昨日、TBS系列「水曜日のダウンタウン」にて
福本作品が
「現実との時間経過の乖離がもっとも激しい漫画 アカギ説」
という内容で取り上げられました!
私も2週間ほど前に予想を載せましたが、鷲巣麻雀編に限れば確実に1位、アカギ全体なら並程度。
1位は半年の内容を90巻(22年)かけて描いている名探偵コナンではないか、と考えました。
その後、個人的にアカギの時間経過を調査。
完全に正確かどうかの保証は持てませんが、恐らく以下のようになります。
1958年7月or9~10月?(※) 赤木、チキンランから生還
翌日、赤木初登場(13歳)。雀荘みゆきで南郷・安岡に出会い、竜崎・矢木を倒す
2日後、南郷・安岡と再戦の打ち合わせ
2日後、喫茶店で市川とロシアンルーレット、拳銃を貰う
翌日、晴海で不良との喧嘩、その後市川戦
1963年某日、博打から足を洗った南郷が赤木を回顧
1964年1月ごろ、ニセアカギと安岡が川田組と代打ち業について連絡を取る。(後の8月にニセアカギが死体で発見された際、安岡がニセアカギをマネジメントしたのが7か月前とされている)
翌日、ニセアカギが川田組の黒服相手に圧勝。赤木が辻斬りとして4人の不良と喧嘩。
1週間後、石川と南郷が玩具工場で働く赤木に接触。ニセアカギと対面、川島とのギャンブルに勝利
翌日、浦部戦
1週間後、仲井戦
1965年5月頃、赤木が倉田組の丁半博打に通い始める
8月1日、ニセアカギが鷲巣に敗れる
8月2日、ニセアカギが死体で発見される
8月14日、安岡・仰木が倉田組の賭場で赤木と出会う
8月15日、入院先で仰木から鷲巣麻雀の概要を聞く
8月16日、東京へ赴き、2週間稲田組で待機。この間に血液を500cc抜く。
8月31日21時に鷲巣邸へ出発
22時、鷲巣邸到着。
以降時間経過の表記なし(現在は1965年9月1日、夜明け前なので~5時頃までの間?)
ということで、アカギの作品内で描かれているのは1958年9月末日頃~1965年9月1日まで。
約6年11か月ほどという事になります。
(※雀荘みゆきの店内のカレンダーを見ると1日が火曜、31日が木曜なので、1958年で該当するのは7月のみ。
しかし、それでは7年後の8月31日で赤木が19歳と発言しているのと矛盾するので、作中のカレンダーは現実に準じないものとして考えるべきか。
つまり9月1日以降と考えられるが、天で赤木が亡くなったのは1999年9月26日で53歳のときなので、9月27日以降。
しかし、赤木は夏服、南郷は半袖を着ているので、冬は考えづらい。9月末~10月あたりか。)
そして、考えてみるとカイジも時間経過は2年ほどだったはず。
つまり、作品全体の進捗で考えるならアカギより上となるので・・・こちらも調査。
カイジ
1996年2月上旬、遠藤に出会う
3月4日エスポワールに乗船
7月上旬、遠藤と再会
7月13~14日スターサイドホテルでの決戦
約半年後、地下堕ち(1997年1月下旬?)
地下堕ち約1か月後、初給料日(2月末)
その後3日間で給料を使い果たす
3月4日に初チンチロ
25日後2度目の給料日(3月29日?)
4月5日三好のメモから班長のイカサマに気付く
4月6日45組決起
6月30日2度目のチンチロ
(チンチロは土曜開帳だが、実際の1997年の4月6日は日曜、6月30日は月曜なので、カイジ内の設定は現実に準じていない)
7月3日、坂崎と出会う
7月4日、坂崎との共闘を承諾
7月7日、坂崎が一軒家の購入を夢見る
7月8日、坂崎が務める警備会社の金庫を開ける
7月10日、沼への1度目の挑戦
7月11~12日、沼を観察。1玉を換金しに行く。坂崎失踪
7月14日、沼を観察。地盤沈下を知る
7月15日、札幌競馬場で坂崎を引き留める
7月16日、遠藤を仲間に引き入れる。夜、血のマニキュアを受ける。(坂崎が沼を破壊)
7月19日、沼が修理される
7月22日、沼を攻略
7月23日、遠藤に法外な金利を取られる
7月24日、45組&石田広光が解放される
1998年正月、坂崎家に居候開始(1月1日?)
50日後(2月19日?)、坂崎家から追い出される。三好と前田に再会
3日後(2月22日?)、17歩勝負~和也との決戦へ
ワン・ポーカー開始時点で翌日の午前2時。(現在1998年2月23日?)
ということで、カイジの作品内で描かれているのは1996年2月上旬~1998年2月23日?まで。
約2年1か月となります。
アカギの連載は1992年3月~現在までの24年9か月。
作中(83か月)÷現実(297か月)
=約8日/現実1か月
=約3か月/現実1年
鷲巣麻雀編に限ると1997年8月1日(赤木が鷲巣邸に入った回)~現在までの約19年5か月。
作中(22時~夜明け前=7時間ほど?)÷(233か月=7091日=170184時間)
=約0.148秒/現実1時間
=約3.55秒/現実1日
=約1分47~50秒/現実1か月
=約21分36秒/現実1年
・・・1時間で0.1秒って凄いな。
19年で一晩よりも、個人的にはインパクトがある。
カイジの連載は1996年2月~現在までの20年10か月。
作中(25か月)÷現実(250か月)
=約3日/現実1か月
=約36日/現実1年
まとめると、現実の1年あたりで
アカギは約3か月(鷲巣麻雀編は約21.6分)
カイジは約36日進んでいたことになります。
相当前置きが長くなってしまいましたが、それでは番組を振り返ります。
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題材はどうあれ、全国ネットのバラエティでアカギが取り上げられるのは嬉しいな。
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なぜかプレゼンターは、スピードワゴンの井戸田さん。
そこはアカギ好きが高じてプロ雀士の資格まで取った、アンジャッシュの児嶋さんが良かったな。別にいいけど。
気になるランキングの作成条件は・・・
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アカギ・カイジ共に条件は満たしています。
わざわざ「許可が下りた作品」と断っている以上、本来のランキングには今回紹介される以外の漫画が入っていたのでしょうね。
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これは「輝く」と表現する事なのか?w
第10位は!
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ええええwww いきなりか。
しかし、それもそのはず・・・
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事前に予想していたように・・・今回のランキングは、あくまで作品全体を通しての集計。
「1年あたりで3か月」の進捗がアカギの記録となります。
「なんだ・・・アカギは大して遅くないのか」と思われてしまうのは嫌なのですが、↑のようにきちんと「鷲巣編のみであればぶっちぎりの1位」と紹介されていたり、
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260~269話で配牌に10か月かけた事も紹介されていたので、この異常な引き延ばしの事実が世間に伝わったならいいか。
ちなみに、私は鷲巣麻雀編を22時~5時頃までの7時間として1年あたり約21分と計算しましたが、こちらでは8時間となっていますね。
これは日の出を6時とするのは遅すぎるので、恐らく鷲巣邸に到着した22時ではなく、鷲巣邸へ向けて出発した21時からカウントしているようです。
8時間で計算すると1年あたり約24.7分経過となるので、25分とした番組の計算は正しいですね。
その後、9位に同じ麻雀漫画の「天牌」
8位に少女漫画「PALM」
7位に三国志ものの歴史漫画「龍狼伝」
が紹介され・・・
続く6位は!
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はいカイジ来ました・・・!
もう少し上かと思いましたが、十分長いね。
しかし、連載17年・・・?
20年目のはずですが、もしかしてタイトル変更間の休載期間を抜いているのか。
黙示録完結~破戒録開始に9か月
破戒録完結~堕天録開始に5か月
堕天録完結~和也編開始に17か月
和也編完結~ワンポーカー編開始に15か月の休載期間があるので、合計46か月、現在の20年10か月から引くと・・・ちょうど17年ピッタリだ!
想像よりもかなり真剣に調査されていたのですね。
ちなみに、アカギにも11巻あたりの内容で合計5か月間の休載期間がありますが、アカギ全体が24年9か月、鷲巣編は19年5か月なので、引いても年数は変わりません。
ただ、カイジの作中の経過時間が2年2か月というのは誤りでしょう。
どれだけ長めに考えても1996年2月1日~1998年の2月末日。やはり2年1か月が正確なはずです。
つまり、休載期間を抜いた17年0か月とするなら
(25か月)÷(204か月)=約44日/現実1年
休載期間も含めた20年10か月とするなら、
(25か月)÷(250か月)=約36日/現実1年
のどちらかで考えるべきでしょうね。
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福本作品が2作目ということで、その理由として
心理描写に重きを置いている作風が紹介されました。
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丁寧な紹介で好感が持てる編集だな・・・。
ちなみに紹介には、ピン芸人のGたかしさんによるカイジのモノマネ朗読もありました。ただ・・・馬鹿にしているレベルでオーバーな芸風なので、私はあまり好きじゃない。以前、藤原竜也さんにも怒られていましたし。
同じカイジのモノマネなら、より似ている上に芸風に作品への愛が感じられる、こりゃめでてーなの伊藤広大さんの方が好きです。
最終結果はこちら。
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福本作品ブログなのであまり他作品には触れませんが、1位のDreamsは1試合に6年(17巻)、主人公の1打席に3か月(3話)かけていることが紹介されていました。
これを聞いても、鷲巣との1試合に現在19年(26巻)、1局どころか1ツモに3か月かけているアカギの方が比較にならないほど遅い。
それに、アカギは6年間といってもほぼ失踪期間で描かれてはいませんから、やはり実質的にはぶっちぎりの1位でしたね。
ちなみに、私が作品を通しての1位と予想していたコナン(90巻・22年の連載で半年)ですが、日本テレビ系列でアニメが放送されているので許可が下りなかったのかな。
あるいは、明らかに歳をとらないような作品は除外されているのかも。
非常に面白い企画でした・・・!(^∇^)
また・・・アカギが完結した際に取り上げてほしいですね。
番組がそれまで続いていれば、の話ですけれど。