すとどこかへ消えてしまう事もあるようで、その都度利根川は大慌て。

しかし軟禁生活は辛いぜ・・・。
 
ただ、山崎も普段は利根川の側で勤務している訳で、まさやんは殆どの時間を孤独に過ごしていたはず。

 

いっそ再び、まさやん専用ルームに鍵掛けて閉じ込めちゃえばいいのに。
やはりその辺りの経緯を思うとまさやんの境遇はシリアスすぎるな。
 
何とかしてあげたいね・・・
と思ったのも束の間、まさやんが倒れてしまいました。

 

ステーキにも手を付けず、高熱にうなされるまさやん・・・。

・・・!
これだけの処遇を課せられながら、配慮の心を忘れていないのは凄いな。
 
外見や生活サイクル、上辺の言動は会長そっくりでも、やはり内面はあの日の本田正安のままなのですね。
何だかホッとしたな・・・。

 

半ば疎ましく当たっていた利根川も、この気遣いには思う所があったようです。

次第に二人の間には変化が見られ始めました。

 

優しい看病の甲斐もあり、すぐにまさやんは回復。

さらにチームの黒服の協力も仰ぎながら、まさやんがストレスを溜めないような環境を作ることに。

まさやんは部下ですら無いのに、本当に優しい上司だ・・・。
一人の人間として尊敬したいな。
まあいくら接しても慣れないよね・・・。
 
しかし振る舞いは本物そっくりでも、根は無邪気そのもの。
そのギャップの楽しさから、次第にチームに溶け込み始めました。

 

それからしばらく・・・

この日は、まさやんの誕生日。

ナイフに付いたクリームを舐める姿に皆は大喜び。
いつの間にやらチームのマスコット的存在ですね(^o^;)
 
冷静に考えると・・・この境遇もそこはかとない狂気は感じますけど、閉鎖的コミュニティの中とはいえ、まさやんも居場所が出来て嬉しそうだね。

 

 

しかし・・・程なくして事件発生。

流石体育会系の堂下。職場でも筋トレは欠かさない。
 
しかし、協力して探しているうちに・・・荻野の栄養ドリンクや西口のクッションなども紛失していることが判明。
 
中田はただ探し足りないだけだと話しますが・・・
ええ・・・?( ゚∀゚; )
まさかまさやんが悪事を・・・?
 
いやいや、思慮深いエピソードがあった直後ですし、何か理由があるのか・・・。
 
というか勤務時間中もまさやんが同室しているのか。会議や作業の邪魔にならないならいいけど・・・。

 

 

チーム全員の心にまさやんへの疑念が生まれたところで、以下10月号の内容に続きます。

 

 

 

荻野は盗難の疑惑を報告しますが、利根川はまさやんが悪さをするはずが無いと信じようとしません。

 

しかしその直後、

次々と物的証拠が挙がってしまいました・・・!(O_O)
 
故意なのか、あくまで遊びのつもりなのか・・・。
とはいえ、せっかく馴染んできたまさやんを一方的に悪者にしたくないのが全員の一致した考え。
 
ここはまさやんを呼びつけ、一言釘を刺すにとどめる事となりました。

 

 

ところが・・・

まさやんのいたずらが止まらない・・・!
 
これは・・・環境を整えてもてはやし過ぎたことで、図らずも付け上がらせてしまったのかな。
・・・もう本当に犬じゃんそれ・・・(:_;)
 
手に負えない利根川たちは、出張中の山崎に電話で相談することに。
すると、FAXでチェックシートが送られてきました。
 
そこには、まさやんについて常に心配か、
行動に一喜一憂してしまうか、
仕事の愚痴を話したことがあるか・・・等、10の質問が。

 

山崎曰く、3つ以上当てはまれば甘やかしすぎている証拠との事ですが・・・全員がものの見事に5つ以上該当。

 

つまり、まさやんはチーム利根川のトップと勘違いしている状態だったのです。

集団に属すると順位をつける習性・・・やはりペット扱いですが、実際その通りだから仕方ない。

 

とにかく、勘違いを正すには過度の干渉をなくすのが一番。

今後はいたずらは無視。

無意味に物を上げたり、褒めたりしないように努めることとなりました。

 

可哀想ですが、それがまさやんの為ですよね。

 

これで一安心・・・と思いきや、

IMG_20171123_224447269.jpg

むしろエスカレートしてるじゃないか(;´Д`)ノ

まさやんの暴走と運動神経の上昇はとどまることを知らないな。

 

皆、山崎の言った通りに接し方を変えたのに・・・考えが間違っていたのでしょうか。

 

否・・・実は、対応が変わったのはあくまで表面上だけ。

皆優しすぎるのか、裏では大甘だったのです・・・

血沸き肉躍る狂宴・・・!
悪魔的イベントを・・・!
 
利根川に命令だと・・・。
影武者として頼まれての演技ならともかく、これは素ですからね。
付け上がるところまで付け上がってしまったな。

 

これはもう・・・地味にマスターしたらしいブレイクダンスの道を歩んだ方がいいんじゃないか。

その歳でそのクオリティなら需要はあると思うけどw

 

利根川の注意も無視し、我が道を行くまさやん。

もはやこの暴走は誰にも止められないのか・・・?

影武者でしょ・・? この人・・・!
 
流石に黒崎さんは察しがいいな。
自分も何度か頼まれたことがあるとの事ですが、普通はここまで瓜二つならビビるよ。

 

しかしまさやんは初対面。

ぶつかり倒されたことで怒り心頭、黒崎を杖で制裁しに掛かります・・・!

 

が・・・!

(((( ;°Д°))))
容赦なし・・・!
 
確かに増長しすぎた相手にはガツンと言うのが正しいけど・・・まさか黒崎さんが手を上げるとはね。
 
でも何だろう・・・人情味は無くとも回りくどさがない対応でカッコいいな。今の利根川には出来ない事だろうね。

 

さすがに怯んだまさやんを覗き込み、良い素質を持っていると評価する黒崎さん。凄まじい大物感だ・・・。

 

 

唖然とする利根川たちでしたが、丁度そこへ山崎が出張から帰ってきました・・・!

 

姿を見るなり、まさやんは飛び出し大騒ぎ。

嬉しさを爆発させます・・・が!

((((;゚Д゚))))怖・・・!
問答無用か・・・恐ろしい。

 

黒崎さんはまさやんと山崎の絆を知らないので仕方ないですが、恐らく知っていても同じ行動を取っただろうな。

間違った事への態度は徹底しているはず。

 
うわぉ・・・裏の顔を見てしまった。
常に余裕綽々で紳士的とは言え、やはり黒崎さんも帝愛の人間なのですね。

 

利根川とは異なるタイプの手厳しさから来る有能ぶり、そして威厳を見た。しかし利根川よりも近寄りがたいと言いますか、取入りづらさは覚えたな。だからどちらが上、という訳ではありませんけれど。

 

ただ個人的には、この裏表は割とイメージの枠内。

これといった根拠はありませんが、原作でも抜け目ない柔軟さの裏にきちんとシビアな面を持っていそうな雰囲気は醸し出していた気がする。

 

ともかく黒崎さんのキャラクターの掘り下げは貴重だよね・・・。

まさやんも居場所を確保したうえで横暴さは抜けたのでひと安心。

 

収まるべき所に収まった、良いエピソードだったと思います。

 

 
・月刊ヤングマガジン2017№9&10より

中間管理録トネガワ 第41話『灼熱』感想 ~呟かざること火の如し~

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※先日応募した黒服バイトの採用結果が届きました。
IMG_20171124_224443113.jpg
OK・・・残念ですが仕方なし。
 
あとは観覧募集があるかどうか、TBSのHPに張り込んでおこう。
 
 
次にコラボ情報
http://www.weider-jp.com/know/tonegawa/

12/11にはコラボ漫画も公開されるとの事・・・忘れずにブクマしておきます・・・!

 

 

それでは先月分のトネガワ感想です。

 

35話で海老谷が任される事となった、帝愛の公式twitterエピソードの続きですね。

 

利根川は久々に海老谷の仕事ぶりを覗きに来ました。

フォロワー数10万人達成で解放の約束でしたが・・・何と既に8万人にまで増加していました!

すっかりネット用語を使いこなす利根川ですが・・・
 
このツイート内容は・・・まさか。
批難囂々・・・!( ゚∀゚; )
まるで画面をスクショしたようなリアルな荒れっぷり・・・上手いなあ。
 
得てして一つ喧嘩腰のリプライがあると、集団心理が働くのか連鎖してしまうのですよね・・・。
まぁ、内容の是非はともかく「口調が腹立つ」は完全に同意ですけどw
 
つまり急激なフォロワー増加の理由は、バズっているのではなく、ただ炎上に乗じているだけ。

 

利根川は狼狽えますが・・・その時、何故かキャンセルしたはずのピザ屋が到着。

海老谷は既に手を打っていました。

 

そしてすぐさま大量注文したピザの写真を、キャンセルの謝罪文と共に投下・・・!

一気の火消しを狙いますが・・・

 

いやいや、それは・・・先が読めるじゃん( ̄Д ̄;;

 

今度は・・・・・・

どこぞの迷惑YouTuberじゃないんだから・・・普通分かるだろうよ。
 
悪意はないにしろ非があるのはこちらな訳で、こういった場合は無駄に張り合ったりアクションを取っちゃ駄目だよね。
またも海老谷のズレた大砲っぷりが露呈してしまった・・・。
 
というか、昔からいますね・・・いちいちアフリカの子供たちを引き合いに出す人。
まぁ明らかに海老谷に非があるわけなので、一理ないとは言いませんけれど・・・
 
会長の言葉を借りるなら、
もし本気でそう思っておるのなら さっさと金を送ればいいのだ
グズグズ言わずに・・・・・・ピシピシ送るべし・・・!

 

って事ですよ。

 

まあこの状況でそんな的外れな反論はご法度ですけれどね・・・。

 

パニックを見かねた利根川は、代わりにリプライを確認。

冷静に見てみると・・・実状は最悪ではありませんでした。

 

というのも付いた48件のリプライの内、直接の荒らしは5人だけ。

 

よくよく見れば・・・

そのコメントの内 大半が・・・

は~・・・なるほどね。
普通なら裏目を重ねると視野が狭まりがちですが、だからこそ一歩引いて俯瞰するのは大事。
 
さすがに利根川はこの手の面倒ごとの対処には慣れていますね。

 

ちなみにこのコマのアイコン・・・どこかで見覚えがあったのですが、
作画担当の橋本さんの物ですね。
さり気ない小ネタを見つけると楽しい。
決して入れ所があざとく無いのも素晴らしいな。

 

 

作中の橋本さんを始め、中立の人々は、いわばこちらの出方を窺っている状態。

沈静するか暴徒と化すかは次の一手に懸かっています。

 

そこで利根川は、誤解を与えてしまい申し訳ない・・・とシンプルな謝罪文を投下。

 

海老谷はあっさり引き下がることに納得できないようですが、これが正解ですよね。仮に論破したところで何の益も無い。

無駄に弁解などはせずに頭を下げ、流れを断ち切って終わらせてしまうのが一番だと思う。

 

すると利根川の狙い通り、荒らし達は勝ち誇ったような捨て台詞を吐いて去っていきました。

 

何とか一件落着・・・

残った数人には直接のリプライで謝罪するように言い残すと、利根川は沈静化したTLを見届けてその場を離れました。

 

 

しかし・・・翌日!

あろうことか増加・・・

おいおいおい・・・あそこまで鎮めておいてぶり返すのはよっぽどだぞ。

 

利根川は慌てて海老谷へ詰め寄りますが・・・昨日は言いつけ通りにお詫びのリプを一人一人に送っていました。

 

しかし、再炎上のきっかけは最後の一人が去り際に宣った言葉・。

アホかな・・・!?(´Д`;)
 
想像以上の煽り耐性の無さですね・・・。
 
論争を続けること自体、傍から見れば不快ですし汚点に映ります。
そもそも私情の論破ほど無意味なプライドはない。
やはり自分が大企業を背負っている自覚が足りなかったかな。

 

 

もはやこの火を消すには生半可な水量では不可能。

新たな燃料を生み出さない為にも、ここは完璧が求められます。

 

そして海老谷とは違い、

利根川はこれまで謝り続けることで地位を守り、社会を生き残ってきました。

 

つまり帝愛の公式HPに上がったのは、いわば謝罪のスペシャリストによる渾身の謝罪文。

 

本人も一分の隙もない出来に満足した様子・・・

でしたが、

 

3日後・・・!

焼き討ちじゃあああ!(O_O)
 
ええ・・・。
今回は海老谷も一切無駄なことをしてないのにどうして。
 
一体理由は・・・
た・・・縦読み・・・!(`;ω;´)
 
なんという奇跡的な不運・・・w
これはもう狙ってないと否定する方が質悪いし、誰も信じないよね。
 
しかもこの偶然によってネタとしての意味合いも生まれてしまったので、悪意なく注目されるのも不可避でしょう

 

まあ取りあえずスクショされていようがページを消去して、時間と共に忘れ去られるのを待つしかないな・・・( ̄Д ̄;;

 
単行本の追記分では海老谷がせめてナナメ読みにした方が・・・なんてツッコんでますが、相変わらず指摘がズレてるよw
 
それなのに・・・
どうして一仕事を終えたようなサッパリした表情が出来るんだよw

 

この天然とはまた違うズレ、やっぱり海老谷は好きだ・・・。

 

上位互換は21話に登場した渡辺君ですが、あそこまで行くと笑えないからね・・・。このネタにできるギリギリのバランスが堪らない。

 
というか海老谷は帰りたがってるけど、ホームレスで貯金も無いのに行く当てはあるのか。
この部屋の出入りは自由で軟禁されている訳でもないのですから、とどまった方が身のためだと思うけど。
 
幸か不幸か、アカウントが停止されて強制的にとどまることになりましたが、その間に何か働きかけて、いかなる形でも復職して欲しいな・・・。
ここからサクセスストーリーを歩む展開も、個人的にはまだ捨てていません。今後の動向にも注目ですね。
 
 

最後に、普段から当ブログには温かいコメントばかりを頂いています。

今回の内容でその価値を実感しました・・・いつもありがとうございます(。-人-。)

中間管理録トネガワ 第42話『掛違』感想 ~誤解は続くよ何処までも~

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感想の前に、安定の企画紹介。
http://news.kodansha.co.jp/5378

Twitterで社畜あるある川柳、または該当漫画作品の感想を投稿することで、来年正月に抽選で100名に利根川からの激励年賀状が届きます。

 

社畜川柳はちょっと難しいので、無難にトネガワの感想を送ろうかな。

「よしふみとからあげ」もヤンマガ誌上で読んでいたので書けないことはありませんけど。

 

 

以下、ようやく追いつきました・・・今月分のトネガワ感想です。
なんと初の中田メイン回!

 

 

この日・・・東京駅にいた利根川は、朝から上機嫌でした。

というのも、今回は京都への出張。

 

しかも大阪や博多への出張回でも見られたように、利根川は大の観光好き。

今回出席する会議も夜7時からなので、早朝インからの京都観光を予定していたのです。

 

約束の8時まであと15分。

余裕を持って八重洲改札に到着した利根川は、付き添いに指名した中田を待ちます・・・。

 

が、中田は5分前になっても一向に現れず、LINEを送っても既読すら付きません。

 

ちなみに利根川はLINEもSMSも「メール」と言っていますが、大分使いこなせるようになったとはいえ、まだ頭では慣れ切っていないのでしょうか。

相変わらずさり気ない小ネタも利根川らしいと言いますか、細かい性格描写が上手いですね。

 

 

遂には約束の8時を迎えますが、中田が姿を見せる気配なし。

イヤあああ!!!!(°д°;)
 
これは凍るぜ。
 
普通なら山崎や佐衛門を指名するところで、せっかくチャンスを貰ったのに・・・。
アラームとか掛けてなかったのかな。

 

すぐさま詫びの返信を送り出発しましたが、新幹線のチケットは中田持ち。

利根川は先に行くことも出来ず、ただただ待つだけの時間が流れます・・・。

 

突然することが無くなるのは・・・辛いよね。

私もつい2週間前に、免許更新会場へ向かうための電車が遅延し、すんでのところで2時間に1本しかない直通バスを逃しました。

 

朝に一人、駅周辺をうろつくのは寂しいもので。結局はショックと苛立ちの中、大人しくスマホで時間を潰しましたよ・・・。

 

自分には非が無いわけですから・・・この利根川の気持ちはよく分かる。

 

そして30分後、

利根川はだいぶ気が立ってますからね・・・。
些細な事でも苛立つのは仕方ない。

 

思えば中田の返信も、妙に焦った絵文字を使って無駄なパフォーマンス感がありました。

しかも謝罪は↑の「すみません」だけ。

 

一方的な失態ですし、ここは相手の気持ちを汲んで誠意のある謝罪が求められるところ。何となくで流しちゃ駄目だよね。

 
 
・・・帝愛という大企業において、最高幹部である利根川を上司とするチーム利根川は、黒服の中でもトップレベルのはず。
 
その中で中田は左遷騒動も切り抜けてきましたから、私はてっきり・・・普段は抜けていても仕事は出来るタイプだと思っていた。
 
今回が珍しい失態なのか、切られた3人が中田より下だったのか・・・。
まあ私が言えた事ではありませんが、今回はいつもの天然では片づけられないよ・・・。

 

 

そして二人は自由席へ乗り込みますが・・・

8時56分・・・・
のぞみは無情にも東京を出発・・!
 
 
フフフ・・・これまたリアルだわ(^_^;)
 
恐らく・・・中田はまだ遅刻への後悔で思考がロックされている状態。

だから当然の配慮にも気が向かないという、真面目な性格ゆえの悪循環でしょうね。

何だか知らない内に自分もしていそうで・・・あまり他人事とは思えないな( ゚∀゚; )

 

二人には重苦しい空気が流れますが、すると窓外にその富士山が見えてきました。

 

中田は無礼に気付き、席を譲ろうと考えますが・・・今さら提案するのも上からのようで余計に失礼。

悩んだ結果、少しでも見えるようにと席を倒すことにしました。

 

なるほど。

その葛藤を知ったうえで見れば分かりますけど、

はい裏目イ~!(^◇^;)

 

やはりコミュニケーションは必要ですね。

既にマイナススタートなのですから、更なる誤解だけは防ぎに行くべきだったな。

 

やはりトネガワでのぞみは鬼門ですよ・・・w

 

通りかかった車内販売で利根川は朝食を摂りますが、中田は済ませてきたから、と断りました。

 

・・・つまり遅刻したくせに、朝食はしっかり食ってきたのか。

 

しばらくして利根川が呆れかえったのと同時に、中田もそれに気付きます。

交わらない・・・・・・・!
どこどこまでも・・・・・・・!
 
何だこの
いわゆるアンジャッシュ状態ともまた違うすれ違いコントは(^_^;)
芸術的すぎて歯痒いね・・・w

 

なかなか誤解が解けずに気を揉む中田でしたが・・・いつの間にか横の利根川は寝てしまいました。

 

仕方ない・・・切り替えて京都で挽回するしかない、と中田も眠っておくことに。

 

ご尤もだね。

寝坊以外の行動はおかしいとは思わないですが・・・これも当然裏目ってしまうわけで。

 

イライラのあまり眠れなかった利根川が目を開けると、

側にはアイマスクと耳栓を付けてふてぶてしく寛ぐ姿が・・・!w

 

中田も怒りの気配を察したようで、

どちらの気持ちもよく分かるだけに、何と言っていいのやら(^▽^;)
 
元はと言えば自業自得ですけど、ここまで見事に噛み合わないと中田にも同情しちゃう・・・w

 

しかもこんな状態ですし、いきなり謝るのもおかしいですよね。

 

とはいえ利根川が現在進行形で怒りの目を向けているのは確実。

無言のプレッシャーに血迷ったのか、中田が絞り出した答えは・・・!

いやそれはおかしいだろw
幾ら苦肉の策でも、単純に気味が悪すぎるってヽ(;´ω`)ノ

 

まず客観視してみようよ・・・単なるヤベエ奴だぞ・・・w

 

 

果たして一か八か、

中田の想いは利根川に届くのか・・・!?

 

が・・・

この時 利根川・・・

ヽ(;´ω`)ノズコーーーーーッ
 
何この光景!?( ゚∀゚; )
一部の乗客に引かれただけじゃねえかw

 

ベタなオチですが、それまでのジャブが効いていましたね。

ネタ構成も一貫性があって、綺麗に右肩上がりだった。

 

 

利根川が聞いていたとしても許される流れには見えませんが、中田の「のぞみ」は空しく通過したのでした・・・。

 

やはり、変な小細工でごまかすようなやり方がそもそも間違い。

見苦しさは受け入れて、面と向かって誠実に謝罪するのが一番、ってことですね。

 

ちょっとしたビジネスの教訓と、中田の天然よりも一歩進んだ不運キャラ、そして安定したギャグ。

各要素がバランスのいい、非常にまとまった良回でした・・・!

 

1日外出録ハンチョウ 第19話『混沌』感想 ~次にお前は「何で全部ジョジョなんだよ!」と言う~

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―この物語は週刊ヤングマガジン№48から発掘された
謎の『名古屋』にまつわる2人の青年の数奇な運命を追う冒険譚である!―

 

我々はこの中年を知っている!
いや!このまなざしとこの団子っ鼻を知っている!

ンッン~~~~~♪実に!スガスガしい気分だッ!

歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分だ~~~フフフフ ハハハハ

 

大槻よ、あんたはこの宮本をうめー所へやるのがお好きなようだ

IMG_20171129_030233368.jpg

[観光地]?[名所]のことですか? そんなもの ウチにはないよ・・・

さすが大槻!おれたちに言えない事を平然と言ってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!

 

かったよ大槻ィ!!

名古屋の覚悟が!

「観光」でなく「食」で理解できた!

名古屋の「覚悟」は・・・この登りゆく朝日よりも明るい輝きで『道』を照らしている

そして我々がこれから

『向かうべき・・・大須』をもッ!

 

 

『モーニング』だよ! 『モーニング』こそが大槻に生命を吹き込むエネルギーであり『モーニング』こそがエンターテイメントなのさ!!

おれは「恐怖」を克服することが「食べる」ことだと思う

名古屋の頂点に立つ者は!

ほんのちっぽけな「恐怖」をも持たぬ者ッ!

 

 

名古屋の味覚は世界一チイイイイ!!
市民の舌を基準にイイイイイイ…この名物の小倉トーストは作られておるのだアアアア!!
 
「[食パン]」と「[小倉あん]」ッ!この世にこれほど相性のいいものが あるだろうかッ!?
 

「ハーモニー」っつーんですかあ~~~~~

「味の調和」っつーんですか~~~~っ

たとえるならサイモンとガーファンクルのデュエット! ウッチャンに対するナンチャン! 高森朝雄の原作に対するちばてつやの「あしたのジョー」! ・・・・・・・・つう───っ感じ っスよお~~~~~っ!!!

 

 

だが「長所」と「短所」は表裏一体・・・ままならぬものよ・・・

名古屋ッ!
一目でわかるわーっ全体的に雑ーっ!
お前みたいに[全員が全員思い付きで行動してる街]があるかスカタンッ!
 
図星だろう? ズバリ当たってしまったか・・・ なァーッ!?

 

Exactly(そのとおりでございます)
謎!見ずにはいられないッ!
 
・・・グッド!なかなかおもしろい催しだ・・・
・・・シブイねェ・・・まったく名古屋シブイぜ・・・

 

IMG_20171129_030233449.jpg

エビフリャー!食べずにはいられないッ!

 

いいだろう!君もすでに[エビフリャー]の怪奇(ウートレ)に片足をつっこんだ[男]! [このエビフリャーの過去]をちょっぴり話してやろう

 

「特産品だろ?」って聞きたそうな表情(かお)してんで自己紹介させてもらうがよ それぁ[タモリ]の[冗談]!

 

我われ・・・人間は た・・・「タモリ」にだけは勝てない!

服従しかないんだ!

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コリコリ弾力あるエビにさわっているぞォ エビフリャー!

このあたたかい弾力!ここちよい感触よッ!

IMG_20171129_030233348.jpg

理解不能!理解不能!
 

落ちつくんだ・・・

『素数』を数えて落ちつくんだ・・

 

 

名古屋はなんていうか・・・執念を持っている!

クレイジーだが全てに栄えるという執念を持っている!

・・・・・・その執念に圧倒されるなッ!

おれの方だって名古屋を理解するまでは死ねね───ぜッ

 

「納得」は全てに優先するぜッ!!

でないとオレは「前」へ進めねえッ!

IMG_20171129_030233374.jpg

我が名古屋の海・山・トヨタは世界一ィィィ!

観光に頼ることはないイイィ─────ッ!!

わーッ わかんねーことを!!

き・・・・・・君はくるってしまったんだー!

 

君は……聴いておわかりの通りと言った…しかし…それは…無理ってもんだッ!

 

 

―大槻は―
2度と正気には戻れなかった…。
人間と動物の中間の食欲となり
永遠に名古屋をさまようのだ。
そして 分かりたいと思っても分からないので
―そのうち大槻は 考えるのをやめた。
 
最高に「ハイ!」ってやつだアアアアアアアハハハハハハハハハハハハーッ

 

な…なんだこいつ [旅客機]にでもなったつもりか・・・

 

この大槻には迷いはない・・・あるのはシンプルな たったひとつの思想だけ・・・たったひとつ!

『巡行して食する』!それだけよ・・・それだけが満足感よ!

 

限界だ食べるね!今だッ!

どんな手をつかおうが…………最終的に…うまければよかろうなのだァァァァッ!!
 
グッド!

 

 

グレートでスよ

こいつはあ~~~~~っ!!

ついに ついに来たか 

あの予言の時刻が

これが運命なら あるがまま受け入れよう!

 
 
帰ったッ!
第19話 完!

 

大槻太郎はクールに去るぜ・・・
 
 
 
 
なに?自分が血迷ってネタに走っておいて今さら恥ずかしい ?
それは無理矢理ウケようとするからだよ。逆に考えるんだ。
スベってても いいさ と考えるんだ・・・
 

1日外出録ハンチョウ 第20話『賜物』感想 ~回り回るミキサー旋風!~

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昨日については批判を頂いて当然でした。
一体何だったんでしょうね・・・。スミマセン。
 
御託は要らないので、今後はいつも通りに書きます。
 

そうか、焼き土下座も会長にとっては「良いこと」なんだよね(^_^;

 
しかし接待だとしてもチューレンは凄い…!
和了ったら人生の運を使い果たして死ぬ…なんて聞きますが、この程度の幸運は会長にとっては日常茶飯事なのでしょう。
 
そして利根川、黒崎と同卓している黒服のプレッシャーは計り知れない物があるな。
畏れ多くて和了はおろか、捨て牌を鳴いたりも出来ないかも…(^-^;
 
ところで会長の上機嫌は、やはり極端なもの。
 
側近の黒服たちに高級料理が振る舞われたり、
不敬を働いて幽閉されていた元幹部が解放されたり、
利根川にも突然新車が与えられたり…普段では考えられない報労の連続!

 

もはや帝愛の景気は会長の気分次第なのかもしれないね・・・(^▽^;)

 
そしてその余波は地下にも及びました。
おお!ミキサー!
 
ミキサーね・・・
 
…ミキサーか…。
 
確かに有るに越したことはありませんが、実は持て余しがちな器具でもありますよね…。
 
しかもここは地下。
普段の食事は調理済みですし、購買もおつまみ系が殆どですから…活用方法が難しいですね。
 
機嫌は良くても地下には大層なものはやれない・・・なるほど、その答えがミキサーか。流石は会長、なかなかのチョイスですね(^_^;)
 
 
事実、住人達は眺めるだけ。
やはり縁遠い代物だったのか…せっかくのミキサーは2日間スルーされました。
 
しかし・・・!

ペースト状の蓮根…?

 

一体何を・・・

蓮根の味噌汁か…経験は無いけど、けんちん汁みたいで悪くなさそう。

いや、美味そうだね(^∇^)
 
注目が集まる中、無言で飲み始めた班長。
気になった沼川も試してみると…

ほんのひと手間ですが、それこそ大雑把な食事ばかりの地下には欠けていたもの。

その気遣い、優しさが沁みないはずがありませんね。
なるほど・・・これは簡単でいいね。
今はミキサーが無いので、帰省した時にでもやってみようかな。

 

その後もカボチャの煮物と牛乳で冷製ポタージュスープを作るなど、班長はミキサーをフル活用。
真似する者もどんどん増えていきました。
 
 
この訪れたミキサー特需、班長が見逃すはずもありません。

ミキサーと言えばフルーツジュース、スムージーだよね…!

 
閉塞感のある地下ですし、そのフレッシュさは誰もが求めるところ。
これは好評間違いなし。絶対に当たる馬券を買うような物ですね。
 
そして…このタイミングでの販売こそ、班長の計算。つまり確実なヒットへの布石を積み上げていたのです。
 
食堂でのミキサー料理は、班長のセレクトが間違いないと知ってもらうため。
これで他班がアイディアを真似しても、班長への信頼が優先されるわけですね。
 
そして真似して実際に作ってもらう事で、ミキサーそのものへの抵抗や苦手意識も無くしました。
 
ヒットするために必要なブランド獲得と、ハードル下げ
その二つを同時に達成していたのです…!
 
…完璧だね。
何事も見切り発車ではなく、下地を固めておくのが成功への秘訣なのがよく分かる。
 
早速外出した班長は、沼川と共に具材を吟味。
そして…、
ひー・・・これは美味そう。
 
でも高えなw
1万ペリカか。
でもサクラを使わずとも、この満を持してやってきた誘惑には勝てないだろうな…。
一度飲むと他の味も気になるもので、スムージーは当然のごとく大フィーバー!
 
しかも地下では不足しがちなビタミンやカリウムが摂取できるので、健康面でも効果絶大。
日々の勤労も捗り、良いこと尽くめですね。
…小田切さんを除いては(;^_^A
 
スムージー片手に・・・なんて班員がいてもよかったけど、ミキサーが煩すぎて映画は観てられないね。
図らずも営業妨害だったかなf^_^;

 

 
 
数週間後…すっかり軌道に乗ったスムージー販売に手ごたえを感じたのか、班長は次の手に打って出ます。
 
それは更なる利益確保を目指しての、他班とのチェーン展開。
 
フランチャイズですか・・・!
本格的にビジネスっぽくなってきたね…(゜∀゜)
 
しかし2号店となれば、班長一人での管理は難しいところ…。
 
沼川お前・・・やってみるか・・・?
おー…真面目ですし、慎重派な分、班長より手堅い商売が期待できそう。
責任感もありそうですし、石和との二択なら必然ですね・・・(^_^;)
 
沼川支店長の誕生…かと思われましたが・・・!

会長が小石に躓いたことがきっかけ

 
些細な不運により、会長の機嫌は急変…!
 
すぐに側近への制裁が増加し、解放された元幹部も再び幽閉!
そして、
せっかくのビジネスチャンスが・・・!(´Д`;)
 
また外出してミキサーを買えばいいのでは・・・とも思いますが、一度途切れたブームを取り返すのは難しいのかもしれないな。
 
必死の努力もふとしたトップの躓きで水泡に帰す、やはり帝愛は究極の縦割り社会ですね・・・。

 

結局は会長の胸三寸、
与えたミキサーは本人の知らぬ間に、蓮根もかぼちゃもフルーツも、地下の住民さえもかき回していたのでした・・・!

 

今回は地下中心のエピソードでしたが、班長の閃きとしたたかさ、そして持ち前の人心掌握術が存分に発揮されていました。

 

 

グルメと1日外出が主題となればマンネリも起きやすそうなものですが、展開の切り口が多彩なので毎回新鮮ですね。

 

サブキャラたちの掘り下げもあり、まだまだ可能性が広がりそうです(^∇^)

『人生逆転バトル カイジ』は12/28 22時から!

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http://www.tbs.co.jp/kaiji2017/


ようやく放送日程が明かされましたね。

22時からという事で、ある程度攻めた内容でも許容されそうかな。

 

放送の尺はまだ不明ですが、

 

精神と肉体を駆使した、裏切りと謀略の真剣勝負
原作ファンにはおなじみのゲームから
原作の世界観を再現したオリジナルのゲームまで

漫画原作バラエティならではの見どころも多数!

 

とありますから、複数のギャンブルが行われるのは確実。

 

肉体も駆使する、原作ファンおなじみ・・・となれば、鉄骨渡りはありそうだね・・・。

 

昨年には同局の「究極バトル ゼウス」という番組でも、「ブレイブロード」の名でもろパクリしていました。

ネーミング的にもこれはもう言い逃れが出来ないだろう・・・と思っていましたが、

考えてみれば今回の企画自体が9年越しの実現ですから、そのために既に権利等は取得していたのでしょう。

 

これをそのまま使い回せばいいわけです。

 

ちなみに、このゼウス内での完走者はゼロだったはず。

高さ5m、長さ14m、幅は前半13cm・後半6cmと原作よりもだいぶ温い設定でしたが、それでも至難の技なのですね。

 

まあ本当に金が欲しい人の集まりですし、これ位のハードさで丁度いい。セーフティという名の愉悦・・・は要らないですが、執念が見たいですね。

 

そして勝ち抜きなのか、筋肉番付的なポイントの積み上げ制なのかにもよりますが、やはり最後はEカードなのか、オリジナルギャンブルなのか、1対1での心理戦が相応しいだろうな。

 

画的にもクライマックス感がありますし、200万円が実るか否かの攻防は純粋に熱いこと間違いない。

 

 

・・・テンション上がるわ。せめて観覧したい・・・。

ただ、いまだに応募が掛かっていないどころか、TBSのHPで問い合わせても返答すら無いんですよね・・・。

諦めるしか・・・ないか。

 

 

そして12人の出場者も決定。

 

何と言いますか、

この面子を見てしまうと、そりゃあ何の事情もスキルも無い私が選ばれるわけが無かった・・・w

 

 

まずカイジとトネガワの同名なんて、その名前で生を受けた天運の利。選ばざるを得ないよね(^▽^;)

特にカイジ、漢字こそ違いますが実在するんだ・・・歳も近いし応援しようかな。

 

そして・・・

正直予想できていたのが、カイジものまね芸人の伊藤広大さん。

 

現在のプチブレイク前にはこりゃめでてーなのコンビでエンタの神様にも出ていましたが、(「プラマイゼロ! むしろマーイ!」・・・面白いかはともかく、割と好きでした)

それはもう10年近く昔のこと。

 

定かではありませんが、その際に「あれ、この人カイジのものまねをしてる人じゃ・・・」と思った記憶があるので、つまりカイジものまねはその頃から行っていたはず。

 

映画化からの最近のブームに便乗したわけでもない、ガチのファンの方なので、ファン代表としても相応しいと思っていました。

 

しかし、今回はあくまで視聴者参加型番組。

伊藤さんはともかく、他に二人も芸人を入れたのはどうなんでしょう。

 

僻みではありませんけれど、4000名以上の応募があったのですから、貴重な枠を3つも芸人で潰すのはな・・・。

TV的に、何か裏で作為が働きそうな意味でも嫌なのですが・・・仕方ないのか。

 

以上の5名は、いわば応募した時点で参加が決まっていたようなものかもしれません。

 

 

残った7名の方は純粋な一般人、事情は様々ですが、それぞれ壮絶な境遇にありますね。

頭脳枠としてカードゲームでアジアチャンピオンになった方もおり、バランスが良いと思います。

 

ただ、一部の方はちょっと借金額が振り切れてませんか?(°д°;)

今回の賞金は200万円ですが、100万、250万あたりはともかく1000万とか、特に8億なんて焼け石に水でしょ・・・w

 

新たに事業を興すための資金ですかね・・・?

まあ8億の借金ができるレベルの事業主の方は、復活する時も極端なイメージはありますけど。

 

ただ・・・確か個人への賞金は200万円が上限だったはずなので、こればかりは仕方ないか。(クイズミリオネアの1000万円はテレホンで待機する人数も含めているのでOKだったはず)

 

 

ともかく私の分も、出場される12名の方は頑張ってほしいです(^∇^)

せっかくなら熱戦を期待したいな。

 

視聴率や反響次第では同局のSASUKEのように定期化もあり得るかな・・・とも思いましたが、

 

伊藤さんの紹介欄には

カイジ芸人が最初で最後のビッグチャンスに挑む!

とありますね。最初で最後か。

 

録画を忘れないようにしよう・・・。

アカギ EPISODE304 感想 ~作られた偶然~

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前回・・・組員に詰め寄られたアカギは、嫌がらせを敢行。
手本引きでの勝ち金を捨て、カバンごと海の底へ投げ入れてしまいました。
 
アカギは身の危険を回避、その場から離れますが・・・手本引きで胴であった男が呼び止めます。
 
果たして、金の在処は本当にカバンの中なのか、それともクーラーボックス内なのか。まさか、それを見破られてしまったのか・・・?

 

緊張が走ります。

 

男の意図は・・・

・・・え?(゚ー゚;
 
男はアカギに歩み寄ると、手本引きを1点張りで当て続けられた理由を尋ねました。

 

あら・・・何、わざわざ呼び止めたのはそれが聞きたかったの・・・?

勝手に金の在処についての攻防に発展すると想像していたこちらが悪いのですが、物凄い肩透かしを食らった。

 

 

あの的中率は偶然やツキでは説明が付きませんが、賭場でのアカギは胴からだいぶ離れて座っていました。

 

些細な体の動きや表情で察知するのは難しいですね。

その偶然さ!
 
必勝はありえないので尤もですけど、そう答えられては元も子もないね・・・w
 
煙に巻く気かとアカギは脅されますが、それはむしろ胴が行っていたと断言。
ある時点で胴のシフトチェンジを察したようです。

 

それは張子の裏をかき、時には小勝ちをさせて意識を操る・・・そんな通常の胴らしいふるまいとは違ったもの。

 

アカギのように相性が合わない難敵用、場の掌握が厳しい状況用の行動パターンに変えてきたのです。

 

あんた・・・

つまり無作為戦法。
 
それまでの流れなどを一切無視し、脳内でサイコロを振るようなものです。
意図的な目の操作と、ランダムな選択。
 
この二重人格的な目を巧妙に出し入れすることで、張子のバランスを奪い、壊滅させてきたのです。

 

いわば手本引きにとって、ひいては博奕にとっての最終兵器は偶然の力。

偶然は最も読めません。

 

胴として生き抜くためにも、要所でこの拠り所に逃げ込むのは当然なのかもしれませんね。

 

 

すべては男にとって図星だったようですが、逃げ込もうが立派な戦略の一つには変わりません。

仮にその逃げが読めたとしても、真に偶然の力が働いていたならそれまで。アカギは勝ち得なかったはずです。

 

今回の場合、

胴が導いた偶然は直感的に選び出したものですが、それこそが曲者。

 

全てが無の直感、

自分の願い、あるいは根源的な恐怖さえ消した直感など・・・そんなものは存在しません。

 

つまり本当の偶然ではなく、作られた偶然だったのです。

 

 

本当の偶然、ランダムとは、いわば無心で撒いた碁石の散らばり。

しかし胴が頭の中で作ったランダムは、どの碁石の間隔もほぼ均等化されていました。
 
無意識的に偏りを嫌ったことにより生まれるのは、濃淡の無いばらつき。しかし、それは本当の偶然からは程遠いのですね。

 

 

・・・例えば6つの目が完全ランダムとすれば、6回の試行で各目が1回ずつ出るのが綺麗に均等。

 

しかし、実際にそれが起こるのは5!/6^5、約1.5%に過ぎません。

残りの98%以上は偏り。偏りこそ、偶然の王道なのです。

 

 

では何故、手練れであるはずの胴は不自然な均等化を計ってしまったのか。

 

それは手本引きが持つそもそものシステム。

出した目の目木を右側に移し、張子に知らせる行為にありました。

それは意図的に目を出している時に限ったこと。

 

偶然に託すゾーンに入ると、途端に意識は均等化へ向いていました。

 

その中での濃淡を演出しても、実は意図的に偏らせていた目を揺り戻そうとしていたに過ぎません。

トータルで見れば1~6の回数はほとんど揃っていたのです。

 

よって偶然の気配があってからは、アカギはただその必然に則り、出現の少なかったワン・ツーのどちらかに張っていたのです・・・!

なるほど・・・
 
・・・なるほど。
 
アカギの性格的に実は一般論で煙に巻いただけ、本当は純粋な直感だったのかもしれませんが・・・ともかく理屈は納得できました。

 

確かに凄みも感じる解説ですが・・・だから、何なのか。

 

 

これが気の利いた閑話としてのエピソードであれば満足なのですが、連載終了まで残り3話と迫った今、ふさわしい内容だったのだろうか。

 

 

激戦の鷲巣麻雀から生還し、アカギは生の実感と最期への希望、後に繋がる死生観を得ました。

 

生死を賭すギャンブラーとして、その獲得は生き様や博奕への姿勢そのものへ影響するはず。

 

 

いわば勝利、最強のみを目指し身を削っていた宮本武蔵が一度刀を捨て、力の抜けた弱さを覚えることで進化したように。

 

今の付け入る隙さえ見せない強固な「アカギ」が、鷲巣との闘いで己が死生観に気づき、天での柔和な鬼神ぶりを見せつける「赤木」へと進化した・・・

 

その兆候が描かれてこそ、アカギのラスト、ひいては天の前日譚らしい幕引きではないでしょうか。

 

 

勝敗の曖昧なまま終わったからこそ、その鷲巣麻雀はアカギにとって何を意味したのか、些細な描写でもその答えがほしいな。

というより、その為のラストスパート期間ではなかったのだろうか。

 

 

手本引きの掘り下げ、金の在処のトリック・・・、確かにアカギの天才ぶりは発揮されていますが、その解答とはなっていません。

 

願望の押し付けかもしれませんが・・・描くべき路線が、どこかズレているような。そのもやもやが晴れない。

 

しかし残りは僅かに2話、いよいよ着地の瞬間が迫ってきました。

待つのみ、ですね。

 

 

・近代麻雀2018/1/1号より。


 

 
※madaoさんによる 続・アニメ後のアカギMADの4話が完成しました。
6回戦東3局2本場、幻想の国士を巡る攻防が決着。
 
迷妄の森を水底へ、その他の細かい改変ポイントもズバッと決まっていますね。

 

もはや私の貢献はほぼ皆無ですが、いつまでも応援させて頂きます・・・!(^∇^)

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第266話『波旬』感想 ~いざ練馬へ・・・?~

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感想の前に、タイトルの『波旬』・・・?
一体何ぞや。
 
調べてみると、「人の命や善根を絶つ悪魔」の意味。
サンスクリット語なので仏教用語ですね。
 
へえ、字面からは想像できなかったな。
そうそう使う機会は無さそうですが勉強になりました。

 

今回の場合はときに命を奪い、人格まで変えてしまうギャンブルの魔性を喩えているのでしょうね。

まさに前回からの解説を一語で表していると思います。

 

 

ギャンブルとは、経験が積み重ならないもの。

熟練者や知恵者が常勝するとは限りません。

 

それでも大局的に見たアベレージでは差が付くこともありますが、特にここ一発の「張り」は永遠に闇。

人智の届かぬ世界であり、経験を積んだとて分かった気になってはいけないのですね。

 

カイジがその奇跡を身に沁みていると・・

明けたか・・・遂に。
 
堕天録1巻の7話から、計391話。
連載期間にして13年続いた一夜が、今過ぎ去った。

 

 

カイジも今宵の軌跡を回顧・・・

思えば色々ありました。

 

村岡社長に三好前田、達也亜理沙・・・もう遠い昔のようだ。

実際昔ですけど。

 

見事な回想、計16ページ。

・・・贅沢すぎて涙が出るよ。

 

 

不屈の魂で闘い抜いた一夜、

その末に捥ぎ取った・・・

確かに種銭は300万、数日前までは無一文だったわけですからね・・・。
この24時間に限れば、恐らく世界一ツイていた男だろうな。

 

ただ、いつまでも感傷に浸っていても仕方ない。

3人は逃亡中、まだ勝ちは確定していません。

 

粛々とすべきことが残っている。

何を差し置いても、まずは練馬。
今回の回想には描かれなかった、あの恩人の元へ向かいます・・・!

 

はい、その通りですね。

道草を食いましたし急いでほしい。

 

無事に辿り着けるのか、約束を果たせるのか。

次回に期待します。

 

 

・・・今回は薄味なので、これと言った感想が思い付かない。

 

寂しいので、福本先生の目次コメントを紹介します。

 

最近、仕事、少し、苦戦気味です。進みが悪い。

 

・・・前半二文字を除けば、素晴らしく同感です。

 

二桁ページに及ぶ回想が多用されているのも、その繋ぎの為かな。

改めて納得。

 

 

例えば村岡社長の白振り込みなんて、いったい何度目にしたことでしょう・・・。

特に目的はありませんが、せっかくなので調べてみました。

 

 

堕天録13巻で『ロォーンッ!』してから、

 

和也編冒頭で1回目の回想

 

同10巻で2回目

 

ワン・ポーカー編1巻で2度。

(3回目)

 

(4回目)

 

同6巻で5回目

 

同12巻で6回目

 

同15巻で7回目

これは決着シーンなのか微妙ですけど。

 

そして今回

8回目ですか。

どう思うかはその人次第ですが、

8回のうち本当に必要なのは幾つだったのでしょう。

 

 

・・・ネタが無いと自然に皮肉ってしまうのは悪癖かな。

 

今さら悲観したい訳ではないのですが、感想の流れでつい付け加えてしまう。

恐らく直らないので、諦めて来週まで大人しくします。

 

 

・週刊ヤングマガジン№1(2018/1/1号)より。

 

最強伝説仲根っ…!

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いやいや・・・マジですか(°д°;)
 
ここに来て新たなスピンオフが、なんと黒沢から登場・・・!?

新黒沢で出番が無いのは不思議でしたが…こういう事ですか!

これは予想できなかった。

 

すっかり不良の気が抜けて、如何にもデキる男オーラを纏ってます。

黒沢が太鼓判を押したように、大使になったのだろうか。

 

確かに本編から8年、新黒沢に合わせると23,4歳ですから、大卒で採用された可能性はありますね。

仲根なら厳しい競争も勝ち抜けそうな気はする。

 

頭も切れますし、もちろん英語も流暢に話せます。

対人能力、女性の扱いも上手いですし、何より黒沢も大使になれると太鼓判を押すほどの器の大きさを持っていた。

 

ぶっちゃけどのような道に進んでも、一定の成功を収めるタイプだと思うな。

 

そしてSNSがコンセプトという事で、やはりトネガワで幾つかあったSNS回に手応えを掴んだのでしょうね。

 

 

ちなみに連載される「やわらかスピリッツ」は無料のウェブコミックサイト。これは有難い・・・!

 

更なる黒沢ファン獲得、福本ファン獲得にも大いに期待できますね。

 

いきなり明日からの連載開始なので、まず動揺を落ち着けておこう・・・(^▽^;)

 

 

ちなみに作画はハンチョウを担当されているお二人。

 

原作の横井さんは、検索してもビジネス書の協力者としか引っかかりませんでした。

 

しかし、以前実況したPSカイジの制作スタッフに名前がありました。

同じく名前がある橋本さんはトネガワの作画を担当されていますので、やはり横井さんも古参の元アシスタントである可能性が高いですね。
 
 
あれ・・・カイジを除いた45組は、
 
三好=三好智樹さん(トネガワ作画担当)
前田=前田治郎さん(HERO作者)
橋本=橋本智広さん(トネガワ作画担当)
ここまでは全員、福本先生の元アシスタント。
 
そして横井=横井憲治さんなのかな。
残る北川にあたる方は分かりませんが、符合することからも横井さんが元アシである可能性は高まった。
 
福本先生の作風を熟知したお三方による新連載、これはトネガワ、ハンチョウ同様に間違いないクオリティが期待できますね。

 

 

 

※本日、将棋の羽生さんが遂に永世竜王を獲得しましたね。

これで前人未到の永世七冠!

 

偉業という言葉ですら言い表せないほどの大記録、本当におめでとうございます・・・!

実は温めていたネタでした。
 
羽生さんはもちろん、イチローさんも野茂さんも大好き。
利根川の演説から21年・・・見事にお三方とも生けるレジェンドとなった訳です。
 
福本先生の絶妙なチョイス、その先見の明も含めて凄すぎる・・・!

新黒沢・トネガワ・ハンチョウ等 ざわ数まとめ

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新作スピンオフの仲根も含めて、黒沢系の感想は書くことが出来ないので、取り敢えず誰得ネタでお茶を濁しておきます。

 

 

簡潔にデータのみ。

 

※修正が加えられる可能性を考慮し、雑誌掲載時ではなく単行本を参照しています。

新黒沢は序盤こそざわ不足だったものの、恋之助編に入って急増しています。

 

1巻8話・4巻9話は福本先生による描き下ろし回、

2巻6話は単行本のみ収録のおまけ回、

2巻9話・5巻8話・6巻8話は番外編。

 

※2巻収録の1日外出録ハンチョウの読み切り回はハンチョウの作品として、5巻収録のトネガワVS.ハンチョウは単体の作品としてまとめます。

 

トネガワはほぼ毎回ざわが登場。

それも全て2点リーダーのゴシックタイプである事が特徴です。

 

読切=トネガワ2巻に収録されている連載前の読み切り回

※=1巻8話は1日個室録ヌマカワ

 

ハンチョウはまだ2巻ですが、全体的に少な目の傾向にあります。

 

※カイジ第0話『憤死』は公式キャラブック「カイジ×カイジ×カイジ」に収録されているアナザーストーリー。

所謂マカオ編です。

 

 

最後にアカギのざわ数カウント修正。

カイジでのカウント対象は「ざわ」が含まれている物に限っているので、アカギもそれに統一。

「ざざ・・」「ざ・・」等は対象外としました。

 

また「ざわざわ・・」については「ざわ」と「ざわ・・」の複合と見なしてそれぞれにプラス。

 

修正した結果、総数は909個から901個となりました。

そしてアカギのざわについては書体を調べていなかったので、いずれ再調査予定です。

 

カイジ=1814個

アカギ=901個

新黒沢=253個

トネガワ=204個

ハンチョウ=19個

読切系=19個

現在、計3210個確認済み。

 

旧黒沢や銀と金、天、零、涯等についても追々。

 

ちなみにイチローの日米通算安打は現在4358本なので・・・あれ、いい線じゃないかな。何の勝負だって話ですがw

 

一通り調査が終われば、年度ごとのざわ数と安打数を比較してみよう。

 

 

その他・・・更なる細かい短編についても揃えたい所ですが、単行本化されていない作品や幻となっている作品も多数あります。

(コロコロの「青空 絵空 絵空事」、ギャンブルCOMの「決着」「LOSER」など)

そもそも2010年頃からの新参ファンである私には、完全把握は厳しい・・・。

 

特に、ふくもと飛火名義での「カッとしてブレンバスター」、「あまりちゃん」などの作品はもう国会図書館にでも行かない限りお目にかかることは無いでしょうし、福本先生自身も全ては把握していないと聞いています。

 

よってあまり深掘り、探究はせず・・・カウント調査はある程度の主要作品だけに留めよう。

・・・それだけ。

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第267話『恩人』感想 ~約束の時~

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今週の感想ですが…一通り書き終わる寸前でPCのエラーが発生。全消去されてしまいました。


こういう時に限ってこまめに下書き保存してないもので…ほぼ一から(・_・;)

自業自得ですが萎え萎え。



前回、奇跡の一夜を振り返ったカイジは、いよいよ大勝のキッカケを作った恩人の元へ。

 

解説で時間を割きましたから、黒服たちに先回りされていないか心配でしたが・・・それは杞憂だったようです。

 

 

カイジはトラックにチャンマリを残すと、アタッシュケースを片手に練馬の住宅街を歩き出しました。

 

歩を止めて見上げたのは・・・閑静な朝方に佇む坂崎家。

24億奪取の神懸かり、その全てはここから始まりました。

3日前・・・坂崎に厄介払いされたカイジは、2倍・3倍にすると誓って手切れの300万円を受け取りました。
 
結果的には大勝を生む種銭となりましたが、坂崎からすれば単なる捨て金。
 
カイジは散々堕落していたにも関わらずその金すらギャンブルに突っ込もうとしたわけなので、坂崎が愛想をつかして中毒と憐れんだのは当然ですね。
 
しかし・・・奇跡が起きた以上、確かに口にした約束は果たさねばならない。

 

 

そもそも破戒録では一蓮托生の思いで共闘していただけに、見限り、見限られる形での別れは哀しすぎた。
 
こうしてケジメを付ける機会が巡ってきたのは、どちらにとっても僥倖ですね。

 

 

早速カイジはインターホンに近づきますが、考えてみればまだ早朝。

勝利の報告とはいえ、訪問するのは失礼か・・・?

 

カイジがそんな思いで戸惑っていると・・・!

対面!
 
坂崎はすぐに逃げ戻りましたが、顔を合わせてしまったので無視はできないところ。
虚をつく形ですけど、つくづくこの日のカイジにはツキがあるね。

 

久々にこのコンビの画が見られただけでも嬉しいな。

 

 
というか・・・犬飼ってたんだ。
しかもトイプードル。

 

普段はこんなのや

今日もこんなのを着てるのに。

いかついファッションなのに飼うのは小型犬なんだね(^▽^;)

チロが怖がりそう。

 
それはさておき、坂崎としては厄介者がノコノコと戻ってきました。

戻ってきた!

 

いや安定の誤解と子煩悩・・・というかカイジのゲス顔は何なのw

カイジの評価はとことん地に墜ちてるんだね・・・。

 

てかカイジ、ポテチと焼き鳥の油が付いた手でゲームかよ・・・無いわー。

 

そしていちいち話が逸れますが、この携帯機は・・・何だ。

ゲームボーイの形ではありませんし、現在の設定は98年の2月なのでワンダースワンやアドバンスは未発売。

 

時代考証を捨てているとすればPSPかPSVITAが似ていますが、まぁこれは一般的なゲーム機のイメージというだけで、特にモデルは無いということかな。

 

ともかくこんな生活態度では、坂崎に顔を見ただけで避けられても仕方ない。

しかも裏カジノで散財したとなれば、3日で300万はちょうど頃合いです。

 

無一文の哀れを演じるのか、あるいは土下座でもするのか・・・

いずれにせよ、坂崎はカイジが元のタダ飯生活を獲得しに来ることを恐れていました。

 

奴はそこにたどりつくための

演技・策略だけは

そ れ は な い で す
 
チロもどこか呆れてるじゃんw
 
でもカイジの情けなさ、女々しさって真に迫りますよね。
雰囲気に流されない為にも、まず取り合う事からして避けたいのはよく分かる(⌒-⌒; )

 

再び戸を開けてカイジの前に現れると・・・憐れや沼の恩義は気にせずに決然と拒絶。

 

我が身を、家庭を、そして美心を守るためにも、ここは黙って立ち去らせるのが一番ですね…。

 

男なら

もう わしを頼るな!
 
反論させまいとまくし立てますが、もちろん無一文は誤解。
カイジはゼロになったのでなく、むしろ「ゼロ」が出たようなもの。

 

ルーレットの赤黒どちらでもない「ゼロ」に厚く張って当たった・・・そんな奇跡が押し寄せました。

坂崎としても本当に決別のつもりで突っぱねたわけですし、今回もカイジとは違って堅実な道に戻った者として諭したかったはず。

ここまで気持ち良く言い連ねた後で、勝ち金を受け取り、それに対して感謝するのは…一転して下手に出るようで気が引けるのは分かりますね。

しかし別に掌返しではありませんし、カイジも理解しています。
 
坂崎も最後はわざとトボけていつものノリに戻っていますから、意固地にはならないようで一安心。

堕天録の最終目標の一つでもありましたし、取りあえず約束は果たせそうだね。

ところでカイジは幾ら渡すのだろう。

アタッシュケースには1つにつき2億円が詰まっていますが、今回のカイジは運び出す前に少し札を抜いている様子がありました。

例えにあったルーレットでゼロが出ると36倍配当、300万円なら約1億ですからその辺りでしょうか。

残り23億でチャンマリに6億ずつ渡すので、約11億円がカイジの取り分か。大勝だ。

会長に打ち勝つにはある程度の種銭は必要ですし、今度こそ無事に億万長者のまま終わってほしいな。


現在チャンマリは2人で待機しているわけですが…死闘を共に乗り越えたばかりですし、良識はあるので万が一の展開は無いよね。

そうしなければ古畑安藤のように借金地獄に陥る訳でもなく、三好前田のように嘘を吹き込まれた訳でもなく、光山のように身の危険が及ぶ訳でもない。
フラグは何も無いはず。

物価を考えても6億は十分に持て余す額ですし、倍に増えてもその数字が持つ意味は本質的に変わらない。
贅沢のレベルを上げるためだけに恩人を裏切りはしないよね。これは疑いたくも無いところ。


このまますんなりと幕が閉じるのか、あるいは土壇場で帝愛の力に屈するパターンもあるのか。

わざわざ24億脱出編と題した意図を考えると不穏ですが、坂崎も含めて4人には笑顔で終えてほしいな。


・週刊ヤングマガジン2018年№2・3合併号より。

※トネガワのウイダーとのコラボ漫画が公開されています。

http://www.weider-jp.com/know/tonegawa/manga/

ちなみに今週号のヤンマガにも同じ内容が掲載されていますが、利根川がウイダーを持っている表紙ページはウェブ限定です。


モロに販促の内容でしたが、

その中でも相変わらず思い付きの無茶を楽しむ会長、キャラを捨ててもそれに応えて統率を執る利根川、天然中田、体育会系らしい仕草が目立つ堂下、各キャラの個性が立っていますね。

西口のサンバも見たかったな。セクハラ?


しかし会長が喜んでいるので良いようなものの、大の大人が急ごしらえのサンバをノリノリで踊る光景は辛くないか?w


黒服達の反応を見る限り…現場は異様な空気なんだろうな(^_^;


仲根感想&中間管理録トネガワ 第43話『先細』感想 ~ブレイブメン津久井~

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※やわスピにて仲根も更新されています。
http://yawaspi.com/nakane/index.html


仲根自身もそうですが、前回での藤崎二中の不良仲間しかり、今回の孝志もしかり、懐かしい面子が続々と登場。

 

不良仲間は更正した様子ですし、孝志も働きぶりはどうあれ立派に就職している・・・。

スケールの大きな将来を嘱望されていた仲根も、堅実・・・と言えば聞こえは良いもののレールの上をなぞる日々に悶々としている。

 

それぞれの変化、成長が流れた年月の長さを表していますね。

 

黒沢の抱いていた渇望や苦難とは根本的に質が違いますが、仲根には有能ゆえの苦しみも描かれています。

 

自分の能力の高さを認めているからこそ、一見して順風満帆に見えるこの歩みは望んだ道へ向かっているのか。

他人よりも躓かないからこそ、不安を覚えて他に輝ける場があるのではないか・・・求めてしまう。

 

その対象が仲根にとってはインスタ映えだったわけですが、やはりそのテーマはあくまで下地。黒沢譲りの日常的な哀愁、葛藤描写が光ります。

 

単なるエリートの僻みには映らないのも、仲根には黒沢から受け継いだ気概と繊細さがあるから。

一言では性格を表せないからこそ、内面の描写の幅が広がります。

主人公としての資質に満ちたキャラだったのかもしれません。

 

それらを重くは見せない小ネタやギャグとのバランスも良く、随所に挟まる本編からのオマージュもあざとさが無いですね。

 

まず仲根を自然と応援したくなる時点で、出だしは成功だと思う・・・。

今後のさいつよ伝説も楽しみです。

 

 

 

 

そして今月のトネガワは・・・遂に、あの男の出番が巡ってきました!

 

この日、利根川は都内の高級レストランで会長と歓談中。

会長は自らが考案し、37話で実行された人間競馬の成功を自賛していました。

 

利根川もあれこそが究極の悪魔的イベントと賛同しますが、それはまさかの失言。

会長は更なる改良を欲していました。

お・・・津久井はこれが初台詞ですね。
 
同じ補充メンバーだった八乙女や西口とは違い完全なる空気でしたが、スポットライトを浴びる時が来た。
 
そして・・・こちらも来ました、鉄骨渡り回。
貴重な原作ネタですが、これまでは37話で軽く触れたのみ。
 
直接の描写もなしにスルーされるのは惜しすぎると思っていたので、追加の掘り下げエピソードは嬉しいな。

 

限定ジャンケンのように当日まで気に入ってもらえるか分からない企画より、直接意見してもらった企画の方が確実ですよね。

利根川としては珍しく、リスク無しに高評価を獲得できるチャンスかもしれない。

 

津久井には新たな鉄骨を手配させることとなりました。

 

 

そして・・・50日後。

2度目の人間競馬を5日後に控え、利根川は津久井に進捗を尋ねます。

 

ひと呼吸おいて大丈夫と答える津久井に、利根川は一安心。

当日は別件で立ち会えない為、会長の機嫌だけは損なわないようにと最後に釘を刺しました。

それを津久井独特の間だと解釈し・・・
スルー・・・!
 
他のメンバーに比べて付き合いが短いですからね・・・。
まだ性格も把握していない以上、そういった個性だと思うのは仕方ないこと。
 
しかし・・・この時の利根川に嫌な予感がチラついたのは事実でした。
 
そして、実際・・・
津久井にとっての・・・
地獄の5日間が・・・!
 
おぉぉい!!!(´Д`;)
期日に余裕がある宿題ほど切羽詰まってしまうのはあるあるですけど・・・なぜ隠した。

 

津久井はすぐさま製鉄所へ連絡を取りますが・・・そうそう先細りの鉄骨など都合よく存在しているはずもなく、今から製造するとしても1か月はかかることが判明。

 

万分の一の可能性に縋りますが、所詮それは万分の一・・・奇跡は起こりません。

 

ただ、利根川には豊富なコネと硬軟織り交ぜる交渉術があります。

 

津久井がミスを隠してさえいなければ・・・

謝罪し報告することが・・!
 
うわあああああ(@Д@;
これはリアルすぎて怖いぃ・・・!
 
この思考はもう泥沼。
他人に弱味を見せられない、完璧主義者の悪癖ですよね・・・。
 
一つ予定が崩れると、修正しようと自分のキャパシティを超えた仕事量と分かっていても無理をしてしまう。
それも他人に頼ることすら怖くなり、一人で抱え込んでしまう・・・。
 
少なからず身につまされる想いです(O_O)

 

そして気付いた時には手遅れ。
無意味な自尊心のために一時の恥を恐れた結果、手の施しようのない最悪を招いてしまうのですね・・・。

 

レールを踏み外しても、差し伸べる手はいくらでも有る・・・あとは選択次第。

 

津久井はその手を拒んでしまいました。

 

佐衛門や堂下の誘いにも乗らず、ただ一人残業。

製鉄会社へ片っ端から電話をかけ続けますが・・・

人間競馬当日・・・!
 
ぐにゃあぁぁぁ・・・(´д`lll)
もう人間競馬そのものより怖いぃ・・・。

 

果たして天啓は舞い降りたのか・・・

いよいよ開始の時がやってきました。

 

某所で会食に参加していた利根川にも連絡が入ります。

インポッシブル・・・!
渡らせる気ゼロ・・・!
 
なるほど、津久井も何か手は打ったようですね・・・、というか佐衛門、テンション上がりすぎじゃない?w
 
初回の人間競馬にはショックを受けてドン引きしてたのに。
 
今回はその悪魔性の上昇を称賛するばかりか、それを伝えたいが為にわざわざ電話まで掛けてくるなんて・・・。
 
ドヤ顔でパワポを披露していた頃の佐衛門なら、こんな反応はしなかっただろうな・・・。
そう考えると何だか、帝愛の狂気に染まりつつあるようで複雑。

 

これは鉄骨の直接的恐怖とも、津久井の抱える恐怖とも違った恐ろしさがあるな。

 

 
それはともかく、津久井が施した付け焼き刃の措置とは何なのか。
追い込まれての悪あがきにこそ、人の本質が見えるでしょうね。

 

 

この日・・・魔天の地獄、鉄骨渡りに挑んでいたゼッケン6番の森は、前を行く者の足が止まっている事に気付きました。

 

呼びかけると、そのゼッケン12番渡辺は絶望の最中。

それもそのはず・・・最後の最後、ゴール前の数メートルだけ・・・

津久井いいいいいい!!!Σ(~∀~||;)
 
追い込まれて捻りだした答えがコレか!w
本当に行けると思ったならそれこそ勇者・・・ブレイブメンだな。
 
鉄骨を短くすることは可能、という電話でのやり取りはフリだったのですね。

 

もう先細りとかそんなレベルじゃないよ・・・。
佐衛門が言ったように竿竹を渡るなんて不可能。至難ですらない。

 

 

雑にも程がありますが、幸いにも・・・?参加者たちは幻影と信じ込んでいるようで、不平不満は発しません。

 

そして本編での太田の亡霊もしかり、幻には退かずに踏み越えるしかない。

 

森の激励を受け、渡辺は進みだしますが・・・

ダメだっ・・・! この幻・・・
まるで本物っ・・!
 
・・・だって本物ですし(  ゚ ▽ ゚ ;)
 
感触がある時点でさすがに気付くだろ・・・とは思いますが、極限の心理状況なので仕方ないのか。

 

これでは到底、完走は不可能。

このギブアップを受理・・・!
 
電流もストップされたことで、参加者たちは鉄骨にしがみ付いて道を引き返しました・・・。
 
あれ、ギブアップを受理したんだ。
現場に利根川がいないので非道に徹しきれなかったのか、さすがに竿竹はやり過ぎと判断したのか。
 
ところでこのゼッケン8番、本編でギブアップを叫んだ西田かな・・・?
・・・比べると頬骨と鼻の高さが違った。ただの他人の空似ですね。

 

 

こうして、第2回の人間競馬は全員が生還・・・!

ええ・・・それは凄い。

 

というか、今回の鉄骨参加者は優秀でしたね。

殆どが残り数メートルの地点まで辿り着いていたわけですし、場合によっては全員クリアもあり得たんじゃないか。

 

最初の一人が落ちると平静さが崩れますから、そのきっかけとなる一人目が出なかった事が大きいかもしれないね・・・。

 

 

平和のまま幕を閉じたわけですが、もちろん催しとしては大失敗。

 

会長としてはセーフティという名の愉悦も味わえず、ただ間抜けな芋虫の行進を見守っただけ。何も面白くありません。

 

しかも先の仕掛けが単なる竿竹であることも見えていました・・・!

こんなテキトーな仕事をされては会長が激怒して当然ですね・・・。
前以て直接指示した事ですし、今回は理不尽じゃない。

 

津久井としては企画を破綻させて会長の機嫌を損ねてしまい、しかも上司である利根川に制裁を受けさせてしまうという最悪を招く結果となってしまいました。

 

むしろポストも危ういのでは・・・というレベルの失態に思えますから、利根川が殴られるだけで済んだのは津久井にとっても不幸中の幸いでしたね・・・。

 

この失敗を糧にして、挽回するチャンスを得られたわけです。

完璧主義は何も悪いことではありませんし、チームで連携を取ってまた頑張ってほしいな。

 

やはり利根川が叫ぶように、特にビジネスにおいて報連相は重要。

基本であるからこそ、それを怠った際の恐ろしさがよく伝わってきた。

 

反面教師的な教訓もあり、鉄骨と津久井という消化不良だったネタへもきちんと焦点を当てた、非常に密度の濃いエピソードだったと思います。

 

37話の鉄骨回は個人的に残念な出来でしたが、今回は大満足でした(⌒▽⌒)

 

 

そして前回までの鉄骨は先細りではなかったという事ですから、ガラスの階段が無かった可能性もあります。

少なくとも、今回の描写を見る限りでは確認できませんでした。

 

Eカードの制作秘話、あるいはBBQに使っていた鉄板の真相を焼き土下座だと知るエピソードなど、まだまだ流用できる原作ネタは残っています。

 

一通りのメンバー紹介エピソードも済んだわけですし、もう一段勢いが付けば嬉しいですね。

 

 

※トネガワの焼きそばUFOは近場では発見できず、ネットで購入。

到着しだいコラボ短編の感想を書きます。たぶん来週かな・・・。

 

 

・月刊ヤングマガジン2018年1月12日号より。

人生逆転バトル カイジ 予告動画・ギャンブル判明

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http://www.tbs.co.jp/kaiji2017/

 

ワクテカ・・・!(^∇^)

 

まず・・・気になる利根川役は俳優の名高達男さん!

 

映画版の香川さんの続投も予想していましたが、予告映像を拝見しただけでも演説に凄みが効いていてピッタリですね。

いかにも怪しい組織、帝愛内を束ねる№2感が漂っています。

 

 

賞金については基本の200万円+予め渡されたペリカとギャンブル内で獲得したペリカの総額。

途中でのペリカの消費によって賞金は上下するようです。

 

なるほど、プラスアルファ分はあくまでペリカなので、200万円を上限とする規約に抵触しないわけですね。

最後に換金するでしょうからグレーにも思えますけど、途中で得た持ち金の使いどころが今回の肝となりそう。心理戦には重要な要素ですね。

 

そして肝心のギャンブルについては3種類の勝ち抜き戦。

 

第1ステージは、前以て原作ギャンブルも登場する、とあったように鉄骨渡りが採用されました。

 

予告を見る限りでは恐らくタイムアタックなので、数名が振るい落とされるのでしょう。

下は海のようですから、落下しても失格、急ぎ過ぎても危ないということですね。押し合いこそ無さそうですが、人間競馬の要素も含まれている訳です。

 

そして鉄骨の長さは20メートル、太さは予告の40秒あたりでは靴幅ほど、45秒あたりではそれより細い・・・?

先細りまで再現しているのかな。トネガワネタとしてはタイムリーですね。

 

第2ステージからはオリジナルギャンブル、多数決カード

ルールは

・「赤」もしくは「青」のカードが配付
・1時間後にオープンし多数決方式で、多かった方の色が勝利
・ペリカを払うことでカードの色を変えることが出来る

 

1時間の間に他者へ探りを入れたり、あるいは裏で密約を結んだり、どこか限定ジャンケンやライアーゲームの少数決を思わせます。

あまり右往左往しすぎると賞金であるペリカが減ってしまいますが、惜しんで負けては元も子もない。

 

つまり借金額が多い方ほどカードを変えにくいですから、やや借金額が200万円以下の方が有利なのかな。

 

シンプルなだけに一番心理戦の妙がありますね。というか純粋な心理戦勝負はこのゲームだけかも。

 

 

そして2回戦を勝ち抜いた方(予告を見る限りでは4人?)は、その後2日間、地下強制労働施設へ!

 

10畳ほどの質素な何もない部屋ですから、食事や布団などの生活用品はペリカで賄うしかありません。

しかし当然、賞金は減らしたくない。

 

柿の種5000ペリカ、チーちく2万ペリカ、焼き鳥7万ペリカですか・・・

原作では柿の種は1000、チーちくは5000、焼き鳥は7000ですから、インフレが酷い(^_^;)

 

他にも幕の内弁当20万ペリカ、カレー15万ペリカ、ナポリタンは10万ペリカ。弁当2万円てどんな高級食材だ・・・w

 

2日間でしたら最悪水だけでも大丈夫でしょうし、ある程度ペリカが貯まって余裕が出た場合以外、この辺りに手を出す人はいないでしょうね。

 

その他、ハッキリとは確認できませんでしたが1日外出券(個室券?)や、最終ステージが有利になる?オプションなども数百万ペリカで販売されています。

 

ボールペンの内職をしている映像もあったので、逆にここでペリカを稼ぐことも出来るようです。

 

 

そして最終ステージはペリカ双六

ギャンブルというよりは早い者勝ちのボーナスステージですかね。

 

マス目に書いてあることが実行され、最初にGOALマスに辿り着いた方が優勝。

人生ゲームの要領であるのは分かりますが・・・サイコロには肝心の数字が無いような。

 

それとも予告で映っていたのは「賽」マスで振ることになる物か。

「血」マスは採血でしょうが、だから何なのか。

「水」マス、「鉄」マスなども見えますが、単なる罰ゲームでしょうか?

 

トネガワの最初の会議で候補に挙がっていた「等身スゴロク」が実現したようなゲームですね。

 

最後は1対1でのサシ勝負を予想していましたが、考えてみればEカードなどはモノローグが無ければ地味な画になってしまいます。

多少ぬるいゲームでも見栄えする方がテレビ的か。

 

 

鉄骨で度胸と体力、多数決カードで知性と機転、地下で欲と節制、そして最後は純粋な運気を計る。

バランスが取れていますね!

 

原作ネタやセリフも満載ですし、ゲーム性はもちろんドキュメンタリー性も強そう。つまり純粋に面白そう・・・!

 

果たして盛り上がるのか、成功するのか、完全なる実験企画ですから細部の完成度は分かりませんが、

あとは参加者たちの闘いぶりに掛かっていますね。

 

ぜひ好評を得て、これを契機に特番として続いてほしいな・・・。

 

放送を待ちます・・・!

賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第268話『泡沫』感想 ~ギャン中の性~

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前回、激戦の一夜を終えたカイジは、坂崎家へ帰還。
 
坂崎との邂逅に戸惑いながらも勝利を報告しますが、縁を切るつもりでいた坂崎はなかなか信じないのでした。

 

仮に事実だとしても、坂崎はカイジの勝利を望んでいたわけでもありません。

会長も予言した通り、カイジの人生はギャンブルの快感を求め続け、ギャンブルに取り憑かれたものとなりました。
 
つまり勝利・・・その結果の大金は、あくまで一時的なもの。
続けて行けば、いずれは儚く消える運命にあります。

 

その泡銭を恩着せがましく持ってくるなど、何か裏があると思うのも仕方ないところ。

見え見えだ!
 
そもそも渡した300万円は捨て金。
返済などハナから当てにしていなかった以上、それで取引しようなど言語道断。
手切れ金とはそういうものですから、出入り禁止を解くわけにはいきません。
 
まぁ当然カイジにそんな気はないわけですが・・・今の坂崎はやや被害妄想的に、居候の要求に繋げてしまうようですね。

 

 

ただ・・・渡された300万円が放棄された金だとすると、その結果膨れ上がった金もカイジの自由。

つまり完全なカイジの所有物であるなら、坂崎が外ウマに乗っていた状態と考えるのもカイジの自由。

 

カイジは独り言のように呟くと、自分にはビッグマネーを渡す権利があり、坂崎にも受けとる権利があるとしました

 

んん・・・?意味がよく分からないのは何故だ。

こうして文章に起こしても上手くまとめられない(・・;)

 

 

ただ・・・それもそのはず、カイジが目をギラつかせながら独自の理論を展開させる様は、どこか異様でした。

 

坂崎としてはただ後腐れなく縁を切りたいだけ。

義理立ての金や感謝など要らないのですが、今のカイジにはその意図が通用しません。

典型的ギャン中
(ギャンブル中毒)!
廃人一歩手前や!
 

 

この目は何度か・・見覚えがあるな。

ワン・ポーカー編の104話、開戦直前。

 

そして147話、全ての理論と流れが和也のA出しを示している状況で、偶然にも2を引き入れた時でもありました。

全て、冷静に見れば明らかに異常な行動。
 
しかし偶然でも条件が整ったなら、金を賭けるにしろ、返すにしろ、その流れに沿うしかない。自分中心の危険な押し付けだとしても、それが宿命だといつの間にか信じ込んでいる状態。
 
恐らくはカイジ自身も無意識なはず。だからこそ、傍目には恐怖を抱かせます。
 
そんな異常者に付きまとわれては大迷惑だから金で追い払ったのにね・・・。もはや何を言っても無駄なのか。
 
坂崎は呆れるとともに青ざめますが・・・

 

 

カイジは勝利こそが坂崎の待ち望んでいたこと、つまり英雄となって帰還したと信じ込んでいるのか。

 

意気揚々と・・・大勝を宣言!

 

オレに託してくれた300万

あれが・・・なんと

昨夜の勝負で・・・800倍!

何で煌めいてんのw

 

この期に及んで「オレに託してくれた」と話している時点でだいぶヤバいですが、24億獲りはカイジの成しえた最強の事実。

誇るのは当然ですね。

 

さすがの坂崎もこのパワーワードには驚きを隠せません。

が・・・あまりに現実離れした金額。

散々ジャンキーぶりを見せつけられた後ですし、そりゃあ信じないよね。
 
変にもったいぶってヒロイックな事を語り始めるから坂崎が訝しむわけで、カイジは黙って金だけ渡して、一礼して立ち去ればよかった。

 

前提として干渉されたくない事は明白なのですから、拒まれても多くを語らず引き揚げることが、今回の場合の筋の通し方じゃないかな。
 
確かに大勝を収めましたが、それと引き換えに常人の思考から外れて堕ちてしまった・・・まさに堕天録か。
カイジの陥っている哀しい現実・・・それを再認識する回でした。

 

 

ただ・・・カイジは再び居候する気はありませんから、その誤解は解いた上で、両者にとって後腐れない別離を望みます。

 

このまま坂崎に侮蔑されたまま別れるのは辛いですし、カイジがジャンキーに墜ちた事を認めたからこそ、坂崎には最後の情けで金を受け取ってほしいな。

・・・なかなか辛いね・・・。

 
次回は休載。
今回が合併号なので、次は1/13・・・しばらく間が空きますね。

 

 

・週刊ヤングマガジン№4・5合併号(2018/01/13・15号)より

 

※ワン・ポーカー編最終巻は1/5、

 

 

24億脱出編1巻は2/6発売です。

 

 

中間管理録トネガワ U.F.O.特別編 感想 ~企業社会はU.F.O.に倣え・・・!~

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箱で買ったった。
デカデカとトネガワとのコラボが強調されていますね。

 

フタ裏でもきっちりと広告が・・・!
いやぁ・・・凄い。
まさかここまで国民的な程の人気になるとは誰が予想できただろう。
 
昨今の漫画界はスピンオフブームですが、その中でもひと際抜きんでている存在ですね。

 

 

それはともかく・・・まずは頂きました。

私はペヤング派でしたが、UFOの方が麺にコシがありますね。まだ10食残っていますが、飽きずに消費できそう。

 

そして・・・フタに記されたアクセスコードを↓のHPに入力。

https://digimaga.ufo-cp.jp/

 
ある日・・・昼食にU.F.O. BIGを選んだ利根川は、いつもの利根川ルームで頂こうとしますが・・・
 
思い詰めた表情でやって来たのは、チーム利根川ではない一人の黒服。

まだ入社して数週間ですが、既に退社を考えていました。

 

何故なら帝愛はエリート企業には違いありませんが、紛うことなきブラック会社。ここで身を削るよりも、自分に向いている環境があるのではないかと不安を抱いているようです。

 

しかし、この手の相談は利根川にとっては慣れたもの。

 

利根川は笑みを浮かべると・・・U.F.Oを作りながら、その行程を会社生活に喩えて行きます。

 

入社して1か月も経っていない黒服は・・・麺のようにまだまだ固い状態。世間知らずのカチカチです。

 

そして・・・確かに熱湯のようにぬるくはないのが帝愛。

誰でも、突然の環境変化には戸惑うことでしょう。

 

しかし・・・そんな過酷な日々に耐えている内に、嫌でも会社の水には馴染んできます。

 

時には湯を流したシンクのように、凹むこともありますが・・・

取りあえず3年は働こう、とはよく言われるように、U.F.O.も3分で湯切り。その頃にはすっかりほぐれた状態となり、学生気分も完全に洗い流されるものです。

 

しかし、そこからが人として味の見せどころ。

帝愛はソースのように特濃のブラックですから、それは組織で、人の手によって揉まれ・・・かき混ぜられるうちに中の中まで染み込んできます。

 

たとえふりかけの如く無理難題が振りかかろうと、それは更なる成長のチャンス。

 

愚直に、そして麺のようなストレートなメンタルで挑んでいけば・・・打たれ強く、かつ柔軟なコシのある男になれるのです・・・!

 

 

そして美味そうにU.F.O.を頬張る利根川に、黒服は一礼。

真摯な言葉のおかげで心は固まったようです。

 

流石の弁舌によってまた一人、若者が道を拓くのか・・・

と思われましたが、

 

こうして・・・

迷える黒服・・・

ズコーッ_(┐「ε:)_
 
結局退社しちゃったよ・・・w
 
せっかく心機一転して、見込みがありそうな人材だったのに。
この黒服にとっては激励よりもU.F.O.の魅力が引き立ってしまったようです。
 
利根川の喩えが上手すぎて、裏目に働いてしまったね(^▽^;)

 

 

今回は単なる比喩ネタではない、真剣な仕事論としても為になりました。

利根川自身の豊富な経験に裏打ちされた言葉ですから、上司としての威厳も感じますね。

今回も絶妙の匙加減でした。

 

 

トネガワとU.F.O.それぞれの魅力が存分に伝わるナイスコラボだったと思います(⌒▽⌒)

 

天・黒沢・零・涯・銀と金・銀ヤンマ等 ざわ数まとめ

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何とか年内に更新できました。

 

※修正が加えられる可能性を考慮し、雑誌掲載時ではなく単行本を参照しています。

 

カウント対象は「ざわ」又は「ザワ」が含まれている物。

「ざざ・・」「ざ・・」「わわわ・・」等は対象外です。

 

また、「ざわざわ・・」については「ざわ」と「ざわ・・」の複合と見なしてそれぞれにプラス。

 

 

天は福本先生の作風の変遷が如実に表れている作品ですが、それはざわ傾向についても言えること。

 

人情ものであった序盤にざわは登場せず、ギャンブル中心となってカタカナのザワが登場、中盤に差し掛かると入れ替わるように平仮名系のざわの数が増え、すると徐々に点無しの「ざわ」は減少。

 

基本的に2点の「ざわ・・」と3点の「ざわ・・・」の2種類となり、その比率は徐々に3点の「ざわ・・・」に傾いたところで完結しています。

 

その後・・・最近の福本作品では、ざわ自体が減少。

比率では再び2点が逆転し、3点は明朝体のみに限られていますから、ざわの歴史も奥深いですね。

 

 

以下、他作品についてのまとめ。

 

 

 

 

 

 

 

そして、先日発売されました新黒沢12巻では「ざわ・・」を3つ(全てゴシック)、「ざわ・・・」を1つ(明朝体)を確認。

 

これまでのざわの総数は、

 

カイジ=1814個

アカギ=901個

天=548個

黒沢=392個

銀と金=331個

新黒沢=257個

零=248個

トネガワ=204個

涯=188個

零 ギャン鬼編=120個

銀ヤンマ=24個

ハンチョウ=19個

 

読切系=計24個

(ヌマカワ、カイジ・マカオ編、トネガワVS.ハンチョウ、遠藤、ガン辰)

 

現在、計5070個確認済み。

比較するのは間違っていますが、イチローの通算4358安打は軽く超えてしまいましたね。

 

残るは辺ちゃん、天馬等の短編・読切。

今回で大体の主要作品のざわカウントは終了したので、今後は年別などの傾向についても調べてみようと思います。

 

2018年はどのような ざわが見られるのか・・・楽しみ。

再び増加傾向に転じてほしいです。

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