https://www.bs-sptv.com/akagi/
放送はこれまで同様、BSスカパー!にて金曜21時から。
全3話ですが、5/25の初回は無料放送です。
つまり5~6月はドラマアカギ、
7月はドラマ零とアニメトネガワ。
暑さに負けない熱さがそこにある。
今年の夏は福本作品フィーバーですね!
予告動画も公開されました。
https://www.youtube.com/watch?v=-kWQY7kh12A&feature=youtu.be
ドラマアカギ・鷲巣麻雀編は2015年夏に10話構成で放送されました。
その際描かれたのは、原作では24巻途中にあたる6回戦南2局まで。
アカギが二度目の復活を遂げ、いよいよデスマッチも佳境という所で終了となっています。
とはいえラストシーンではアカギが生きて鷲巣邸を後にし、現代の仰木の腕も無事であることが判明。
アカギの勝利は示唆されましたが、消化不良だったのは事実。
そこで今回は南3、南4の死闘を描き、正真正銘決着シーンまでが放送されます。
主役の本郷さん、鷲巣役の津川さんを始め、安岡・仰木・白服の皆さんがパーフェクトに近い演技でアカギの世界観を再現してきました。
その確かなクオリティが私も含めたファンに伝わったからこそ、続編が製作され、そして今回の完結編が実現しました。
変わらないキャストが変わらない現場で共演している、その光景を目にできるだけでも嬉しいな。
本来は予定されていなかった続編ですし、機会を設けて下さったスカパーのサービス精神もありがたいです。
そして予告を見る限り、
CGによる死神の亡霊など、演出面でもパワーアップ。
「1枚通れば3枚通る・・・だっ・・・!」のセリフがありますから、第1話だけで南3局が決着するようですね。
6回戦南3局と言えば、河底までもつれた鷲巣麻雀最大の死闘。
原作では25~28巻まで跨りましたし、無明の北には誰もが痺れたことでしょう。
闘牌のレベルとしても、個人的には鷲巣麻雀の中で一番だと思っています。次点は2回戦オーラス辺りかな。
ただ・・・6回戦オーラスは2話かけるほど長い闘牌ではありませんから、まさか地獄編が挿入されるのか、あるいは決着してから3年後の手本引き編、鷲巣との邂逅を示唆するラストまでを描き切るのか。
わざわざ完結編と銘打って追加制作したわけですから、オリジナルの可能性も含めてすっきりとした相応しいラストが待っている事でしょうね。
ちなみに・・・今回の撮影は昨年9月にクランクインし、クランクアップしたのは11月のこと。
つまり3話の撮影に2か月を要しているのです。
実は・・・津川さんが10月に肺炎を患ってしまい入院。
クランクインの時点でもだいぶ体調が優れなかったようで、常に体調を優先しての撮影スケジュールが組まれていました。
入院後、撮影が間に合わなかった一部のシーンでは過去の映像を流用、セリフも後で録音したものを繋ぎ合わせるという苦肉の策で乗り切ったそうです。
思えば・・・先立って昨年に放送された「竜崎・矢木編/市川編」でも、津川さんの鷲巣は市川の旧友として登場しました。
出演は数分、セリフも僅かでしたが、その時も明らかに衰弱が見て取れたため、非常に心配とショックを覚えたことを思い出します。
現在ではすっかり回復され、俳優業も精力的にこなされているとはいえ、当時はまさに命を削るような役者魂で撮影に臨まれていたことでしょう。
病状を喩えるのは失礼に当たるかもしれませんが、その姿はまさに・・・最終盤の鷲巣の心境と合致するものがあります。
特にオーラスでの鷲巣は狂気を越えた達観、明鏡止水の境地に辿り着いていました。
津川さん自身、通常の状態でなかった中での鬼気迫る怪演。それはもはや演技を越えたものかもしれません。
ぜひ刮目して楽しみたいと思います。
※原作アカギも最終36巻が6/27に発売されます。
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26年に及ぶ伝説の総決算。
恐らくは「天」のように福本先生によるアカギの制作秘話など、貴重なあとがきが掲載されると思います。
ドラマと原作、二つの完結は寂しくもありますが・・・とはいえその瞬間から過去の産物に変わるわけではありません。
当人が決めない限りはいつまでも色褪せることは無いでしょう。
純粋な楽しみの1つとして心待ちにします。